「危険なビーナス」あらすじ ネタバレ キャスト/妻夫木聡/吉高由里子







美女に弱い獣医(妻夫木聡)が失踪した弟の妻を名乗る女性(吉高由里子)と、名家の遺産を巡る謎に挑む、「危険なビーナス」の詳細ストーリー

「危険なビーナス」とは

TBS「日曜劇場」夜9時 2020年10月11日~12月13日

原作:東野圭吾

脚本:黒岩勉

「危険なビーナス」キャスト

手島伯朗(てしま はくろう)〈38〉 妻夫木聡
 池田動物病院で院長代理を務める独身の獣医。
矢神楓(やがみ かえで)〈30〉 吉高由里子
 異父弟である明人の妻と名乗る謎の美女。
矢神明人(やがみ あきと)〈29〉 染谷将太
 伯朗の母と再婚相手の間にできた異父弟。
蔭山元美(かげやま もとみ)〈31〉中村アン
 池田動物病院で伯朗の助手を務める動物看護師。

矢神禎子(やがみ ていこ) 斉藤由貴
 伯朗と明人の母。16年前に事故死。
手島一清(てしま かずきよ)R-指定(Creepy Nuts)
 伯朗の実父。
矢神波恵(やがみ なみえ)〈66〉戸田恵子
 現当主の実妹。
矢神勇磨(やがみ ゆうま)〈40〉 ディーン・フジオカ
 矢神家の養子でレストランを経営している若手実業家。
支倉百合華(はせくら ゆりか)〈26〉 堀田真由
 隆司と祥子の娘。
君津光(きみつ ひかる)〈27〉 結木滉星
 矢神家の使用人。
永峰杏梨(ながみね あんり)〈34〉 福田麻貴
 矢神康治の専属看護師。
矢神佐代(やがみ さよ)〈61〉麻生祐未
 康之介の養女。
支倉祥子(はせくら しょうこ)〈58〉安蘭けい
 矢神家前当主と後妻の娘。
支倉隆司(はせくら たかし)〈59〉 田口浩正
 祥子の夫で介護施設グループを営む。
矢神牧雄(やがみ まきお)〈56〉池内万作
 矢神家前当主と後妻の間に産まれた息子。
矢神康之介(やがみ こうのすけ) 栗田芳宏
 矢神家前当主。故人。
矢神康治(やがみ やすはる)〈68〉栗原英雄
 矢神家現当主。

兼岩順子(かねいわ じゅんこ)〈57〉坂井真紀
 禎子の妹。
兼岩憲三(かねいわ けんぞう)〈65〉 小日向文世
 伯朗の叔父。

「危険なビーナス」第1話 異父弟の妻

突然現れた謎の美女…
欲望渦巻く謎のはじまり

都心の独身の女性の7割はペットを飼っている。
池田動物病院、副院長拓郎(妻夫木聡)の助手・蔭山(中村アン)は動物にすぐ慣れる。
副院長の好みの女が来る。矢神楓(吉高由里子)という弟・明人の妻だった。
明人が行方不明になった。縁を切った父親が危篤だと知らされた。
矢神家の資産は30億円以上ある 。隠れて写真を撮らさせる。

楓はバンクーバーで明人と結婚するまで CA だった。結婚式の写真を見せる。
この嫁は謎だらけだった。
矢神家は大きな病院経営する資産家。 明人が失踪してることを隠して二人で矢神家親族会にに乗り込む。 会場には入れる客間に回される。父親は寝室で呼吸器をつけて寝ている。

母親は明人の状況を心配している。楓はまだ入籍していない。付き添っているのは浪恵(戸田恵子)だけだった。父親が目を覚ます。父親は明人に背負わなくていいと伯朗に 小さい声で伝える。

遺産相続親族会議に楓が次回から参加することになった。楓は明人が監禁されているかもしれないと思い屋敷の中を探索する。開かずの間の鍵は波恵が管理しており遺産ガ収納されている。

