サイトアイコン ネット空間

中居正広に揺れるフジテレビの記者会見と余波

フジテレビ記者会見ライブ

フジテレビは1月27日の臨時取締役会の後、午後4時から港社長らはフジテレビの中継で再会見が行われ、すべてが広告なしで中継された。

出席者(5人)
フジ・メディアHD社長・金光修
フジ・メディアHD&フジテレビ会長・嘉納修治(辞任)
フジテレビ副会長・遠藤龍之介
フジテレビ社長・港浩一(辞任)
フジテレビ新社長・清水賢治

会見内容

会見には191媒体から437人の記者が参加した。怒号、詰問の場面もあり、10時間にわたった。フジテレビ記者の上層部追及質問を司会する広報の社員が制止する一幕も見られた。

会見の主な内容:
・嘉納修治会長と港浩一社長の辞任と暫定的な新社長・清水賢治の披露。
・フジテレビ社員Aの関与を否定。
具体的な再発防止策や調査の透明性に関しては、第三者委員会の調査結果を待つ姿勢が強調された。長時間にわたる質疑応答や曖昧な回答が批判を招き、課題も多く残る結果となった。

会見で残された課題

【1】フジテレビ社員のトラブルへの関与の有無
社員Aの関与がないと判断した根拠について問われると「当該社員への聞き取りのほか、通信履歴などを調べた結果だ」と説明しましたが、十分な調査を行っていないのではないかと指摘されている。

【2】トラブル把握後もなぜ番組の放送を続けたのか
「中居氏が出演している番組については、唐突に終了することで、臆測が生じることを懸念して、慎重に終了のタイミングをはかっていた」と弁明。
トラブルをめぐる情報がどこまで共有されていたのか。中居氏が出演する番組の放送を続ける判断に至った経緯やその判断を誰が行ったのかも課題。

【3】閉鎖的な記者会見を開いた背景
1月17日に実施した港社長の記者会見をめぐる対応。
NHKや民放各社は、記者会見のもようを映像で撮影したいと要請しましたが、認められなかった。こうした閉鎖的会見の形を決めた経緯や判断の理由が不明。

【4】港社長らの経営責任について
一連の問題へのフジテレビの対応や経営判断を踏まえ、企業の間では自社のコマーシャルを見合わせる動きなどが広がった。辞任だけで終わるのかが課題。

【5】日枝取締役相談役の動向について
長年にわたってグループの経営を率いてきた日枝久氏(87歳)の動向。大株主からは、フジテレビを監督すべき親会社のフジ・メディア・ホールディングスには深刻なコーポレート・ガバナンス(企業統治)の欠陥があるという指摘されている。

フジテレビが信頼を回復するためにすべきこと

中居正広のトラブルに揺れるフジテレビが信頼を回復するためには、次の対処が必要です。

  1. 透明性の確保:視聴者やスポンサーに対して、透明性のある情報提供を行うことが重要です。例えば、問題が発生した際には迅速かつ正確な情報を公開し、隠蔽しない姿勢を示すことが求められます。
  2. 説明責任の徹底:問題が発生した場合、関係者に対して説明責任を果たすことが必要です。例えば、外部の専門家を交えた調査委員会を設置し、その結果を公表することで信頼を取り戻すことができます。
  3. 社員の意識改革:社員一人ひとりが信頼回復に向けた意識を持つことが重要です。例えば、社員教育や研修を通じて、倫理観や責任感を高める取り組みを行うことが考えられます。
  4. 視聴者とのコミュニケーション強化:視聴者の意見や要望を積極的に取り入れることで、信頼関係を築くことができます。例えば、視聴者参加型の番組やイベントを開催し、双方向のコミュニケーションを図ることが有効です。
  5. コンテンツの質の向上:視聴者にとって価値のあるコンテンツを提供することが信頼回復の鍵となります。例えば、社会的な課題を取り上げる報道やドキュメンタリー制作を強化することで、視聴者に信頼される放送局を目指すことができます。
  6. 経営陣の刷新

    ・新しいビジョンと戦略の導入:新しい経営幹部が新しいビジョンや戦略を打ち出すことで、組織全体に新たな方向性を示すことができます。

    ・信頼性の高いリーダーの選定:視聴者やスポンサーから信頼されるリーダーを選定することが重要です。例えば、過去に成功を収めた実績のある人物や、倫理観の高いリーダーを選ぶことが考えられます。

    ・組織文化の改善:新しい経営幹部が組織文化を改善し、社員一人ひとりが信頼回復に向けた意識を持つようにすることが求められます。例えば、透明性や説明責任を重視する文化を醸成することが有効です。

    ・外部の専門家の活用:外部の専門家を招いて、組織の問題点を客観的に評価し、改善策を提案してもらうことも有効です。

これらの取り組みを通じて、フジテレビは視聴者やスポンサーからの信頼を取り戻し、再び支持される放送局となることができるでしょう。

タレントの中居正広さんと女性とのトラブル

タレントの中居正広さんと女性とのトラブルをめぐる一連の報道で、影響が広がっています。少なくとも37の企業が、フジテレビで放送するCMの差し替えなどを決めました。またTBSテレビは「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の放送終了などを発表しました。

中居正広さん(HPのコメント)
「トラブルがあったことは事実です。そして、双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です」

港フジテレビ社長(記者会見)
「詳細については控えるがヒアリングではない。それ以上は調査委員会に」と答えた。
記者から「中居さんは支障なく続けられると言ってるが、フジテレビとしてはどうなのか?」と聞かれると「今の質問に答える立場にない」とした。

