目次
「桜の塔」とは
裏切り・罠・騙しあい!警視総監の座を巡る出世バトル
テレ朝 木曜ドラマ 21:00 4月15日~
脚本:武藤将吾
「3年A組 」
「桜の塔」キャスト
上條 漣(かみじょう・れん) 玉木宏
警視庁捜査共助課の理事官。
水樹 爽(みずき・さわ) 広末涼子
警視庁捜査一課主任。
蒲生 兼人(がもう・かねと) 森崎ウィン
寡黙で真面目だが、容疑者の一人として浮上。
千堂 優愛(せんどう・ゆあ) 仲里依紗
警視庁刑事部長・千堂大善の娘。
刈谷 銀次郎(かりや・ぎんじろう) 橋本じゅん
元警察官で、上條漣の父・勇仁の後輩。
小宮 志歩(こみや・しほ) 高岡早紀
銀座の高級クラブ「S」のママ。
吉永 晴樹(よしなが・はるき) 光石研
警視庁警務部長。
権藤 秀夫(ごんどう・ひでお) 吉田鋼太郎
警視庁警備部長。
千堂 大善(せんどう・たいぜん) 椎名桔平
警視庁刑事部長。
「桜の塔」第1話 あらすじ
2016年、東京都内の銀行で、一般市民を人質に取った立てこもり強盗事件が発生した。
警視庁刑事部捜査一課の主任・水樹爽(広末涼子)は部下の富樫遊馬(岡田健史)らを率い、事件現場を包囲する。
地方大学出身の「外様派」刑事部長・千堂大善(椎名桔平)は警備部所属の特殊急襲部隊「SAT」の出動を要請する。
次期警視総監の座を争う「薩摩派」警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)と「東大派」警務部長・吉永晴樹(光石研)。
警視庁のスリートップが繰り広げる“それぞれの思惑をはらんだ話し合い”は決裂する。
覆面をかぶった犯人が人質の一人に発砲し、まんまと裏口から逃走して大失態を招く。
明らかに“防げたはずの事件”を防げなかったことに、激しい怒りに震える爽。
ずば抜けたプロファイリング能力を誇る警視庁捜査共助課の理事官・上條漣(玉木宏)は賭けマージャンをしていた。
彼は犯人は素人でSATを出動させると刺激を与えると説明し、現場の刑事たちが逃走経路を見抜けなかったこと、凶器は改造銃で自己顕示欲が強い。3Dプリンターの拳銃をで作った装置は数千万すると“犯人特定の手がかり”をも提示した。
漣と幼馴染の爽は、自殺した警察官の父のことを引きずっていると言う。
千堂の娘・優愛(仲里依紗)の婚約者で、捜査の陣頭指揮をとっていた捜査共助課課長・佐久間義孝(少路勇介)はクラブで深酔いしハニートラップにハマる。
漣は優愛と会うと、「漣も父も外様派でトップに立てない」と言われる。
千堂は佐久間に愛想をつかし漣に陣頭指揮を取らせる。
千堂と出世争いをするキャリアの権藤、吉永は捜査から手を引く。
漣は爽に、「強盗犯は誰だと思うか」尋ねる。犯人が使ったのは最新の3Dプリンターで作製した改造銃だという漣の見立てを元に絞り込んだ容疑者の中から、爽は刑事の勘で蒲生兼人(森崎ウィン)がホンボシだと推測する。漣は爽と銃器マニアの集まるサバイバルゲーム場に行き蒲生と会う。爽は事件の改造銃がポンコツだと言うと、蒲生は反応する。
凶器が発見され蒲生の指紋が検出される。漣は逮捕状を請求する。
漣の部屋から改造銃が見つかる。爽は漣の指示を受けながら蒲生を取り調べる。暴力団の改造銃の密売ルート開拓のために1000万円必要とけしかけられ銀行を襲ったと自白した。
蒲生は銃を処分していたが、漣は蒲生の指紋のついた銃を捏造していた。爽はそのやり方は父を悲しませると言う。
漣はお前に何が分かると言って爽を投げ飛ばす。
漣は蒲生に改造銃の密売を持ちかけて1000万円調達をけしかけていた。
佐久間のハニートラップは漣がクラブのママに頼んで仕組んだものだった。
「桜の塔」第2話 あらすじ
銀行強盗事件で手柄を立てた警視庁捜査共助課の理事官・上條漣(玉木宏)は、1日おきに女性たちが矢で襲われるも負傷者はゼロという奇妙な連続通り魔事件の捜査指揮を担当。
