能「龍田」を読む 銕仙会講座

2018年9月28日 銕仙会能楽研修所@青山

清水寛二のあいさつのあと、資料を用いて宮本圭造氏が解説。

能「龍田を読む」―中世日本の女神と巫女― 宮本圭造

龍田姫は秋の神。春の神は佐保姫。水の神は豊玉姫。
龍田姫は、天地開闢に使った天の逆矛を守る。
龍田の紅葉の葉は8枚で逆矛の刃先8つと同じ数。ふつうの紅葉は7枚。

神仏習合
龍田では「和光」が、3度使われる。和光は光を和らげる意。仏は光り、眩しすぎる存在。仏は、光を和らげた神に変身し、人となってわれわれの前に姿を現す。仏が登場する能はない。

仕舞 逆矛 観世銕之丞

「天の逆矛を守るのは龍田の神」と舞う。

仕舞 三輪 鵜沢久

三輪明神(女)は、天照大神と一体だと明かして舞う。

本公演 10月12日(金)18:30- 宝生能楽堂