フジテレビでのCM放映見合わせ企業

1月18日までにトヨタ自動車や明治安田生命、日本生命、それにNTT東日本などが自社のコマーシャルを公益社団法人の広告に差し替える。
20日までにセブン&アイ・ホールディングスやイオン、日本マクドナルド、花王、オリエンタルランド、サントリーホールディングス、サッポロビール、JR東日本、東京電力ホールディングス、ホンダ、日産自動車、ダイハツ工業、スズキなど幅広い業種の企業が自社のコマーシャルの放映を見合わせることを決め、公益社団法人の広告に差し替える。
1月22日までにニンテンドー、資生堂、ローソン、マツダ、キリン、楽天、KDDIなど75社が差し替える。

中居正広出演番組をめぐる各局の対応

  1. 日本テレビ
    1月7日:『ザ!世界仰天ニュース4時間SP』で中居の出演シーンをカットして放送。
    1月10日:公式サイトで「1月9日に中居正広さんがコメントを発表しましたが、依然として不明な点が多いため、中居さんの「ザ!世界仰天ニュース」へのご出演は、当面の間、見合わせます」。
    1月15日:声明で「様々なニュースを扱う番組の司会という役割などを鑑み、総合的に判断して、『ザ!世界仰天ニュース』を降板していただくことにいたしました」。
  2. テレビ朝日
    1月22日:レギュラー番組『中居正広の土曜日な会』を終了を発表。
  3. TBS
    1月9日:13日放送予定の『THE MC3』が番組表から削除。取材に対して「13日の放送につきましては現在公開されている番組表の通りです。番組の編成・制作過程についてはお答えを差し控えます」。
    1月20日:公式サイトで「TBSテレビは、昨年から中居正広さんが出演する番組の制作や放送を見合わせ、双方代理人等との対話を行ってまいりましたが、状況を総合的に判断した結果、「THE MC3」は降板、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」は放送を終了することにいたしました」。
  4. フジテレビ
    1月9日:12日放送予定だった『だれかtoなかい』を休止し、『千鳥のクセスゴ!3時間SP』を放送すると発表。『だれかtoなかい』については「番組MCの中居氏に関する報道を受け、状況を総合的に検討した結果、1月12日の放送から当面の間休止とする判断に至りました」。
    1月17日:港浩一社長が同局で定例会見を行い、同社社員が関与したとの一部で報道がある、中居と女性とのトラブルについて「多大なご迷惑をおかけしたことをおわびする」と謝罪。この問題に関して今後、第三者の弁護士を中心にした調査委員会を設置すると発表。
  5. ニッポン放送
    1月16日:『中居正広ON&ON AIR』の放送休止を発表。

性加害に対する各TV局の対応

中居正広の件に関して、ネット上で「フジテレビだけの問題なのか」の声が広がり対応を急いでいる。

TBSが新たに社内調査に着手していると公表(20日)。

日本テレビは「これまで、社内のみならず社外にも『通報窓口』を設置し、ハラスメントや人権侵害などがあった場合には速やかに通報するよう、社員やスタッフに周知しております。
昨日もあらためて周知徹底したところです」「重ねて本日あらたに、制作現場などにおいて『会食等における不適切な性的接触』がなかったか、外部の専門家も含めてヒアリングを行うことにいたしました」と発表(20日)。

テレビ朝日は「これまでの調査では、ご指摘のような事案はございません」。

週間文春の記事

週間文春の記事から真相がうかがえる。

中居とX子さんとのトラブルが起きたのは2023年6月。
「X子さんは中居と2人きりになった際に、なかば強引に関係を迫られ、暴力的な言動もあった。彼女からすれば中居はフジテレビの番組でMCを務める権力者。立場上逆らえないという心理があった。X子さんの心の傷は深く、いまだに『許せない』と話しています」(X子さんの知人)

心身不調となったX子さんは会社に相談し、フジテレビは中居とのトラブルを知ることとなったが、そのまま彼を番組に起用し続けた。

フジテレビは「中居から『結婚話になったのだが、それでもめた』と適当な噓の説明を聞かされ、それをうのみにしてしまった

週刊文春編集部は、元タレントの中居正広さんを巡るトラブルにフジテレビ社員が関与していたと報じた記事を、30日発売号の誌面でも一部訂正し、謝罪したことが29日分かった。28日に電子版で訂正していたが、「編集長より」と題した巻末の文章で、訂正の内容を改めて説明した。

週刊文春編集部は昨年12月26日発売号で、トラブルの当事者とされる女性が、中居さんとの会食にフジテレビ社員から「誘われた」と報じた記事について、その後の取材で「中居氏に誘われた」ことが判明したと発表した。

中居問題が笑福亭鶴瓶に影響

鶴瓶は中居の自宅で行われたバーベキューパーティーに参加していたことが報じられた。このパーティーには、被害女性やフジテレビの社員も参加していたため、鶴瓶さんも関与が疑われる。
また、この問題が報じられた後、鶴瓶さんはスシローの広告から突然削除されるなど、仕事にも影響が出ている。鶴瓶さん自身は、パーティーの詳細についてあまり覚えていないと語っており、問題の深刻さを示唆している。

X子の『フォトエッセイ 透明を満たす』が出版

フリーランスとして新たな活動をスタートさせた、渡邊渚のフォトエッセイが1月29日に発売(1,980円)。
書き下ろされた長編エッセイと、新境地を感じさせる充実のフォトパートで構成。

【渡邊渚コメント】
このフォトエッセイは、渡邊渚を知っている人はもちろん、生きづらさを感じている人や病と闘っている人、それを支える周囲の人、同世代の将来に悩む女性など、様々な人たちに届いて欲しいと思って制作しています。
この本のために書き下ろしたエッセイと、新しい自分を表現した写真たち。27歳の今を全て出し切るつもりで、ただいま絶賛執筆中です。
みなさんの心に私の言葉たちが届くように思いと願いを込めているので、手に取っていただけたら嬉しいです。

モバイルバージョンを終了