同期である警備部所属の新垣広海(馬場徹)と警務部所属の馳道忠(渡辺大知)と共に、警視正への昇進候補者にも選ばれる。だが、警視正のポストの空きは2人分。漣の上司である刑事部長・千堂大善(椎名桔平)と、警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)、警務部長・吉永晴樹(光石研)は、警視総監・荒牧雄彦(段田安則)に推薦すべき人物を絞るため会議を開くが、いつしか派閥同士の小競り合いに発展し、話し合いは難航する。
荒牧が「1週間後に投票で決めよう」と、前代未聞の提案をする。しかし投票者の半数は、吉永率いる「東大派」と権藤率いる「薩摩派」の2派閥に属する者で占められている。言わずもがな、「外様派」である千堂の下にいる漣には極めて不利な状況だった。それでも野心をたぎらせる漣。彼は連続通り魔事件が社会的に大きな反響を呼べば、捜査指揮をとる自分の評価も上がるとにらみ、静かなる闘志を燃やす。
動画サイトでは芸人・Mr.予言者(渡部豪太)が、5件目の通り魔事件を予測し、犯行現場に遭遇するところまで配信したことで、ふたたび世間の注目を集める。しかしこれは、すでに犯人および事件の法則を分析し終えていた漣が、裏で仕組んだパフォーマンスだった。そうとは知らず、警視庁刑事部捜査一課の主任・水樹爽(広末涼子)は捜査を続行。
犯人に殺意がないと確信する漣は、自らの野望を優先し、さらに世間の反響を大きくしようと画策。犯人を泳がせながら、Mr.予言者を利用し続けることに。
犯人は小学生にボーガンを当て、2週間の傷を負わせる。
爽は漣の指示で次の犯行現場に向かい、ボーガンで狙っていた犯人を逮捕する。Mr.予言者は漣に犯行現場を知らされていたことを知った爽は、漣を呼び出し自供を促す。拳銃を向けると、漣はもう引き返せないから撃てと言うと、爽は引き金を引く。しかし、爽は弾丸を抜いていて発射しない。
録音機を踏みつぶして始末書を書いておけと言って去る。
漣は警視正に昇進する。千堂の娘・優愛(仲里依紗)と親しくなり千堂に結婚の許可を得る。
交際を始めた二人は休日に映画を見に行く。
「桜の塔」第3話 あらすじ
警視庁捜査共助課の理事官としての手腕が評価され、警視正に昇進した上條漣(玉木宏)は、警務部へ異動。警務部長・吉永晴樹(光石研)から、警察内の不正を取り締まる“警察の中の警察”・監察官のポストを与えられ、警視庁捜査一課の主任・水樹爽(広末涼子)らが半月前に暴力団から押収した拳銃を横流しした主犯を秘密裏に探るよう命じられる。
「東大派」派閥を率いる吉永が、「外様派」の刑事部長・千堂大善(椎名桔平)の息がかかった漣を抜擢した裏には、何かよからぬ思惑が潜んでいる。だが同時に、警察官の身辺を隅々まで把握できる警務部には、上層部の弱みを探し出すまたとないチャンスが転がっているのも事実だ。密かに警視総監の座を狙う漣は、吉永の信頼を得て警務部の中枢に入り込むため、まずは横流し事件の調査で成果を上げようと決意。千堂は「今のお前さんに監察官の仕事は手に余る」と言い、あまりのめり込まないよう忠告するが、その言葉の真意は不透明だった。
拳銃を横流しした主犯は水樹班の中にいる可能性が高い。そう推察した漣は、爽に押収当時の流れをヒアリングする。押収品保管倉庫に拳銃を届けた高杉賢剛(長谷川朝晴)と轟啓一(駒木根隆介)のどちらかが怪しいとにらむ。
だが、下手に動いて主犯に勘ぐられるのは得策ではない。漣は確実に現行犯で捕まえるため、爽の協力を得て“罠”を仕掛けるが、なぜか読みどおりには事が進まない。
