悩める夫がタイムスリップで妻を入れ替える!?
目次
「知ってるワイフ」とは
フジ 木曜 22時 2021年1月7日~
原作脚本: ヤン・ヒスン
脚本: 橋部敦子
『僕らは奇跡でできている』『フラジャイル』『フリーター、家を買う』『僕の生きる道』
「知ってるワイフ」キャスト
剣崎元春 大倉忠義
剣崎 澪 広瀬アリス
津山千晴 松下洸平
剣崎なぎさ 川栄李奈
木田尚希 森田甘路
篠原恭介 末澤誠也(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)
尾形恵海 佐野ひなこ
樋口静香 安藤ニコ
西徹也 マギー
小谷つかさ 猫背 椿
宮本和弘 おかやまはじめ
江川沙也佳 瀧本美織
小池良治 生瀬勝久
建石久恵 片平なぎさ
「知ってるワイフ」第1話
2020年7月7日。剣崎元春(大倉忠義)は夜に車を運転しながら人生がやり直せるならと呟く。
4人暮らしのベッドルームで明け方、元春は泣きだした赤ちゃんのおむつを替えようとする。泣き止まず妻・澪(広瀬アリス)が抱きかかえて変わる。
朝6:30目覚ましが鳴り、子供に起こされ遅刻に気付く。澪に保育園の迎え、ごみ出しを頼まれる。
世田谷線沿線の自宅から勤め先のあおい銀行に着き、仕事を始める。今月3回目の遅刻で上司から責められる。朝礼で上司が目標達成の訓示をする。客の集金のため時間を取られ保育園の迎えに行けなくなる。
ファミレスで働く。夫に連絡がつかずファミレスを早退する。
自分は哲学者だと言い聞かせがら家に入ると、モノを投げつけられ責められる。
居酒屋で妻に限界を感じて離婚したいと愚痴ると、同僚から思いとどまらされる。
CM
ファミレスに来た義理の妹と会う。父の命日に実家に行くが、認知症の母は命日を忘れている。
1年前:お腹が大きい澪が、母が迷子になったことを相談しても元春に取り合ってもらえない。
CM
元春の後輩・江川沙也佳(瀧本美織)と昼食を食べ、好きだったことを打ち明けられる。沙也佳はあこがれの女だった。
回想:大学生のとき沙也佳にコンサートに誘われたが、澪に会ったために行けなかった。高校生の澪がバスに置き忘れた財布を交番に届けるためだった。
CM
財布を届けたため人生がおかしい方向に行ったと愚痴る。
回想:元春がバイトしているスーパーで澪と出会い、澪の家庭教師にさせられる。
2020年9月2日。元春は公園のベンチで子供たちに過去に戻れる話をしている男に出会う。男は500円硬貨を2枚渡し、「宇宙に導かれる。人生を変えられる。夏の月だ。」と言い残して去る。
CM
居酒屋の店主がケガで入院し、見舞う。帰り道見慣れぬゲートに500円硬貨を入れて抜けると、車が急加速して気を失う。
目覚めると自分の部屋に高校生の妹が来る。2010年の4月の状況に戻っている。
CM
キャンパスで沙也佳にコンサートに誘われる。
目が覚める。1日、日付けが戻っている。PS4を妻に内緒で買う。妻はバイトの時間を増やすと言い出す。元春が昇進しなのが理由だ。澪は隠したPS4を発見する。浴槽にPS4を漬けて壊す。昇進もできず口喧嘩になる。
CM
元春の過去が変わっているのに気付く。ニュースで「恒星ウルフがブラックホール化している」と報道される。
澪は「なぜこうなちゃったか」と涙を流す。
元春は、あの日に戻るため2枚目の硬化を使う。
カレンダーは2010年4月に戻った。
「知ってるワイフ」第2話 人生は変えられる
