目次
「やっぱりおしい刑事」とは
並外れた推理力で犯人を追い詰めるものの、いつも最後に事態が急転、手柄を同僚に横取りされる“惜しい刑事”こと押井刑事・風間俊介
BSプ 日曜 22:00 2021年3月7日 (連続8回)
【原作】藤崎翔
【脚本】宇田学
「やっぱりおしい刑事」キャスト
「やっぱりおしい刑事」第1話 残念な男の帰還
警視庁への栄転が決まった押井(風間俊介)だが、非番の時におとり捜査の邪魔をして異動はご破算に…。謹慎が明けて不審死の現場に駆けつけると、新人刑事の来海(白石聖)が配属されていた。
被疑者にもすぐに好意をもってしまうホレっぽい押井だが、なぜか新人には全く興味を示さない。それに拍子抜けする相棒の横出(犬飼貴丈)。そんな押井を次第に気にかけるようになる新人。
現場検証を終えた押井は、遺体は自然死ではなく他殺だと断言する。だが、その部屋は強固なセキュリティーに守られた完全な密室だった。
「やっぱりおしい刑事」第2話 女子寮の醜聞
不審死の案件が発生し、押井(風間俊介)は横出(犬飼貴丈)や来海(白石聖)とともに女子寮を訪れる。
亡くなったのはグルメ巡りが趣味の女子大生だった。現場の状況から殺人事件と断定した押井は寮にいた四人から事情聴取する。いずれも美人で目を合わせられない押井だが、個性的なありさ(萩原みのり)とだけは普通に接することができる。
寮生たちはありさに疑惑の目を向けるが、押井は被害者の部屋に残されたゴミにチーズバーがあったことに注目する。
スイス料理店でチーズ以外の料理を注文していた。
4人にアンケートをして、チーズが嫌いなことを知らない学生を割り出す。しかし、クーポンで買っていたことが分かる。
来海は腕を痛めているみかに目をつけ、鉄アレイで殴ったと疑う。みかは、恋人を奪われて殺したと自白し逮捕される。
ありさは押井に信じてくれたお礼にネクタイピンをプレゼントする。
「やっぱりおしい刑事」第3話 三人の小学生
鑑識課に呼ばれた押井(風間俊介)は小河内(橋本涼)から監視カメラの映像を見せられる。そこには挑むようにカメラを見つめる芳川(武田真治)の姿が映っていた
胸のざわつきを感じながらも事故発生の知らせを受け、押井は小学校に向かう。運動会の片づけ中に屋上のひさしが崩落、校長の頭を直撃したというのだ。押井は現場に居合わせた教師たちから事情聴取をするが、誰も救急搬送された校長の容態を心配しない。
「やっぱりおしい刑事」第4話 宿敵の正体
20年前、灰田(石川恋)の妹(5歳)が誘拐、殺害された事件の背後に代議士・長宗我部(鶴見辰吾)の影がある。
押井は、かつて長曾我部を追い込んだが、自分のミスで追及を諦めざるを得なかった。刑事をやめようと辞表を出した押井だが、灰田から個人的な捜査への協力を要請され、宿敵との対決を決意する。
帰国子女のありさ(萩原みのり)が自宅に転がり込んで来る。イメチェンした来海(白石聖)から気があるようなことを言われたりと、突然のモテ期が訪れる。微妙な四角関係に浮かれながらも、執念の捜査を始める。魅力的になった韮山くるみと警察署で出会う。
灰田の父は刑事だった。捜査報告書を調べると、目撃証言から容疑者として立川が浮上したがアリバイがあり逮捕できなかったことが分かった。裏に収賄事件をもみ消すために立川に誘拐させていた。
誘拐事件に当たった警備保障会社に聞き込みに行く。身代金の受け取り場所に現れた立川は身代金を持ち帰らなかった。
灰田と押井は警察から事件の捜査から手を引けと言われる。妹の死にこだわる灰田は手を引かないと言う。押井は家で操作する。灰田を家に連れて帰るとありさトで会わせる。更にくるみが資料を持ってくる。4人で注文したピザを食べる。3人の美女に囲まれた押井は煩悩退散と言いながら風呂に入るとあることに気付く。
警察に行き立川のアリバイがないことを説明する。警察担当者・大島は立川のアリバイを偽装していたことを認める。大島はミスをして立川を取り逃し、そのために妹は殺されていた。大島の上司である灰田の父は偽装工作を指示して大島のミスを庇った。
押田は長曾我部に会いに行く。首謀者だと言う。立川に大金を支払っていた。立川の身柄は確保されていると言う。
警察の上層部は長曾我部に買収され立川を開放する。
長曾我部は葉山で身を隠している立川に半年後に自殺を頼む。
