木造建築の動向

日経アーキテクチュアは創刊40周年を記念して、建築や都市の「新たなかたち」を探るシンポジウムをコンラッド東京にて5月20日に開催。その中の「木材活用]。

腰原幹雄氏は「木造が切り開く現代建築の可能性について」と題して伝統に縛られずに鉄やコンクリートと組み合わせて使うことが好ましいと述べた。

杉本 貴一は「木の力再発見」と題して木は人の健康によいこと、木が経年変色して銀閣寺のような「とき美色」になることを是とし、TOYOYAの木の車SETSUNAの例を挙げて説明。

林野庁の服部浩治氏は、日本の木の自給率は30パーセントに回復したが、それ以上にするため、今後の公共の低層建築は木造とすること。CLTと呼ばれる木製パネルは床材として利用を推進していることを説明した。

国産木材の活用は、環境、人体、地方再生に好影響を与えることが分かったが、経済性が課題のようだ。