剣崎元春(大倉忠義)は謎の男、小池良治(生瀬勝久)からもらった平成22年(西暦2010年)500円硬貨で二度目のタイムワープを試みる。 目覚めたのは、2010年の4月。江川沙也佳(瀧本美織)からコンサートデートに誘われた日だ。記憶と同じく、元春は沙也佳とデートを約束する。
大学から一度自分の家に戻り、デートに向けて準備を整えた元春はコンサート会場へ向かうためバス停へ。そこには高校生の建石澪(広瀬アリス)がいた。バスに乗ると、澪は元春の記憶通り財布を落として降りてしまう。ためらう元春だが、財布を拾って交番に届け、落とし主に自分の情報を伝えないように頼む。 コンサートホールに急ぐ元春が交番を出ると澪とすれ違う。元春は澪と話すことはなく、そのまま沙也佳とのデートに向かった。コンサートの帰りに沙也佳から告白されキスをすると、元春の周囲が光に包まれる。
元春が目を覚ましたのは見知らぬ部屋。しかし、隣で寝ているのは沙也佳だ。元春が時計を見ると、表示は西暦2020年。妻は澪から沙也佳に入れ替わった。
広い家に高価な家具、専用のゲームスペースに元春は大興奮。「早く帰ってきてね」と優しい沙也佳に送り出され、ベンツに乗って出勤する。元春は望んでいた結婚生活を手に入れた。
仕事は同じ銀行に出勤して同僚・津山千晴(松下洸平)と話す。以前の人生では津山は結婚して双子の子供持ちだったが、今の人生では独身になっている。周囲の人々が微妙に変化している。
元春は澪との間にいた子供たちが存在していないことを知り、涙を流して後悔する。しかし、今回の人生こそ幸せに生きると決意。
元春の前に、なんと同僚として澪が現れる。独身であおい銀行に勤務する澪は、異動してきて元春と同じ支店で働く。
CM
居酒屋の主人はさえない親友だが、妹と結婚している。元春は家に帰ると今日は誕生日でご馳走が並べられ幸せだ。
CM
澪は過去を知っているのかと不安を感じている。
澪は窓口を担当してきぱきと処理するが、問題の多い顧客の対応で言いがかりをつけられる。
公園で元春をタイムスリップさせた男に会う。タイムスリップを知っている人が他にいるか尋ねるが答えてくれない。
澪に異動を勧めるが拒否される。問題のある顧客がSNSで澪の対応を拡散させる。澪は対応に出かけ、理不尽な謝罪を要求される。
澪は母に夢の中で結婚したと語る。
元春は妻との約束で週末に実家に帰れないのが気にかかっている。
CM
問題の顧客が来るも、澪の機転で追い返し、仲間に感謝される。カラオケで騒いでいる澪を見ながら、澪との過去のシーンを思い出して懐かしむ。酔いつぶれて見上げると澪がいる。帰途澪がバイクに引かれそうになり抱きよせる。澪は元春との過去を感ずく。
「知ってるワイフ」第3話
剣崎元春(大倉忠義)は、バイクとぶつかりそうになった建石澪(広瀬アリス)を思わず抱き止めた。驚いた澪は元春を見つめる。元春は澪の表情を見て、「自分が過去を変えたことを知っているのではないか?」と疑う。しかし、それは元春の思い過ごしのようだった。澪は自分と夫婦だったことも知らないし、職場で出会ったことも偶然だったと知り元春はホッとする。だが、澪は元春に“澪”と呼ばれた気がしてどこか懐かしい気持ちを感じていた。 最近、澪は、顔の分からない男性に“澪”と呼ばれる夢を何度も見ていたのだ。
支店で行われた振り込め詐欺対策の勉強会の後、津山千晴(松下洸平)が澪を食事に誘う。澪は、今日は都合が悪いと断るが、今度必ず行くので食べたいものを考えておくと答えた。社交辞令を疑う津山に、澪の性格を知っている元春は彼女のことだから本当に考えるのではないかと伝える。
