「ノースライト」
北側の光(ノースライト)を取り入れた新築住宅に、依頼人の家族は越してこなかった。建築サスペンス
NHKBS 水曜 2026年1月28日、2月4日 18時~19時13分
【原作】横山秀夫『ノースライト』
【脚本】大森寿美男
「ノースライト」キャスト
<あらすじ>
「あなた自身が住みたい家を建てて下さい」それがY邸の依頼人・吉野陶太(伊藤淳史)から、建築士・青瀬稔(西島秀俊)に託された唯一の注文だった。バブルが弾けて以降、妻・ゆかり(宮沢りえ)とも別れ、流れ作業のような仕事に身を任せていた青瀬にとって又とない機会だった。建築予定地は信濃追分。青瀬は所長・岡嶋昭彦(北村一輝)の応援を受け、すべての思いを託してY邸を完成させた。依頼人・吉野陶太の家族も満足そうであった。だが、その一年後、吉野陶太一家が、その吉野邸に引っ越していない事が発覚する。Y邸の中にあるのは、ブルーノ・タウトゆかりの椅子だけ。吉野一家に、一体、何が起こったのか?この出来事に、ゆかりは関わりがあるのか?
そして所長・岡嶋には、公共事業にまつわる贈賄嫌疑がかかる。
岡嶋の無実を信じる青瀬は、岡嶋の悲願である公共事業コンペへの挑戦を決意する。
「ノースライト」前編 消えた家族
「あなた自身が住みたい家を建てて下さい」それがY邸の依頼人・吉野陶太(伊藤淳史)が、建築士・青瀬稔(西島秀俊)に託した唯一の注文だった。バブル崩壊後、妻・ゆかり(宮沢りえ)とも別れ、流れ作業で仕事をしてきた青瀬にとってまたとない機会だった。青瀬は所長・岡嶋昭彦(北村一輝)の応援を受け、全ての思いを託してY邸を完成させる。だがその一年後、吉野一家がY邸に引っ越していないことが発覚する。
建築士・青瀬稔(西島秀俊)は「あなた自身が住みたい家を建てて下さい」と依頼人・吉野陶太(伊藤淳史)言われ完成したのがY邸。建築ジャーナリズムで注目され代表的作品となった。
青瀬はバブル崩壊後、生活が乱れ、妻・ゆかり(宮沢りえ)と別れていた。友人の設計事務所所長・岡嶋昭彦(北村一輝)に就職し、全ての思いを託してY邸を完成させた。
受け渡してから一年後、Y邸に行くと空っぽだった。唯一の家具はブルーノ―・タウトの椅子だった。
依頼者吉野は名前を逆に読むと「タウト」。一家5人の行き先は不明だった。
青瀬の妻と吉野が接触した形跡がある。妻はインテリアデザイナーとして、コンペの競争相手のチームに参加している。
岡嶋は新聞記者から、コンペの参加するために贈賄していると疑われる。
贈賄事件として、岡嶋の名前が新聞記事に出る。
「ノースライト」後編 夢見た家
吉野(伊藤淳史)一家失踪の謎を追う建築士・青瀬(西島秀俊)は、この出来事の背景に、別れた妻・ゆかり(宮沢りえ)が関わっていると確信する。そして次第に解き明かされていく青瀬の少年時代に起こった悲しい事件の真実。一方、所長・岡嶋昭彦(北村一輝)には、公共事業にまつわる贈賄嫌疑がかかる。岡嶋の無実を信じる青瀬は、岡嶋の悲願である公共事業コンペへの挑戦を決意する。
吉野(伊藤淳史)一家失踪の謎を追う建築士・青瀬(西島秀俊)は、この出来事の背景に、別れた妻・ゆかり(宮沢りえ)が関わっていると確信する。
所長・岡嶋昭彦(北村一輝)は、美術館の設計コンペにまつわる贈賄嫌疑がかかる。
岡嶋の無実を信じる青瀬は、岡嶋の悲願である美術館のコンペへの挑戦を決意する。
岡嶋は胃潰瘍で入院する。青瀬が病室に見舞うと、岡嶋は「息子は自分の子でないと分かり、心中も考えていたこともあったが、今では子供のために生きている」と語る。
青瀬に記者から吉野淘汰の父の素性が分かったと知らされ、仙台に行く。
淘汰の父は工芸指導所でタウトから椅子の作り方を学んでいた。
青瀬は吉野がタウトのイスをY邸に置いたと確信する。
岡嶋が病室から転落して亡くなる。遺書はない。
青瀬は岡嶋の死は、タバコの火を外壁で消そうとした事故死だと確信する。
青瀬は葬式の帰り道、妻・ゆかりに吉野との関係を訊く。ゆかりは吉野が青瀬を探し、「本人に知られずに恩返しとして3,000万円を渡したい」とゆかりに相談していた。
ゆかりは青瀬に住宅の設計を依頼するように勧めた。
吉野の故郷は桐生だと知らされる。桐生は青瀬の父が死んだ場所だった。
父は高校生で別居している息子が可愛がっていた九官鳥を追いかけて、崖から落ちて亡くなっていた。
青瀬は岡嶋の妻を尋ね、事故死だと報じた新聞を見せる。息子が岡嶋が病室で描いていたコンペのスケッチを見せ、自分も建築士になると言う。
青瀬はそのスケッチを元にコンペに応募することを決意する。
残された3人の所員を説得し指揮を執る。
岡嶋の案はノースライト採光で床一面を照らし、作品を床に並べるものだった。
吉野の妻の兄が訪ねてくる。吉野は3年前に妻と別居したが離婚せず、復縁を迫り拗れていた。
その兄は、青瀬に離婚届を渡し、吉野に離婚するように頼んでくれと依頼する。
美術館コンペの設計は順調に進む。
吉野から手紙が届く。「父が逃げた九官鳥を拾い、娘が大事に育てていた。青瀬の父がとりに来たので、返した。しかし娘のために追いかけ、タウトの椅子と控えに九官鳥を譲って貰おうとした。もみ合いとなり九官鳥が逃げ、それを追って青瀬の父が崖から転落した。」ことが父が死ぬ直前に知らされ、恩返しをしたかったと書かれていた。
両方の父親はともに自分の子供への愛情のためにした行為だった。
吉野は妻の実家に近いY邸で家族ととやり直そうと一度は考えたが諦めていた。
吉野はY邸を青瀬に譲りたいと言うが、青瀬はローンで購入することにする。
タウトの椅子は譲って貰う。青瀬は自分の作りたい家を実現させて貰ったことに礼を言う。
吉野はゆかりをY邸に案内したとき、随分気に入っていたと話す。
青瀬は無償で使ってもよいという条件で、美術館の設計図書を他の設計事務所に提案する。
ただし条件として、「もし実現したら岡嶋の息子に、お父さんの作品として説明する」をのませる。
青野は娘とY邸に休日を過ごしに来る。娘は「ママは今日は、来れない」と言っていたと伝える。