横流し事件の根底には“隠された何か”があると考えた漣は、警務部に所属する同期・馳道忠(渡辺大知)に、事件に関連する資料の精査を依頼。警視正への昇進を見送られて以来、精神のバランスを崩していた馳は、なんとか平静を装って確認作業に取り掛かる。
上條と爽は高杉が横流しをする現場を押さえる。
馳は裏金作りの不正経理をさせられ自暴自棄になり大量の薬を飲み自殺を図る。上條は富樫に頼み、馳を助ける。
上條は裏金作りを命令した吉永のところに行き問い詰める。
高杉を逮捕したと言うと吉永は失態と言う。高杉は荒巻警視総監の甥だった。吉永の罠だった。上條は逮捕せず依願退職にしていた。不正経理の証拠を見せるが、千堂は吉永を不問にする。
高杉は辞表を出す。千堂は荒牧に貸しを作った。
上條は高杉を裏で操っていたのは情報屋の刈谷だったことを突き止める。
「桜の塔」第4話 あらすじ
昇進に伴う異動で、警視庁警務部の監察官となった上條漣(玉木宏)は、借金返済のために押収品を横流しして依願退職処分となった元警視庁捜査一課の刑事・高杉賢剛(長谷川朝晴)を裏で操っていた人物を突き止める。その人物とは漣の父親代わりであり、情報屋としても暗躍する元警察官・刈谷銀次郎(橋本じゅん)だった。
刈谷は警察官だった漣の父・勇仁(岡部たかし)が派出所で“自殺”した23年前の事件を警視庁の上層部に思い出させるためだ、と告白する。勇仁は“自殺”ではなく、派出所を訪れた何者かに首を括るよう強要された。
勇仁は死ぬ直前まで、当時後輩だった小宮志歩(高岡早紀)が嗅ぎつけた、今回と同じ手口の押収品横流し事件の真相を追っていた。
刈谷と志歩から、すべては警視庁内で幅を利かせる「薩摩派」派閥によって仕組まれた可能性が高いと聞いた漣は、父を死に追いやった犯人を突き止めることを決意する。
幼馴染でもある捜査一課主任・水樹爽(広末涼子)と富樫(岡田健史)に協力を依頼する。漣を囲っている「外様派」の刑事部長・千堂大善(椎名桔平)は自らの派閥への悪影響を危惧し、復讐をやめさせようとする。
今から23年前に、警視庁で幅を利かせる「薩摩派」派閥の幹部が中心となり、組織ぐるみで行っていた押収品の横流し事件が発生していた。冬彦は証拠品の保管庫を調べる。
警視総監・荒牧は千堂に漣の調査を権藤のためやめさせろと頼む。
千堂は漣と爽に休暇を取らせようとし、さらに娘・優愛(仲里依紗)との結婚式の準備を催促する。
漣は権藤に事件の真相を聞きに行く。権藤は横流し事件は、警察組織を守るため見ぬふりをしていたと語る。権藤の息子が現れ真実を話してくれと頼む。権藤は「薩摩派は出世のための金を作るために横流しをしていた」と告白する。
漣に父を助けてあげられなかったと頭を下げて詫びる。
漣の父を自殺に見せかけようとして、銃口を向けていたのは千堂だった。
「桜の塔」第5話 あらすじ
上條漣(玉木宏)は警察官の父・勇仁(岡部たかし)がその事件を告発しようとして、“自殺”に追い込んだのが所属する「外様派」派閥のトップである刑事部長・千堂大善(椎名桔平)だった。
漣に追求された千堂は勇仁に告発させないよう卑怯な脅しをかけ、“自殺”へ誘導したことを認める。だが、唯一の証拠である防犯カメラのビデオテープは画像が粗く、たとえ科捜研でも居合わせたのが千堂本人だと特定するのは不可能だった。千堂は不気味なまでの自信をにじませながら、「俺はお前ごときが倒せる相手じゃないんだよ」と言い放つ。
前途を絶たれ、怒りと悔しさに身を震わせる漣。だが、彼は諦めなかった。狡猾な千堂のことだから、ほかの事件でも不正や汚職に手を染めているはずだ。そう考えた漣は、殺された父の復讐を心に誓う。
漣は告発材料をあぶり出すため、千堂らと次期警視総監の座を争っている「東大派」派閥の警務部長・吉永晴樹(光石研)に相談。千堂の失脚を望みつつも、漣と手を組むのは危険だと判断した吉永は協力を拒否するが、ふと独り言のように「5年前の傷害事件でなぜ犯人が捕まらないのか不思議でならない」と漏らす。