帰り道、元春が車を運転していると倒れた自転車の脇にうずくまる澪を見つける。元春は放っては置けずに澪のもとへ。怪我の手当をしていると、澪は客が振り込め詐欺に遭っていそうな時の合図を決めようと言い出す。“まばたきをする”、“鼻をつまむ”などのサインを提示する澪に、元春は真剣には答えず、車に乗せて送った。澪を降ろした元春に、再び疑問が浮かぶ。なぜ自分が転倒した澪に出くわすのか?やはり偶然ではないのか?そんな時、元春は小池良治(生瀬勝久)を偶然見つける。なぜ澪が自分の前に現れたのかと尋ねる元春に、小池は「いくら人生を変えても、繋がりのある人間達は変わらない。必ず引き合い、目の前に現れる」と答える。
「知ってるワイフ」第4話
澪を家へ送る元春。すると母の久恵(片平なぎさ)が現れて、元春に懐かしそうに抱きついてきた。さらに久恵は元春を婿と呼び、「澪が毎日怒るから家に帰って来なくなったのよ」と言うではないか。澪は「母が認知症を患っていて変なことを言ってすみません」と元春に謝る。
元春は、「澪と結婚していた以前の世界で、すでに久恵の認知症が発症していたのではないか」と思い、ショックを受ける。忙しさにかまけて自分は気にもしていなかったが、澪の態度に思い当たることがあった。
澪の家を出た元春は、久恵が「自分が過去を変えたことを知っているのではないか?」という疑念を拭いきれない。それを知っているのは自分ともう一人、小池良治(生瀬勝久)だけのはず。元春は小池を探しに出会った公園へ行くが、姿は見当たらない。
元春は、なぎさ(川栄李奈)から母が作ったいなり寿司を受け取る。かつて元春の母が作ったいなり寿司を澪が好きだったことを思い出した元春は、銀行で一人残業している彼女に届けに行く。すると、元春より先に来ていた津山千晴(松下洸平)が澪に告白をしていた。なぜか元春の気持ちは揺らいでしまう。
泊りがけの研修に一緒に行くことになった澪と津山。津山はこれを機に彼女を口説き落とそうと木田と盛り上がるが、元春は思わず反対してしまう。
「知ってるワイフ」第5話
剣崎元春(大倉忠義)は夕食の約束のため銀行に迎えにきた妻・沙也佳(瀧本美織)に、建石澪(広瀬アリス)の頭に手のひらを乗せている姿を見られてしまう。
頭の上にほこりがついていたとごまかす元春だが、沙也佳は紹介された澪の建石という名字を聞き逃さなかった。
以前、沙也佳が元春の車の中で見つけた名札だ。二人の関係を怪しむ沙也佳は、もう澪を車に乗せないようにと元春に頼む。
澪は元春の手のひらの感触に動揺していた。同僚との飲み会を断った澪は、木田尚希(森田甘路)となぎさ(川栄李奈)の店に行く。
木田となぎさに、津山千晴(松下洸平)との交際を勧められるが迷いを見せる澪。なぎさは「恋に正解はないからしたいようにすれば良い」と澪にアドバイスする。
澪が結婚式の夢から目覚めると母・久恵(片平なぎさ)が朝食を作ってくれていた。しかし、遅刻しそうな澪は銀行へと急ぐ。
澪と津山が外回りのため銀行を留守にしている中、久恵が朝食を弁当として持ってやって来た。元春を見つけた久恵は「うちの婿が世話になっている」と行員たちに告げる。
融資課長の西徹也(マギー)と支店長の宮本和弘(おかやまはじめ)は、久恵が西急グループ社長の娘である沙也佳の母と勘違いして大騒ぎになる。
元春は慌てて銀行から久恵を連れ出す。コンビニのイートインで久恵は、「私たちには、切っても切れない縁があるのよ」と言う。
そこに、澪が久恵を探しに来る。
久恵を家まで送り届けた元春と澪は、意識しながらもぎこちなく会話をする。
津山の誠実さを目にした澪は、津山と付き合うと返事をする。
CM
二人が付き合い始めたと聞いて元春は動揺するが、大喜びの木田となぎさは皆でキャンプに行こうと盛り上がる。