矢神佐代がお茶を運ぶ。 勇馬(ディーンフジオカ)が現れる。遺産相続直前に現れた二人を怪しんでいる。
伯朗は負け犬だと思っている。伯朗と母親(斎藤由貴)は貧乏人だと見下げられていた。楓は伯朗に自分が作ったシフォンケーキを食べにマンションに来るように勧める。白金にあるマンションは広くて豪華だった。部屋の中には母の実家の写真が飾られていた。母は一人暮らしをしていて浴室の中で事故死していた。写真立ての中には鍵が入っていた。

母方叔父の兼岩家(小日向文世、坂井真紀)に二人で出かける。楓は結婚の祝福を受ける。 伯朗の父親は画家だった。 兼岩夫妻は良い人達でフレンドリーな会だった。

伯朗は楓を疑っていることを話すと顔を叩かれる。

楓は親族会に出席する。 佐代と勇馬は養子だった。明人はシアトルから帰っていないと話す。皆開かずの間に入っているものに興味を持っている。

遺書の内容は全て孫の矢神明人に遺贈することになっている。 明人の意向は、矢神家の遺産を全て相続する。16年前の遺産はすべて精査することだった。

開かずの間を開けることにする。楓は伯朗を叩いたことを後悔していた。
楓は犯人らしき人から呼び出され、これからそこに行くと伯朗に電話する。

伯朗は楓を助けに行く。

回想:明人が生まれることにより、それまで親族からいじめられていた母が、明人によって守られた。

地下に行くと 、地下で閉じ込められ、額に傷を負った楓を発見する。

伯朗は親族の前で楓を信ずると宣言する。
楓を地下室に突き落とした犯人は、牧雄だと疑う。牧雄は待ち合わせの公園に会いに来る途中襲われる。

「危険なビーナス」第2話 叔父の復讐

違う顔を見せる女… 敵か味方か?仕掛けられた罠

伯朗(妻夫木聡)は、牧雄の転落事故にも冷静に犯人捜しをする楓(吉高由里子)に違和感を持つ。伯朗は勇磨(ディーンフジオカ)から、楓が本当に明人(染谷将太)の妻なのか確かめるために彼女のスマホを盗んで自分に渡してほしいと頼まれる。

楓は、勇磨が明人失踪に関係していると疑い、彼の車にGPSを取り付ける。勇磨は自身が経営するレストラン以外に、下町の団地に立ち寄った。

伯朗が団地の部屋に入ると、勇磨が現れ、自分は先代当主・康之介と愛人の間にできた子どもであると告白する。団地の一室は勇磨が養子入りする前の住まいだった。勇磨は伯朗に楓のスマホを盗むように再度頼む。

伯朗は楓のスマホを盗み出し勇磨に手渡す。勇磨は楓を呼び出し、伯朗がスマホを盗んだと言い。自分と手を組むように持ち掛ける。楓は笑みを浮かべ「それ私のじゃありません」。そこへ伯朗が現れ、勇磨に「やっぱりお前を疑って正解だったな」と言う。

伯朗と楓が立ち去った後、養子の佐代(麻生祐未)が現れ「あんな汚い団地、どうやって見つけたの?」と言う。勇磨は伯朗をダマすために自身の境遇を捏造していた。

「危険なビーナス」第3話 渦巻く女の嫉妬

伯朗(妻夫木聡)は楓(吉高由里子)が救急搬送されたと看護師の元美(中村アン)から聞き、病院にかけつける。楓はすでに帰宅していて、彼女が住む明人(染谷将太)のマンションへ行く。楓は階段から突き落とされた。突き落とした犯人は「いい匂いがした」と伯朗に話す。

楓は翌日、矢神家を訪ね、看病をしている叔母の波恵(戸田恵子)と祥子(安蘭けい)を思いやるふりをしてハグをする。それは「匂い」を確かめるためだった。楓は看護師・杏梨(福田麻貴)の匂いが犯人と同じであると確信する。ほかに祥子の娘・百合華(堀田真由)も疑う。伯朗はそのことを聞き、百合華と会う約束をする。
勇磨(ディーン・フジオカ)は楓の帰宅を待ち伏せていた。