これは何かのヒントだと察した漣は、幼馴染でもある捜査一課主任・水樹爽(広末涼子)と共に、傷害事件の資料を精査。千堂が事件捜査の指揮をとっていたことを知る。
漣は婚約者である千堂の娘・優愛(仲里依紗)から父・千堂がスポーツカーを乗るのが好きだったことを知る。
5年前の未解決事件は、逃走車は千堂の車だった。同乗者の優愛を守るために事件をもみ消していた。漣は、同期の引き留めに逆らい千堂を告発しようとする。
しかし、証拠の映像は偽物だった。千堂は漣が親しい雑誌記者に記事を止めさせる。千堂はクラブSのママ・小宮(高岡早紀)から漣の行動は見張られていた。
漣は慕っていた千堂に裏切られた。昇進のためだった。
千堂は、優愛のために今回の件を水に流す。
漣は爽の前で涙を流す。家に戻り優愛と抱きしめ合う。
漣と優愛の結婚式が教会で盛大に行われる。
「桜の塔」第6話 あらすじ
警視庁の押収品横流し事件を追っていた父を“自殺”へ追いやった千堂大善(椎名桔平)、自らが所属する「外様派」のトップであり、恩人でもあった彼を失脚させるため、決死のクーデターを企てるも、完膚無きまでの失敗に終わり、千堂の娘・優愛(仲里依紗)と結婚式を挙げて5年たつ。
悪魔に魂を売ってでも、このままでは終わらせないと誓った上條漣(玉木宏)は、警視庁刑事部捜査二課の課長に着任し、順調にエリートコースを歩んでいた。
副総監となり、警視庁において一介の派閥にすぎなかった「外様派」を一大派閥「千堂派」へと押し上げた千堂を必ずや倒すべく、獰猛な牙をひた隠しながら“その時”を待ち続けていた。
漣は国会議員・加森沙代里(中田有紀)の受託収賄罪の証拠をつかむ。だが、千堂から立件許可が下りず、手をこまねく。
業を煮やした漣は千堂に直接詰め寄り、立件すべきだと強く進言する。もちろん、千堂が己の決断を覆すはずもない。2人の間にはあわや一触即発の空気が漂うが、捜査二課へ異動し漣の部下となったキャリア組警察官・富樫遊馬(岡田健史)が咄嗟に場を取り持ち、事なきを得ることに。
元同僚で現在は恋人でもある富樫から一部始終を聞いた捜査一課主任・水樹爽(広末涼子)は、幼馴染である漣の今後を心配する。
加森議員の立件になくてはならない証拠データが根こそぎ消えてしまった。さらに、千堂が再び漣に対し、立件見送りを念押し。証拠をすべて奪われた漣は、千堂が確実に裏で糸を引いていることは察知しつつも、なすすべがない。
漣は別の課の爽に収賄容疑の現金受け渡しの現場を押さえるように頼む。部下の富樫は千堂の命令でデータを消去して信頼できない。
千堂は次期警視総監の第一候補。漣はそれを阻止するため、有力候補の権藤、吉永に近づく。
漣は爽の証拠ビデオを使い、贈賄の国会議員を逮捕する。千堂は大臣の口利きでこの逮捕を回避するように要求していた。千堂は漣を破門する。
漣は権藤、馳、新垣ら13名で新しい派閥、改革派を旗揚げする。
「桜の塔」第7話 あらすじ
上條漣(玉木宏)は私利私欲のために権力を求める“サッチョウ(警察庁)の悪魔”・千堂大善(椎名桔平)に、警視庁のトップである警視総監の座を渡すわけにはいかない。
悪魔に魂を売ってまでも“本来あるべき警察の姿”を取り戻すため、副総監にまで上り詰めた千堂と戦う覚悟を決める。
漣は「薩摩穏健派」派閥に所属する現・内閣情報官の権藤秀夫(吉田鋼太郎)を後見人に据え、同期の新垣広海(馬場徹)や馳道忠(渡辺大知)ら、計13名の同志と共に新派閥「改革派」を旗揚げする。
千堂の怒りを買った漣は捜査二課の課長から、古巣である捜査共助課の課長へ事実上の降格処分を受ける。
千堂は次期警視総監の選出会議まで、残り1週間足らず。漣が国会議員の汚職を暴いたことを受け、警視総監の任命権を有する内閣府特命担当大臣・若槻有造(浜田晃)との関係が悪化し、今や背水の陣だった。