元春の回想:図書館で浪人生の澪に家庭教師をする。「第1志望に受かったら付き合ってくれる?」と言われる。居酒屋で澪がバイトするのを見つけ咎める。離れようとする澪の手を取り、路上でキスをする。
CM
沙也佳とキャンプに参加する。沙也佳は澪に津山を選んだ理由を聞くと、澪は「寂しい思いをしないから」と答える。
澪は高熱を出すが薬が効かず入院する。元春は澪に効く薬を買い求めるが入院した後で無駄だった。
車の中で津山が寝ている澪にキスをするのを元春は目撃し、落胆する。
元春は、時間を戻すため銀行で平成22年の500円硬貨を探しだし、車で料金所に投入する。しかし戻らなかった。
公園に行き、男に過去を変える方法を聞きに行く。自分が澪をないがしろにしていたことを反省する。
男は「自分が望んだのではないか」と言うと元春は「本当に望んでいるのは澪と一緒にいることです」と涙を流して頼む。
男は「覆水盆に返らずと言い、彼女の幸せを祈ってやれ」と言って去る。
自分自身のせいで建石澪(広瀬アリス)との結婚生活がうまくいかなくなったとようやく気づいた剣崎元春 (大倉忠義)は、親友の津山千晴(松下洸平)と澪の距離が縮まっていくのを見ていられず、小池良治(生瀬勝久)に号泣しながら「もう一度、過去を変えたい」と懇願するが、「覆水盆に返らず、あとの祭りだ。この心の痛みはお前がこの人生で引き受けるのだ」と言われてしまう。
「知ってるワイフ」第6話 新たな人生を決断
自身の愚かさに気づいた元春(大倉忠義)は、現在の妻、沙也佳(瀧本美織)との円満な結婚生活を目指し、朝から掃除をして朝食を用意する。新婚時代みたいだと喜ぶ沙也佳は、今夜は話があるから早く帰って来て欲しいと頼む。
澪は津山とコーヒーショップでモーニングデート。二人を目撃した篠原恭介(末澤誠也) は銀行に出社やいなやデートをしていたのでは、と話題にする。澪が否定していると元春は助け舟を出し話題を切り替える。
ジョギングしていた沙也佳は、スケートボードに乗った男とぶつかりそうになる。その男は、剣崎家にも配達しているフラワーショップ店員の上原邦光(小関裕太)だった。
昼休みに、元春は澪に津山はいい奴だし2人の交際を応援するよと告げる。それは、今の人生を充実したものにしようとする元春なりの決意だった。
CM
翌日は澪の父の命日だと知った元春は、法事に接待ゴルフを優先させ、行けなかったかつての自分を反省し、津山に法事の準備を手伝うようアドバイスする。そのため、元春は津山の残業を肩代わりすることになり、沙也佳に遅くなるとメールする。がっかりする沙也佳は、翌日こそ早く帰ってきて欲しいと頼む。
澪の母、久恵(片平なぎさ)がいなくなり、自転車に乗って近所を探す。久恵はバスに乗って遠出している。
監査で帰りが遅くなった元春は家路を急いでいたが、道でしゃがみこんでいる澪を発見する。元春が声をかけると、澪は泣き出してしまう。
CM
一日中、思い当たる場所はすべて探したが母が見つからず、「戻ってこなかったらどうしよう」と途方に暮れる澪。元春は沙也佳に状況を伝えつつ、久恵と警察に届ける。ご馳走を用意している沙也佳は待ちくたびれる。
バス停での目撃情報の写真に久恵が写っている。元春は車で探し出し手を握る。認知症の母は、一日バスに乗って、お父さんと出会ったバス停に会いに来ていた。
CM
帰り道、元に戻りたくなった元春は澪に「人生を変えてごめん」と謝る。澪は元春が元一緒だったことはまだわからない。