立川は刑事が扮装していた。立川はすでにフィリピンで亡くなっていた。
押井は誤ってボイスレコーダーをまた消去していまう。
灰田が録音していた。
貯曾我部は次期総理の道を閉ざされる。
灰田は押井に感謝する。
芳川(武田真治)と喫茶店で会い、今回の事件を裏で操ったと話す。
押井は芳川を逮捕して見せると言う。しかし、芳川が入れた睡眠薬入りのオレンジジュースを飲み寝崩れる。
「やっぱりおしい刑事」第5話 第2の足跡
芳川(武田真治)は押井(風間俊介)に近づくため、わざわざ事件の重要参考人となっていたことが判明する。依然その正体は謎に包まれていた。
公園で撲殺死体が見つかる。被害者・松江は近所でも有名な雷おやじで、公園にたむろする少年たちを良く叱っていたとの証言が得られ、リーダー格・韮崎(元木湧)を取り調べたところ犯行を自白する。指紋の確認もとれた。
少年の姉(佐藤玲)から「弟が殺人をするわけがない」と訴える。
押井は美人の姉に無実を証明する約束をする。
被害者はレンガで頭部を殴打されていたが、血が出ていない。3人の犯行なのにリンチの跡がない。
松江は多数のギャンブル好きの同僚に多額の金を貸していた。
事件の夜、松江の友人から松江とトラブルがあったと証言する。
韮崎の部犯カメラから歩行経路を分析し、相当のスピードで移動しないとアリバイが成立しないことを実験で確認する。押井は韮崎の証言を怪しみ尋問する。
姉に聞き込みに行く。姉は弟の無実を揺らぐが押井は無実を確信している。
ありさが押井のマンションに押しかけて、泊るが何事も起きない。
捜査会議で松江の行動を調べる。鑑識は公園のトイレの足跡が1つしかないと報告する。
来海と屋台で酒、ジュースを呑む。推理の楽しさを来海に語り、見直される。来海が酔っ払い、水を出して顔を洗う。
松江の会社に行き、真犯人はここにいると言う。トイレの水栓が故障して松江は止めに行った。安全靴の足跡は2つあった。靴のサイズから中村と特定するが、違っていた。内原が自白する。
姉が礼を言いに来る。
姉は弟の落とした鍵を取りに公園に行き、倒れている松江を発見し、そばの財布を盗んでいた。弟は姉を庇って嘘の自白をしていた。
「やっぱりおしい刑事」第6話 ガス爆発の惨劇
テレビディレクター(岩本照)から取材依頼を受けた押井(風間俊介)が「顔が割れると捜査の支障になる」と断る。伊多田(板尾創路)が「実は押井は自分の影武者だ、自分が押井を操っている」と密着取材に名乗りを上げる。
ガス爆発の一報が入る。爆発の衝撃で住人の女性(津島英子)が頭を強打して死亡する。押井は現場の状況から殺人事件の匂いを嗅ぎとる。押井の一挙手一投足を観察していた伊多田は、取材クルーのカメラの前で「これは事件だ」とポーズを決める。
頭を殴った凶器を主張するが鑑識ははねつける。鑑識は足に骨折したことを発見する。DVの可能性を疑い、付近に聞き込みに行く。
爆発直前までスマホでやり取りをしていた。やり取りをしていた相手の女性が訪れる。女性は「自殺は考えられない。空手をしているのでDVのはずはない。旦那は隣の奥さん・滝川美佐子(橋本マナミ)と関係を持っていて離婚を迫っていた」と話す。
英子がガスの匂いに気が付かなかった理由を考える。小河内(橋本涼)が鑑識で捜査に協力する。小河内は来海と小学校のとき同じクラスだったが来海は思い出せない。
ありさが家に帰ってこない押井を心配しておでん屋の押井のところに来る。
ポアロの小河内とシャーロックホームズの押井が夢のコラボレーションをして推理する。
犯人は夫だと リフォーム腐植質脱臭剤鉄の錆を起こさせ、引火はタイマーで仕掛けた。携帯は2つ用意していた。通信履歴が残っていた。スマホをハンマーを叩き証拠を隠滅した。SMが趣味だった。夫は痣だらけで妻からDVを受けていた。
羽堂亜郎(武田真治)運転手の芳川明、新聞記者の君野一郎を名乗るが、その正体は元起業家の羽堂亜郎。巨万の富を手にしたのち表社会から姿を消した。以降、幾つもの偽名を使い分けて闇を抱える人間に近づき、彼らの心を操っては犯罪を起こさせてきた知能犯だ。長宗我部の事件をきっかけに押井の推理力に興味を持ち、どちらが優れているかを知らしめるため押井に近づいてきた変わり者。]
「やっぱりおしい刑事」第7話 孤独なバイオリン弾き
