文藝春秋 2月号 拾い読み




[北方領土]衆参ダブル選挙で日露平和条約締結へ 佐藤 優

日本はロシアに対し、「国後・択捉を放棄」し、「歯舞・色丹返還」をめざす。
ロシアのメリットは、
・国境線の確定
・朝鮮半島の安全保障のイニシアチブ
・北極海と日本海のシーレーン確保
色丹島には、ロシア人が3000人居住していて、実際の引き渡しには10年くらいかかる。
2島返還は、4島返還の大きな政策転換。
2島で決まれば、民意を問うため、解散選挙が行われる可能性が高い。

2019年は「キャッシュレス元年」になる 世耕弘成

産業革新投資機構(IIC)の不始末

経産省は、産業革新投資機構(IIC)の崩壊を反省している。役員が高額な報酬を取らないように、制度設計を見直す。

便利すぎて止められない

私はカードは、アメックス、VISA、マスターカードを持っている。少額の買い物ははアップルペイ、SUICA登録したアイフォン、アップルウォッチを使う。

「5パーセントでドントいけ」

安倍総理からカード決済のポイントの還元率を、増税分2%でなく、「やるなら5%でドンといけ」と指示を受けた。

銀行が変わる

クレジットカードの手数料を現行の4~10%を、3%以下になるよう指導する。銀行はATMの手数料に代わり、カード決済の手数料に変わる。

確かなレガシーに

経産省は、2025年までキャッシュレス決済を40%にするのが目標。実際は、消費税増税が起爆剤になり、はるかに超えて普及するだろう。

「廃炉」のプロを目指して 日本人へ 塩野七生

福島第一原発の現場を見学した。東電の20代の担当者は、中堅世代の事故への償いの想いは発せず、アッケラカンとしていて、重い気分になっていた私を救った。
入社2,3年の2人は、今の東電では、領国はまだ小さくても一国一城の主だ。先輩たちに相談することもできない中で、部下を統率する。
原発を全廃したイタリアは、原子力関係の技術者は外国に流出した。日本では、この若者たちを他国に流出させてはならない。

日産分裂<真相追及第2弾>悪いのはゴーンだけか 井上久男

過剰なリストラ、不可思議な人事、検査不正。内部崩壊は進んでいた。
本来は社内の取締役会でゴーンの解任を決め、その後に司直の判断をあおぐべきであった。
最終的には、外部の検察の力を頼るしかなかった。
自浄作用が機能しない日産の歴史を繰り返してしまった。

「除菌抗菌ブーム」が日本人を弱くする 藤田紘一郎

日本人が進めてきた「清潔志向」と「無菌化」によって免疫力は低下し、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくなどの疾患を生み出した。

手の洗い方

皮膚常在菌は、皮膚の脂肪を食べて、脂肪の酸をつくり、皮膚を弱酸性に保つ。石鹸で手を洗うときは一日2,3回で十分。水道水で10秒洗ってもウィルス菌はしっかり落ちる。
殺菌作用の強いうがい薬は、のどを守る菌まで殺してしまい、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる。マウスウォッシュは使用を控えた方がよい。

大腸菌は必要「悪」玉菌

腸内環境は「善玉菌いっぱい、悪玉菌少々、日和見菌適宜」が理想。

寄生虫がアレルギーを防ぐ

寄生虫はアレルギー抗体をつくり、アレルギー疾患を予防する。

土を食べなさい

腸内フローラを健全に保つために「乳酸菌や土壌菌を体内に取り込もう」と訴えてきた。「落ちたものを食べる」のは、腸内フローラを豊かにする。
最新科学によって、免疫力低下やアレルギー疾患が腸内細菌に関係していることがわかってきた。最近出版された欧米書籍のタイトルは「土を食べなさい」だ。

  • Let them eat Dirt 「汚い子育てはいいことだらけ」
  • Eat Dirt 「すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい」

免疫学の最前線では「脱・キレイ社会」が潮流となっている。

 

 

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