2018年7月13日 日経
ネット上で企業が仕事を発注しフリーランスなどの個人が請け負う「クラウドソーシング」が拡大している。「クラウドワーカー」と呼ばれる労働者の数は2018年末に500万人を超え、国内の労働力人口の7%以上を占める見通し。

仕事はウェブサイトの作成や翻訳など専門性の高い内容から、データ入力など経験が浅い人でもできる業務まで幅広い。データ収集・入力やブログ記事の作成などは高度な能力がなくても取り組むことができる。
働き手は本業として生計を立てる人から少額の小遣い稼ぎまで多岐に及ぶ。
クラウドワークスやランサーズ(東京・渋谷)はウェブ技術などを学べる専門校と組んだ講座を開く。一定の能力基準を満たした人をクラウドワークスは「プロクラウドワーカー」、ランサーズは「認定ランサー」と認定。能力の高い人がより高い報酬を安定的に得られる仕組みを作った。
働き手を増やしたい地方自治体と組んでワーカーを育成する取り組みも進む。
大手2社のほかパソナグループなどは、プロフィルの書き方や情報セキュリティー対応、ビジネスマナーなどを指導する。