押井(風間俊介)に挑戦状をたたきつけた羽堂(武田真治)の周囲で再び殺人事件が起きる。
押井にとって目下の悩みはありさ(萩原みのり)が自宅に居ついてしまったこと。何とか追い返そうとしているところに事件現場の来海(白石聖)からビデオ電話がかかってきて、部屋にありさがいるところを見られてしまう。
気まずさを感じながら捜査を開始した押井。
第一発見者は、美しいバイオリニスト谷山だった。
谷山は男の言い争いと倒れた音がして通報したと証言する。
被害者の銀行員・仲田浩市はアイスピックで下から刺されていた。体内から睡眠薬、大麻が検出された。仲田は融資先から恨みをかっていた。
谷山は録音された声から大石を特定する。大石は金に困り仲田の融資を受けて麻薬を販売していた。
横出は大石を追うが逃げられてしまう。
バイオリニストの谷山は子供のとき視力を失ったあと、バイオリンを始めていた。
仲田は過去に逮捕歴があり、財閥の御曹司だった。大麻で執行猶予、交通事故で人を死なせていた。
防犯カメラに銀行の同僚の写真が写っていた。しかし同僚は大石と殺そうとしたがパトカーのサイレンが聞こえたので逃げて殺していなかった。
横出も押井も谷山を疑う。谷山が証言した「言い争う声」は騒音で聴きとれないことが分かった。
谷山の家族は仲田が運転する交通事故で死亡していた。幼い時、その事故で視力を失っていた。
谷山は羽堂のカウンセリング受け、彼の計画を実行していた。
羽堂は、「押井が担当した事件は押井自身が犯人に送金して仕込んだ」と言う罠をはめた。押井の海外への送金の証拠が見つかり逮捕状が出る。
羽堂は押井に、交換条件として2年前のホテルの怪死事件の解決を頼む。
押井のマンションに家宅捜査が入りパソコンから証拠が発見される。
「やっぱりおしい刑事」第8話(終)最後の事件
押井(風間俊介)がこれまで解決した事件はすべて自作自演だったと言う疑いで逮捕状が出る。
羽堂(武田真治)のワナにはまり追われる身となった押井は、来海(白石聖)を伴いリゾートホテルに向かう。2年前に起きた事故の真相を突き止めれば無実が証明されるとの羽堂の挑戦を受ける。
酔ったパティシエ・牟田がタバコを吸いに行って階段を踏み外して死んでいた。
死亡推定時刻は早朝だった。従業員にはその時刻にはアリバイがあった。牟田は酒癖が悪く厨房で寝ることがあった。死体にはコーヒーの匂いがついていた。
捜査を始めた押井は、事故の裏に不審な点を見つける。
横出(犬飼貴丈)がホテルに応援に来る。
2人の目の前で葛西が窓から落ちて重体となる。
窓の手すりに女性の指紋が見つかる。
ホテルのオーナーでもある羽堂が現れる。
押井に事件の解決を急がせる。
押井は、「犯人は死体を別室で殺し、階段に運び事故に見せかけた。チョコレートの香りを撒いたのは厨房にいたと思わせるためだった。従業員のパティシエ・梅田が犯人だ。恋人の浮気が許せず殺人をした。来海も梅田と結託して、葛西を突き落とした。来海は羽堂に情報を渡していた。」と言う。
来海に「梅田が就職したのは事件の後だ。最低」といわれ頬を叩かれる。
羽堂が現れ、押井を屋上に誘い
「鶴野が犯人だ。鶴野はその女性が好きだった。
その女性はアリサだ。
アリサに押井を監視させた。鶴野はありさを殺す。」
押井は泣き崩れるフリをする。
鶴野がアリサを路上で襲いかかるところを灰田が助ける。
押井は、鶴野が犯人だと特定するために、わざと犯人を間違えて話していた。
押井は羽堂の仕組んだ計画をすべて知っていた。
羽堂は負けを認め取引をキャンセルする。
押井は羽堂を排除すると言って、二人で屋上から飛び降りる。
下は低かったので二人ともズボンが脱げて肋骨の骨折で済む。羽堂は手錠をはめられ逮捕される。
ありさは押井に謝り、「押井に想いはあるわけない。幸せになれオッサン」と言って去る。
羽堂を取り調べている灰田は「優柔不断が彼女が出ない理由だ。男は一途でないと。」と電話する。
来海は押井の病室に見舞いに行く。押井は「来海、君のことが好きだ」と言う。
横出に習った「すべて忘れてくれ(始めからやり直そう)」
と言うと来海は本当に忘れて去る。
やっぱり僕はオシイなー
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