元春が家に戻ると、沙也佳に遅れたのは上司の性にする。澪の母から元春の携帯を沙也佳がとり「泊っていけばよかったのに」と言う。沙也佳は怪しんで背広のポケットから警察官の名刺を見つけ、さらに車のナビの履歴・録音から澪と一緒だったことを隠していたことを怪しむ。
CM
沙也佳はドライブレコーダーのカードを投げつける。元春は嘘ついたことを謝る。沙也佳は家を飛び出し、橋の上に座りこむ。
邦光が沙也佳を見つけ、バーに誘われる。沙也佳は裏掲示板に澪の悪口を書き込む。
「知ってるワイフ」第7話
剣崎元春 (大倉忠義)は、建石澪(広瀬アリス)への未練を断ち切って沙也佳(瀧本美織)を大切にしようと心に決めた。だが、澪の母・久恵(片平なぎさ)を2人で探していたことを沙也佳に隠した嘘がバレてしまい、沙也佳に澪との関係を疑われ口論になってしまう。
家を飛び出した沙也佳は、路上で遭遇した上原邦光(小関裕太)と飲みに行き、気を紛らわそうとする。酩酊し家に帰ると、酔った勢いでパソコンを開き、ネット掲示板に澪への誹謗中傷を実名で書き込み始める。探しに行った元春が戻ると沙也佳はすでに寝ていた。
元春の支店で騒動が起きる。掲示板の澪への誹謗中傷が銀行への信頼を損なう、と問題になってしまう。その頃、沙也佳は昨夜の投稿を思い出し激しく後悔するが、なす術も思いつかず途方に暮れる。
元春はもしかして沙也佳が書き込んだのではないかと疑うが、昨夜の口論の事もあり聞くことが出来ない。そして、沙也佳の投稿はさらに波紋を広げる。何者かが投稿に乗じて支店の行員たちの写真を投稿し、行員たちへの嘲笑まで広がりはじめた。
自分の誹謗中傷については気にする様子はなかった澪だったが、これには怒った。澪は津山千晴(松下洸平)と最初の投稿者を突き止めるため調査会社へ依頼に行く。津山の残業を代わることになった元春は、理由を話して沙也佳に帰りが遅くなると電話した。自分が犯人だとバレてしまう!と沙也佳がうろたえていると、ちょうど上原が花を届けに来た。沙也佳は上原に泣きつき、何とか投稿を削除する。
元春が家に帰ると、沙也佳は何事もなかったように出迎えた。昨夜の口論を謝罪した元春だが、パソコンを開けると検索候補に裏掲示板が出てきて疑念を抱いてしまう。
元春は公園に小池を訪ねて現況を相談する。「妻を変えればうまくいくと思っていたのか」と言われる。
投稿が削除され銀行は一安心する。
澪は元春が自分のことをよく知っているのを不審に思う。
元春の母が白内障の手術の為に入院すると妹から連絡を受ける。沙也佳に病院に一緒に行くよう頼む。
澪は同じ病院に入院している認知症の母を尋ねると母は元春を見つけ飛びつく。
病院の出口で澪は警察から投稿者を知らせる電話を受ける。沙也佳であることを知り、元春には黙って告訴を取り下げるという。元春は澪に謝る。
沙也佳の父の受賞パーティーに行く途中、元春はバイクと事故を起こしかけ公園の小池のところで缶ビールを飲み、パーティーに欠席する。
沙也佳は怒り、元春も裏投稿したことを怒る。「女神さまの召使だもんな」というと「そんな風に思っていたんだ」と沙也佳は部屋を出る。
沙也佳は花屋の上原のところに行き、「どこか、遠いいところに連れてって」と言う。
「知ってるワイフ」第8話 運命の愛の行くへは
剣崎元春 (大倉忠義)が目覚めても、前夜家を出た妻の 沙也佳(瀧本美織)は帰ってきてはいなかった。
沙也佳は自分よりも建石澪(広瀬アリス)や実母を優先する元春にいら立ち、元春もそんな沙也佳にうんざりしていた。口論の末、沙也佳が家を出たのは元春が放った“自分は女神様の召使い”という言葉が引き金だった。沙也佳は上原邦光(小関裕太)と行動をともにしたが、翌朝はひとりホテルの部屋で迎えていた。