「危険なビーナス」第4話 明人の行方が鍵を握る⁉

伯朗(妻夫木聡)は百合華(堀田真由)から、母の祥子(安蘭けい)が置手紙をして失踪したと知らされる。弟の明人(染谷将太)と同じだ。母は老人ホームの八神園を引き継いでいた。「一緒に探してほしい」と頼まれるが、かつて母・禎子(斉藤由貴)をいじめた祥子のことを助ける気にはなれない。伯朗が断ると、百合華は涙を流し「このことは楓さんには言わないで」と楓が誘拐したと怪しんでいると言い残す。
楓(吉高由里子)は寝たきりの康治(栗原英雄)の看病を手伝う。波恵(戸田恵子)が遺産管理の今後について康治に尋ねると、「明人をまて」と返し眠りにつく。
伯朗は、百合華が気になり、支倉家へ行く。祥子の手掛かりを得るため、百合華の案内で家の中を調べる。誰かが様子を覗っている中、伯朗は、祥子の部屋で差出人不明の手紙をみつける。手紙には「あなたは夫に殺される」と書いてあった。 夫・隆司(田口浩正)が祥子をかと疑い、 隆司の部屋も調べると、思いもよらない物がみつかる。その時、伯朗は背後から楓に口を塞がられる。
CM
隆司が家に帰り、追い返される。由梨華はまだ楓を疑っている。蔭山をデートに誘うように言われ実行するが断られる。
楓と隆司を尾行し、(妄想:家の中に明人と祥子を見つける)看護師・杏梨と密会しているのを目撃する。
CM
楓は隆司の不倫の代償として2000万円を要求するが撤回する。伯郎は自宅で発見した降圧剤を発見していた。高血圧症の祥子を殺すため用意していた。失踪の理由を聞き出すと、自分は知らないが祥子は勇馬と佐代を恨んでいたことを明かす。伯郎は祥子の件にもう関わらないと決断する。
勇磨は隆司の浮気について親族会議を開く。楓は伯郎を説得して親族会議に行く。
CM
隆司の親族会議で糾弾されるが、勇磨と佐代が失踪した原因と言うが、逆に問い詰められる。伯郎が祥子を心配すべきだと熱弁すると、祥子が現れる。伯郎は隆司の浮気していたのを見逃して、隆司は祥子を探していたと皆の前で証言する。
祥子と隆司はよりを戻す。伯郎は楓に明人が伯郎をどう言っていたか確認して、母の形見のネックレスを渡す。
祥子は杏里に酸素吸入器を止めて康治を殺すように依頼する。

「危険なビーナス」第5話 母は八神家に殺された!?

伯朗(妻夫木聡)のもとに差出人不明の「今夜、康治が殺される」と書かれた手紙が届く。伯郎は楓(吉高由里子)と助手・元美(中村アン)にイタズラ手紙のことを話す。楓と元美は「誰かが康治さんを殺そうとしていて、誰かがそれを止めようとしている」と本気にする。

伯郎回想:小さいとき義父・康治(栗原英雄)がネコで生体実験している現場をみる。それ以来不仲となった。

矢神家を訪れた伯朗と楓は、康治の無事を確認する。育ての親・康治に対する複雑な思いを吐露した伯朗に対し、楓は康治殺害計画を阻止する作戦を提案する。楓はベッドの下に潜り込み、伯朗は親族が揃う部屋へ。

波恵(戸田恵子)が親族を集めて「開かずの間」を開け、遺産を再確認する準備をしている。禎子(斉藤由貴)の遺品もあるため、波恵は伯朗にも出席依頼する。

遺産を全て手に入れるため、康治(栗原英雄)の殺害を企てる祥子(安蘭けい)は、「開かずの間」を確認中に殺人計画を実行することを君津(結木滉星)と杏梨(福田麻貴)に告げる。

