建築巡礼コンビが語る自分流建築史の楽しみ方

磯達雄 × 宮沢洋 丸善トークイベント建築巡礼コンビが語る

磯達雄 × 宮沢洋「建築巡礼コンビが語る自分流建築史の楽しみ方」

日経アーキテクチュアで13年連載している「建築巡礼」は、なぜか目が行ってしまう楽しいコーナーだ。

絵を描いているのはイラストレーターと思いきや、日経アーキテクチュアの編集長だった。

『昭和モダン建築巡礼 完全版1945~64』(日経BP)刊行記念

2019年10月02日(水)

日時 2019年10月2日(水)19時~20時
出演 磯達雄 宮沢洋
参加費 600円
定員 30名
会場 丸善 日本橋店 3階カフェ

磯達夫
建築ジャーナリスト。1963年埼玉県生まれ。1988年名古屋大学建築学科卒業。1988~1999年『日経アーキテクチュア』編集部勤務。2000年独立。「建築巡礼」の原稿を担当。

宮沢洋
文科系出身。日経アーキテクチュア編集長。「建築巡礼」の連載を企画しイラストを担当。

宮沢洋のトーク

最初は宮沢洋が登場。日経アーキテクチュアで13年連載している「建築巡礼」を書籍化した8冊の経緯を説明。

巡礼の記事を書くとき二人で打ち合わせをせずに、ぶっつけ本番で絵と文章を作るそうだ。

手すりが面白い

昭和モダン建築の中から、ル・コルビジェと3人の弟子(前川國夫、坂倉順三、吉阪隆正)の手すりから紹介。

手すりをデザインするとき、建築家はモダニズムの縛りから解放され個性を発揮している。

手すりの魔術師 村野藤吾

日生劇場

日生劇場、輸出繊維会館の手すりを紹介。

輸出繊維会館

村野藤吾は便所とか階段とか人が触れるところを大切にしたそうだ。

磯達夫のトーク

衛生陶器を見ちゃう! 自分流建築史の楽しみ方、マニア編

TOTOの衛生陶器に刻印されているロゴマークの変遷を説明。

現存する昭和モダニズム建築の衛生陶器ロゴマークを説明。

確かにマニアぽかった。

写真家山田新治郎氏からの質問

最前列で聴いておられた写真家山田新治郎に質問をするようにふられた。

質問は、「昭和モダニズムは、モダニズムにかかわらず、造形的な作品が多いのは?」

磯)60年代丹下健三はバウハウスを乗り越えたが、国内・海外でもよく調べると丹下健三に匹敵する作品が多いことがわかった。

水道、公社関係にも良い作品が残されている。

長沢浄水場 設計山田守

まとめ

名建築に接するとき、建築家の意図を自分で想像しながら眺めると、楽しさが100倍になる!

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