支店では澪と津山千晴(松下洸平)の社内恋愛が知れ渡ってしまう。
元春が外回りから戻ると、沙也佳から洋服などが詰まったスーツケースが届いていた。
仕事を終えた元春は木田尚希(森田甘路)の店へ行き、沙也佳との一連の喧嘩について話す。しかし元春の妹のなぎさ(川栄李奈)はこれまでも元春に自分や自分の両親を優先させてきた沙也佳が気にくわないし、そもそも合わないから元春に離婚した方が良いとまで言い出した。
津山とそこに居合わせていた澪は、その話に表情が変わる。
澪の母は、澪が結婚するのを望んでいる。
家を追い出された元春は津山の部屋に泊まるが、電話で話しても沙也佳の機嫌は直らなかった。
元春は澪に声をかけられる。自分のせいで沙也佳を誤解させているなら説明しに行くという澪だが、元春は澪には関係ないことだからと断る。
CM
元春は沙也佳の父(社長)から呼び出され下請け会社への2億の融資を頼まれる。
元春は調査をしないで融資する上司を止められない。
CM
公園で男とトランプでダウトをして負ける。男は自分につく嘘は人生を狂わせると言う。
澪の母は、元春と澪が結婚している絵を描き続ける。澪は妄想だと大きな声で否定する。
沙也佳は元春に「本当の私を知ろうとしなかった、見ていてくれなかった」と言い離婚届を渡す。
元春は2度妻を見ていなかったことを自省し、離婚届に署名する。
CM
銀行のマラソン大会が開催されるが、元春は前夜の離婚話で寝ていない。
澪は体調が悪い元春が心配になり引き返す。棄権した元春を見つけ泣き出す。元春に「居なくなったどうしようと思った、好きです」と告白し、元春に顔を近づけキスをする。
「知ってるワイフ」第9話
銀行のマラソン大会の途中、建石澪(広瀬アリス)は、剣崎元春 (大倉忠義)が倒れたと勘違いした事で抑えていた本当の気持ちに気づいてしまい「剣崎主任が好きです」と告白し、キスをしてしまう。しかし元春は澪の思いを受け入れなかった。
元春は小池良治(生瀬勝久)に、妻の沙也佳(瀧本美織)と離婚したことを話す。かつて澪との結婚生活がうまくいかなかったのは自分自身のせいだと気づいたにも関わらず、沙也佳との結婚生活でも同じことを繰り返して、何も変わっていないと後悔する。すると小池は、澪とやり直せるから良かったのではないかと言う。 しかし元春は、親友の津山千晴(松下洸平)と澪は交際しているから絶対に出来ないと告げる。そんな事をしたら今度は親友を失うと。
澪が津山に別れを切り出した。木田尚希(森田甘路)の店で澪にフラれたと泣く津山。澪には他に好きな人がいるようだと続ける津山に、木田は二股だったのかと驚くが、居合わせた元春は、澪はそんな女性ではないとかばう。
澪と一緒にジョギング中のなぎさ(川栄李奈)は、澪から津山と別れた事を知らされる。好きになってはいけない人を好きになってしまったと打ち明ける澪に、なぎさはその相手は兄の元春ではないかと尋ねる。驚く澪に、なぎさは責めることも、応援することもしないが話ならいつでも聞くと告げた。
元春は澪に津山とのことを考え直して欲しいと頼むが、澪は元春との関係の進展に期待もしていないし、この前のキスには何の意味も責任もないので、答えを求めている訳ではないと告げる。
「知ってるワイフ」第10話
「俺たちは夫婦だったんだ――」剣崎元春 (大倉忠義)は建石澪(広瀬アリス)に過去を変えたことを打ち明ける。
澪と結婚したがうまくいかなくなってしまった以前の人生でタイムスリップする機会を手に入れ、過去に戻り、澪と出会わない人生を選択した人生を生きることになったと明かす元春。