杏梨が酸素を止め、遺言を「しょうこにまかせる」とする。浪恵と祥子が二人で財産を管理する。

話しが終わった時、ベッドの下で気を失っている楓を発見する。

「開かずの間」を開ける。陶器の骨董品が並んでいる。

杏梨が酸素を止めようとするができない。君津が代わりに止める。

伯郎は、手紙は浪恵とわかり、康治の部屋に駆け込み命を救い。二人を追い出す。康治に現況を語りかける。

楓が部屋に来て、眠り続ける康治に紹介する。

勇磨と佐代は、寝室に盗聴器を仕掛けていた。浪恵も盗聴器を仕掛けていた。祥子の犯行は監視されていたのだ。

祥子は、母・禎子は殺されたと言う。

「危険なビーナス」第6話 母は八神家に殺された!?

伯朗(妻夫木聡)は、母・禎子(斉藤由貴)が矢神家の人間に殺されたと聞きショックを受ける。楓(吉高由里子)は、明人(染谷将太)が母の死の真相を暴こうとしていたと話す。伯郎は兄である自分になぜ相談してくれなかったのかと言う。

伯朗と楓は「明人の失踪と母の死の真相には何か関係があるのか?」と疑う。「30億の遺産よりももっと価値があるもの」という牧雄(池内万作)の言葉が気になる。牧雄が「退院する」とメモを残し、病院からいなくなる。

伯朗は矢神家で禎子の遺品を引き取り、浪江のいる兼岩家へ。浪江は禎子の死については語ろうとしなかった。叔母の順子(坂井真紀) と叔父の憲三(小日向文世)と遺品を見ながら、禎子が亡くなった16年前に禎子の死んだ第一発見者だった話を聞く。順子が、遺品の中に小泉家のアルバムがないことに気づく。禎子が亡くなった後、そのアルバムは矢神家で処分されてしまったのだろうか?そして、今は更地となった小泉家の土地を確かめに行った方がいいと順子は伯朗に助言する。

伯朗は楓のことが気になっていた。自分が矢神家に行くことを伝えても「今夜は予定があるから」と素っ気なく、メールや電話にも応答がない。百合華から楓は勇磨(ディーン・フジオカ)と2人で会っているとメールで知らされる。

楓は自室に勇磨を誘う。部屋に入る前に伯郎は待ち伏せて勇磨を帰させる。楓は明人のためには何でもすると言う。伯郎は「明人はもう死んでいる」と言い、楓に頬を叩かれる。

牧雄は八神家で遺品を探す。浪江は牧雄が探しているのが「人類の未来」と聞き出す。

楓と喧嘩した伯郎を元美は慰め、ランチを予約を誘う。そこには仲直りを頼んだ楓がいた。伯郎は明人が死んだと言ったことを謝る。

二人で小泉の実家に行く。楓は勇磨にあったことを詫びる。

母が亡くなった家は、更地でなく元の家が建っていた。楓の持ってきた合いかぎで入る。人が住んでいる気配がする。禎子のアルバムを二人で見る。子供の時、隠したおもちゃ箱に明人(染谷将太)からの手紙があった。「母さんを殺した犯人を見つけてくれ」と書かれていた。

何者かの影が忍び寄る・・・・。

「危険なビーナス」第7話 母と佐代の隠された関係とは?

伯朗(妻夫木聡)と楓(吉高由里子)は小泉の家を探る中で、昭雄が入ってきて銃口を向ける。(妄想:「楓さんを愛しています」と言い、楓も「伯郎を愛しています」と言って撃たれる。)

その影は管理を八神家から任せれている隣の老人だった。老人は明人(染谷将太)が3,4年前に小泉の家に来ていたこと、母・禎子(斉藤由貴)禎子が亡くなる少し前に、佐代(麻生祐未)が訪れ鍵を貸したことを話す。

