日本経済新聞に連載中の、林真理子の「愉楽にて」で、能「姨捨」について書かれていた。
観世能楽堂の、観客描写は持ち上げすぎかな。
[su_note note_color=”#e8e8ce”]銀座のデパートの跡地に、商業施設がつくられたのは昨年のことである。そこの地下3階に能楽堂ができたと聞いてもまだ行ったことがなかった。しかし今回、心を動かされたのは、曲目が「姨捨」というめったにかからない大作であったからである。
・・・能という芸能は、日本で最上の客を持っているのではないだろうか。
華やかではないが、綴や唐織の帯を締めた女たちに混じって、品のいい老人たちが座っている。髪をきっちり結い上げ、濃いめの化粧をした年配の女性は、元のアメリカ大使夫人だ。
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