立憲も国民も略称は「民主党」

2025年7月20日投開票の参議院選挙で、投票所の掲示では、立憲民主党と国民民主党の党名略称が、同じ「民主党」となっている。
総務省は7日、夏の参院選比例代表に向けて各党が届け出た略称を公表した。旧民主党の流れをくむ立憲民主党と国民民主党は、いずれも「民主党」で受理された。両党が結党した2020年以降、比例での競合が続いている。有効票の割合に応じて割り振られる「案分票」(それぞれの得票割合に応じて割り振る)が大量発生する可能性がある。
総務省による21年衆院選での集計では「民主党」と書かれた票が362万票を超え、立民に295万票余り、国民に66万票余りが割り振られた。
両党は調整を模索したが、決着しなかったという。総務省によると、「民主党」と書かれた票は、「案分」にする。
総務省の説明では、複数の政党が同じ略称を使うことは公職選挙法で禁止されておらず、両党ともに略称を「民主党」と届け出ている。担当者は「少なからず様々なご意見が寄せられている」と話す。
2019年の参院選では、旧立憲の略称は「りっけん」、旧国民は「民主党」と別々だったが、その後、旧両党が合流して新たに立憲が誕生。合流しなかった旧国民の一部が今の国民民主を立ちあげた。21年の衆院選で両党が略称をともに「民主党」とし、有権者から「わかりにくい」との声が上がっていた。
両党は、考え方に柔軟性がなく国民に疑念を与える結果となっている。立憲民主党、国民民主党がメンツの張り合いをしているだけで、国民の便益を優先していないことが分かってしまう。
「正式名で投票を」

今回の参議院選挙では比例代表の投票用紙には「立憲民主党」か「国民民主党」と書かなければならない。
その他の党は略称で可能。
自民党(自由民主党)、公明(公明党)、維新(日本維新の会)、共産党(日本共産党)、れいわ(れいわ新選組)、社民党(社会民主党)、参政(参政党)、保守党(日本保守党)、みんつく(みんなでつくる党)。