禎子と佐代はどんな関係にあったのか? 母を殺した真犯人は佐代なのか? 動物病院へ戻った伯朗と楓は、小泉の家から持ち帰ったアルバムを見て、あれこれと推理する。

伯朗は矢神家を訪れ、寝たきりの康治(栗原英雄)から「母を殺したのは佐代さんか」「30億を超える遺産を母に渡したか」と聞く。康治はそれに答えず、「あきとにうらむな」というメッセージを文字盤に残して、再び眠りに落ちてしまう。

牧雄(池内万作)は康治の研究室で探しものをする。勇磨(ディーン・フジオカ)も康治の研究室を探っていた。フラクタルの幾何学模様の画を見つけた勇磨は、30億の遺産よりも「価値あるもの」につながる重要な資料と考え撮影する。そのフラクタル図形には「1990年患者M」と題されていた。

伯郎は動物院長から養子にならないか誘われるが断る。元美が病院の外に不審者が見張っているのを見つける。伯郎と楓は不審者の後をつけると、佐代のクラブに入った。佐代からシャンパンをプレゼントされ、佐代が店員に二人を見張らせていたことがわかる。佐代に「母を殺したのか」と聞くがはぐらかされる。

家にもどり二人で母のアルバムを見ると一枚の写真を発見する。

佐江のクラブに戻り接客中の佐江に写真を見せると伯郎とだけ話したいという。

伯郎と別れた楓に勇磨から電話があり、見せたい絵があるので明人の部屋に行きたいという。

その写真は佐江と禎子の高校時代のスナップだった。佐江は禎子とと康治を引き合わせたと語る。実父・一清(R-指定)は脳腫瘍のため錯乱状態だった。佐江は康之介に相談して康治に治療させた。康治は脳の研究していたので治療に当たった。一清は精神的に落ち着いて絵を描けるようになった。

明人の部屋で勇磨は楓にフラクタル図形を見せる。共同研究者として牧雄がいたと教える。勇磨は許可を得て部屋を物色する。

伯郎は佐代と康史の研究室に行き、引き出しからフラクタル図形を見つける。その図形は伯郎は父・一清の書いていた絵に似ていた。父は「神に描かされている」と説明していた。母は一清が亡くなった時、康治の治療に感謝していると言っていた。

佐代は伯郎に語る。
「義父・康治の治療を受けた後に、実父・一清は若くして亡くなった。康治は、母・禎子を手に入れるために、患者だった一清の死を意図的に早めたのではないか?康治と禎子が殺し、禎子が自首しようとして殺された?」。最後に楓に気をつけろと助言する。

牧雄が伯郎の部屋に来て「知らないことを話してやる。開けろ」と言う。

勇磨が「そういうことか、このゲームおれの勝ちだという」。

「危険なビーナス」第8話 実父の死にも重大な秘密!価値あるもの正体

伯朗(妻夫木聡)は、突然自宅に押しかけてきた牧雄(池内万作)から、脳の研究をしていた康治(栗原英雄)の研究記録を見つけて欲しいと言われる。
そこには、伯朗の実父・一清(R-指定)の脳腫瘍に対する研究データがあり、それが人類の未来を左右する画期的なものだという。

牧雄が探していた30億の遺産よりも「価値があるもの」とは、康治の研究記録だった。

一清の脳に電気的な刺激を与えて活性化させると、フラクタル図形を描いた。この図形を描けたのは、天才的な脳に変化する「サバン症候群」だった。

サバン症候群(サバンしょうこうぐん、英語: savant syndrome)
知的障害や自閉症などの発達障害等のある人が、その障害とは対照的に優れた能力・偉才を示すこと 。また、ある特定の分野の記憶力、芸術、計算などに、高い能力を有する人を示す 、ICD-10コードはF84.9 特定不能の広汎性発達障害に分類される

研究資料は、康治から伯朗の母・禎子(斉藤由貴)が譲られているので長男の伯朗がそれを探す者として適任だと断言する。

勇磨(ディーン・フジオカ)もその研究記録の価値に気づき、母・佐代(麻生祐未)に内緒で楓に近づいていた。楓から伯郎がそのことを知ると「あの負け犬が真相に近づいた」とうそぶく。

