能 観世・宝生・金剛三宗家 古式謡初式

観世・宝生・金剛三宗家 古式謡初式

2018年4月25日13:30~ 於 観世能楽堂(銀座)

観世能楽堂開場一周年音阿弥誕生620年記念特別公演

目次

古式謡初式の公演

小謡

・四海波 観世清和

居囃子

・老松  観世清和

・東北(とうぼく) 宝生和英

・高砂 金剛永謹

舞囃子

・弓矢立合 三宗家

松岡心平・二木謙一さんによる古式謡初式の解説

・室町幕府の足利義教の時、正月4日に音阿弥(世阿弥の甥)が始めた。

・演目はすべて世阿弥作。世阿弥の祝言能はピカイチ。

・江戸時代の謡初式は2時間で、今回のは明治13年に復活したときのもので短い。

・江戸時代は江戸城の500畳の大広間で、数100人の大名の酒宴の間、開催された。

・大名は外様は含めない身内が集まる。徳川将軍が飲んだ杯で回し飲みするのはこの会だけ。

家元を交えた鼎談

・家元が演じた正装(素袍)は、将軍秀忠から賜ったもの。

・七世観世宋節は家康に気に入られ、側近として仕えた。

・式中に賜る紋付の服(肩衣)は、あとで大名家に行き、金品と交換していたが、幕末は財政難から引き取って貰えず、沢山残っている。