漣の幼馴染でもある捜査一課主任・水樹爽(広末涼子)は、漣が新派閥を立ち上げた真意に“ある疑問”を抱く。
若槻が街頭演説中、何者かに狙撃される事件が発生する。漣は千堂が仕組んだ事件だとにらむが、狙撃犯を特定する手がかりをつかめない。
「千堂派」と警視庁内の勢力を二分する「東大派」のトップで、警視総監の座を長年狙い続ける警備局長・吉永晴樹(光石研)が、漣に狙撃犯を特定する重要な情報を提供する。元SATの狙撃手で公安時代の千堂の部下だった久瀬秀臣が狙撃現場近くを歩く防犯カメラの写真だった。
久瀬は千堂との関係を否定する。
久瀬がSATを辞めたきっかけは、同僚の警察官・深見を間違って射殺したことだった。深見に暴力団への潜入捜査を命じたのが今の警視総監の矢上だった。
漣の情報屋・刈谷(橋本じゅん)も同じ潜入捜査のため暴力団に入っていた。
深見が覚せい剤に手を出し、取引現場で錯乱して刈谷の身元をバラそうとしたため久瀬が刈谷を助けるために深見を撃っていた。
刈谷は警察に戻れず、久瀬も同僚を撃った負い目から警察を辞めた。
漣に妻・優愛(仲里依紗)から連絡が入った。優愛は漣の頼みで千堂の動きを見張るべく実家に帰っていた。優愛は千堂が久瀬に渡した「深見を殉職、2階級特進」の誓約書を探していると言う。
権藤は誓約書を入手し千堂を追い詰める。
矢上総監が現れ、「爽が漣のために懲戒免職に値するいくつもの違法捜査をやっている。誓約書を渡せば爽のことは目をつぶる」と言い出す。
それを聞いて富樫は泣く泣く誓約書を矢上に渡してしまう。
難を逃れ上機嫌の千堂は帰り道、刈谷にナイフで刺されてしまう。
「桜の塔」第8話 あらすじ
警視総監の任命権を有する内閣府特命担当大臣との関係が悪化し、次期警視総監への道が危うくなった副総監・千堂大善(椎名桔平)。彼こそが大臣狙撃事件の黒幕だったことを、上條漣(玉木宏)ら「改革派」派閥が暴こうと蜂起するも、あまりにも手痛い返り討ちに遭った。
その日の夜千堂が元警察官・刈谷銀次郎(橋本じゅん)に刺された。刈谷が漣の父親代わりで、情報屋として彼のために暗躍していたことを知る千堂は、漣が裏で糸を引いたと推測する。
この5年間、漣は“ある事情”から刈谷を遠ざけていた。漣が独自に突き止めた“刈谷と意外な人物とのつながり”があったからだ。
逃亡していた刈谷が何者かに射殺されてしまう。漣の幼馴染・水樹爽(広末涼子)ら捜査一課の面々は刈谷の自宅を家宅捜索するが、まもなくキャリア組の警察官たちが先乗りして何かを探していたことが判明。と同時に、刈谷がかつて、爽の実家の中華料理店で働いている元銀行強盗犯・蒲生兼人(森崎ウィン)から改造銃を購入していた事実も明らかになる。
漣たちに協力して千堂に反旗を翻した刑事・富樫遊馬(岡田健史)は、恋人である爽を守るため大臣狙撃事件の重要証拠を千堂サイドに手渡すも、「千堂派」から総スカンを食らい、孤立していた。
そんな富樫に千堂がふたたび接近し、不審な封筒を指定場所に埋めるよう命令する。
漣は「クラブS」のママ・小宮志歩(高岡早紀)から、刈谷が生き別れの娘にあげるつもりで大事にしていたぬいぐるみを渡される。だが、そのぬいぐるみを見た瞬間、違和感を覚える。
漣は千堂、そして警視総監の座を長年狙い続ける「東大派」派閥の警備局長・吉永晴樹(光石研)、「改革派」の後見人である内閣情報官・権藤秀夫(吉田鋼太郎)を会議室に招集する。新たに見えてきた、この5年間に起こったさまざまな事件の“真の黒幕”を白日のもとに晒そうとするためだ。
「桜の塔」第9話 あらすじ
「桜の塔」第10話 あらすじ
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