勇磨は楓にフラクタル図形を見せ真相を語る。

浪江は伯郎に康次が危篤だと電話して呼び寄せる。

親族会議で明人の所在を尋ねられるが楓は答えない。勇磨は楓を信じると言い、明人が遺産を引き継げばよいと主張を変える。

伯郎は佐代(麻生祐未)と実家で話す。佐代は価値のある遺産のことを知っている。情報交換の条件として明人の失踪の真相を尋ねる。伯郎は明人は行へ不明だと明かしてしまう。禎子は康治から貴重なものを受け取ったと言って亡くなったと話す。さらに「勇磨と楓が繋がっている、楓に気をつけなさい」と忠告する。

伯郎は「康治は、母・禎子を手に入れるために、患者だった一清の死を意図的に早めたのではないか」という疑念を拭えない。
楓(吉高由里子)は康治から治療を受けた”後天性サバン症候群”の患者の娘を探し2人で会いに行く。そこで康治が息子のために動物実験の研究を止めたことを知り、父を見直す。

伯郎は楓に佐江に明夫の失踪を話してしまったことを白状する。裏切った詫びに楓にシーフードグラタンをご馳走する話になる。楓は明人が嫌いだった牡蠣を一緒に食べたと言う。伯郎は波恵(戸田恵子)から”楓の処遇”についての親族会議を開く電話を受ける。明人は牡蠣を食べられないことを確認して、楓のマンションに直行し「なぜ嘘をついた、君は何者なのだ」とただす。

部屋の奥から勇馬が出てきて「しつこい男は嫌われるぞ。俺たちの時間を邪魔しないでもらいたい。失せろ負け犬」と言って楓と部屋に戻る。

動物病院に戻った伯郎に、助手の蔭山元美(中村アン)に留守中に治療できなかったことを嘆く。伯郎は「僕はダメな男だ」と言って元美を抱き寄せる。

密室で椅子に縛られた明人が、何者かに頬を叩かれ「母から何を譲られた貴重なものはどこか。答えないと殺す」と問い詰められている。

「危険なビーナス」第9話 謎解きいよいよ最終章へ

伯朗(妻夫木聡)は混乱していた。母・禎子(斉藤由貴)の死の真相と、明人(染谷将太)の失踪、後天性サヴァン症候群に関する康治(栗原英雄)の研究記録。それらは関係があるのか? そして、楓(吉高由里子)は自分を裏切り、勇磨(ディーン・フジオカ)とつながっていた。伯朗は苦しい胸の内を元美(中村アン)に吐露する。

楓が勇磨と共に「誤解を解きたい」と動物病院にやって来る。さらに勇磨は伯朗に「手を組もう」と持ちかける。康治の研究記録を手に入れたい勇磨は、代わりに明人捜しに力を貸すと言う。楓も3人で明人を捜そうと訴えるが、楓への不信感がぬぐえない伯朗は2人を追い返す。

康治の死期がいよいよ迫り、矢神家で親族会が開かれた。波恵(戸田恵子)は遺産相続人である明人が戻ってこなければ、遺産は残る親族で均等に分配すると提案する。一族それぞれの思惑が交錯する中、波恵は相続人がもう一人増えると伝える。

“楓は本当に明人の妻なのか?” 伯朗は楓の正体を探るため、彼女の実家だという焼き鳥屋を元美と訪ねる。母親は楓の言ったことと同じことを言い、伯郎は楓を信じようとする。しかし元美はますます怪しむ。

伯郎の後をつけた百合華(堀田真由)は何者かに拉致される。

楓が動物病院に元美に会いに来る。「お似合いの伯郎と一緒になったらいいなあ」と言われ、元美は楓に伯郎を傷つけないように頼む。楓は感謝の気持ちと言ってスカーフをプレゼントする

父・康治(栗原英雄)が危篤だとの知らせを受けて伯郎は駆けつけ、言葉を交わしつつ康治は果てる。伯郎は父の手を握りながら「必ず明人を取り戻す」と誓う。

百合華が連れてこられた部屋には明人が縛り付けられている。明人は、「深入りしすぎたようだね、楓さんに」と百合華にいう。

楓に「百合華を拉致した」とメールが入る。
伯郎に「研究書類と明人を交換する。警察に連絡したら明人を殺す」とメールが入る。

「危険なビーナス」第10話 全ての謎が明らかに!!