しかし、澪はバカげていると言って去ってしまう。
元春も仕事に身が入らず、津山千晴(松下洸平)との関係修復もままならない。仕事を休み家にいた澪は、元春の告白と今までの行動を思い返す。すると、元春の告白と母の久恵(片平なぎさ)の妄想だと思っていた話の共通点に気づく。
終業後の元春を、澪は喫茶店に呼び出す。澪は夢の中で見ていた元春の姿と久恵の話、そして当事者でしか知ることが出来ない高校時代のバスでの出来事を元春が知っていたことで、過去を変えた話に納得するしかないと告げた。
澪は、なぜ結婚生活が上手くいかなくなったのかと元春に問う。元春は仕事にかまけ家事や育児をないがしろにし、澪が寂しい思いをしていることに気づこうともしなかった事で辛い思いをさせてしまったと謝り、自分は澪にふさわしくないと告げて店を出た。
それでも諦めきれない澪は木田なぎさ(川栄李奈)から元春の宿泊しているホテルを聞いて車で連れ出す。二人は元春の前の人生で行った初デートの海辺へ。澪は結婚生活の破綻はどちらか一方のせいではないのではないかと話し、悪いと思っているなら今の自分のそばにいて欲しいと元春に告げる。
元春の携帯電話に西徹也課長(マギー)から緊急連絡が入る。
もう一度だけ過去へタイムスリップするチャンスがあると言う。
「知ってるワイフ」第11話(終)
自分がいることで「出会う全ての人を不幸にしてしまった」と激しく後悔した元春は、小池(生瀬勝久)から渡された五百円硬貨を持ち再び過去へタイムスリップする。
元春が目覚めたのは、10年前の澪と出会った日。沙也佳と初デートをした日だ。元春は「今日は家から一歩も出ない。絶対に会っちゃいけない人たちがいる」と二人に会うことを避ける。
2020年5月、元春は見知らぬ部屋で目覚めた。状況を確認すると独身で、大阪で生活している。仕事は機械関連の商社の営業マンに変わっていた。
携帯の連絡先には澪や沙也佳、津山も入っていない。彼らを不幸にせずに済んでうまくいった。
このまま澪たちに出会わず、ひとりで淡々と毎日を過ごしていけば良い。上司からは、取引先の娘との結婚を迫られるが断る。
CM
2020年7月、元春は仕事の関係で東京へ出張することになる。妹の店はなくなっていて、キッチンカーを始めていた。
沙也佳が現れチェロの演奏を続けていることが分かる。
CM
小池と公園で再会する。
小池は心臓血管外科医だった。小池が過去に戻ったのは手術に失敗した後だった。信用を失ったためにやり直そうとしてピリピリして家族関係が破壊した。何回やり直しても失敗していた。最後のやり直しで幸福な家庭を築いていた。
銀行の前で津山(松下洸平)に会う。中に入ると澪がいた。
CM
口座の開設を頼む。振込詐欺に会う客が来て元春にアイコンタクトをする。元春は客を詐欺から救う。
CM
澪は運命の人だからと言って、過去を覚えていた。
澪は母から過去へ戻る500硬貨を貰って一緒にタイムトリップしていた。
正春を探しても見つからずにいた。
澪が目が覚めると2020年5月17日だった。津山は結婚していて子供がいた。澪は正春をずっと待っていた。
正春は去ろうとするが、思いとどまり澪に言い訳する。
澪と向き合い「ずっと会いたかった。澪が好きだから」とプロポーズする。
「笑って暮らそう」と言って抱き合う。
結婚式で教会から出てくるところを祝福される。
4年後:朝、娘に起こされる。子供は2人いる。妻へ心遣いしながら出勤する。
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