矢神家の親族会。当主・康治(栗原英雄)が亡くなり、明人(染谷将太)が戻らず矢神家の遺産は康之介(栗田芳宏)の子たちに均等に分配されることになった。

楓(吉高由里子)は後天性サヴァン症候群の研究記録さえ見つかれば明人を救い出せると波恵(戸田恵子)に訴え、勇磨(ディーン・フジオカ)も楓に味方する。

行方を晦ましていた牧雄(池内万作)が突然現れ、研究記録を見せるが偽物だと見抜かれる。君津の父親は康之介だった。浪恵がDNA鑑定をし、康之介が愛人に産ませた子だと分かった。浪恵は離婚を強要した父親を憎み毒殺したと告白し、「矢神家は康治の代で終わりにします」と言い放つ。

伯郎は「母から譲り受けた貴重なものを渡さなければ明人を殺す」という犯人からのメールが届いたと親族の前で告白する。「明人は必ず僕が救い出します」と宣言し、矢神家を後にする。

伯郎は、叔母・順子を尋ね父の描いた「寛恕の網」に重要な秘密があることを知る。実家に行き、楓、勇磨と捜索すると屋根裏から研究記録が見つかる。伯郎は前に屋根裏を調べた時、なにもなかったので不審に思い引き返す。

実家には明かりが点いていて、叔父の憲三がいた。憲三が研究記録を屋根裏に置いて伯郎たちを追い払い、「寛恕の網」(素数を順番に螺旋状に並べた絵)を探していた。世界的に価値のある絵で、伯郎に相続させた後、自分にもらい受けるつもりだった。このままだと明人が相続し、価値を知っているので手放さないと思い、明人を監禁させて、伯郎に相続させようとしていた。

昔、憲三は実家に忍び込んで絵を探しているところを禎子に見つかってしまう。禎子は康治から「暗号解読に使われる可能性のある絵」を処分しろと言われたと話す。絵を手に入れたい憲三は、禎子を殺した。
追い詰められた憲三は床に灯油をまき、楓を人質にして火をつけようとする。格闘の最中、ライターの火から家が燃え出す。伯郎は子供の頃を思い出し、壁の中に絵があったことを思い出し取り出そうとする。しかし火の中に包まれてしまう、そこへ明人が現れ伯郎を助け出す。

警視庁の応接室に伯郎、明人、警察官がいる。サイバー対策犯罪課が交流サイトから明人が拉致監禁される情報を得ていた。警視庁は拉致犯を請け負い依頼者を捕えることにした。明人は捜査を母の死を再捜査する条件付きで協力していた。
潜入捜査が行われることが決定した。

楓が入室する。楓は潜入捜査官だった。勇磨は楓の電話を盗聴し事実を知り、途中から捜査に協力していた。焼き鳥屋の母は楓の行きつけの元捜査官だった。明人らが退室し、伯郎と楓が残る。楓はひどいことをしたと謝り、「大変なお仕事ですね。お勤めご苦労様です」と言って伯郎は席を立つ。残された楓は伯郎との思い出を懐かしむ。

動物病院では伯郎の養子と蔭山との婚約が成立する。
蔭山は焼き鳥屋に楓を尋ね、婚約を伝える。
捜査官としての楓の演技をまだ訝しく思っている。

明人は「母は、寛恕の網を伯郎に渡したがっていた」と話す。明人は百合華と婚約した。

研究記録は勇磨が手に入れ、伯郎に「負け犬」と言って去る。

元美とのディナーを予約したレストランの個室を開けると楓がいて、伯郎が抱き寄せる。

「なんていうことが起きることがある!」

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