目次
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」とは
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」キャスト
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第1話
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第2話
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第3話 娘は人生初!母は幼なじみとデートへ!
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第4話 小説の映画化&恋の大混乱
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第5話 キスのお詫び、また失恋!?
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第6話 母娘に衝撃の事実!
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第7話 あなたのお母さんはかつての私の恋敵でした
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第8話 母と娘、運命の男の元へ!一方、光は渉とバチバチ!?
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第9話 母娘の街に、あの男が!!その目的とは…?
- 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第10話(終)
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」とは
有名小説家(菅野美穂)と仲良し女子大生娘(浜辺美波)。
本当の母親と父親は⁉
日テレ 水曜ドラマ 夜10時 2021年1月13日~
脚本:北川悦吏子
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」キャスト
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第1話
下町情緒漂う港区の商店街、すずらん町。
水無瀬碧(菅野美穂)は、自宅で雑誌のインタビューを受け、「一緒に住んでいる大学生の娘・空(浜辺美波)に浮いた話がまるでないのが心配だ」と話す。碧は「恋愛小説の女王」としてかつて一世を風靡していたが、結婚に失敗している。
空は、筋金入りの二次元オタクでビッグサイトでエロい漫画を買い込んできた。
散英社の編集長・小西(有田哲平)が連載を打ち切りを告げに来る。続編を見込んだ碧の渾身の初ミステリー『アンビリカルコード』が大コケしたことで、碧は編集長・小西(有田哲平)から連載の打ち切りを告げられる。沈む中、新担当はイケメンの編集者・橘漱石(川上洋平)を紹介される。
地元商店街の老舗鯛焼き屋・おだやでアルバイトをする空は、4代目店主で碧の幼馴染・ゴンちゃん(沢村一樹)と、新作サンマ焼きの相談にのる。
次回作にと久々の恋愛小説を発注される碧。しかし恋愛から遠ざかっている自分に自信をなくしている。漱石は見かねて「おいで」と抱こうとするが、腹を殴られる。
空は「おだや」で危なっかしい母の心配を漏らしていた。ゴンちゃんは碧と同じ独身、幼い時からの腐れ縁。先代の俊一郎(中村雅俊)と共に頼れるご近所さんで、友達のような相棒のような存在。
碧は娘の乗ってきた自転車に乗るためゴンちゃんにサドルを下げてもらうが、錆びついて動かない。ゴンちゃんはプロポーズを匂わせるが相手にしてもらえない。
二人の実家は商店街の写真館だった。写真館は売られ、家を失った碧は奮起して小説家として成功し、商店街近くのタワマンに住んでいる。
ゴンちゃんは父と銭湯にいる。碧との関係を聞かれ、これからも発展しないと話す。
母娘はスウィートを仲良く食べている。空は家計を任されている。収支が赤字だと警告するが聞き入られない。マンションを売って引っ越そうと持ち掛けるが、碧は小説の続編を書いて巻き返すと宣言する。
大学きっての「陽キャ」モテ男で、同じゼミの入野光(岡田健史)。空は大学の飲み会で光の一言でカッとなり、枝豆を投げつけて中座する。
碧は自作の連載小説を出版社に売り込むが取り合ってもらえない。広いベッドルームに寝転がり涙を流す。漱石から電話で連載の打ち切り決定を伝えられ・・・一字も書けなくなる。
空は港区に住むのは碧の見栄だと言い、引っ越し候補の南十条の物件を見せる。碧は「空が国立に行けば学費が助かったのに」と言いモメル。
空はゴンちゃんの家で泣く。マンションの窓から見える象印は、空の好きなキャラクターだった。ゴンちゃんはそれが碧がマンションを手放さない理由だと説明する。「碧はいつも空を応援している」と言われ、空はマンションに戻る。碧は空が幼稚園のとき描いた象の絵を見ていた。
空は「自分が恋をするからそれをネタに恋愛小説を書いたら」と提案する。
碧は40肩のマッサージを受けているとイケメンの整体師が現れ施術する。彼は碧の小説のファンだった。・・・カワイイ。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第2話
久々の恋する気持ちに浮かれる碧(菅野美穂)。新作の恋愛小説に役立てるため、気合いを入れて化粧して整体師の渉(東啓介)のところへ恋をしに行く。渉に「50肩」と言われ、へこんでしまいゴンちゃんのところへ寄りグチる。
出版社では「40代の女性が整体師に恋する」という碧のベタな企画を聞いた編集長・小西(有田哲平)が首をかしげていた。担当の漱石(川上洋平)は碧のことを気にかけている。
大学では、空(浜辺美波)がケインズの講義中に落書きしたイラストが没収しようとする。それを見た光(岡田健史)はイラストを引き取る。光は「大事な話」があると空を呼び止める。前回の飲み会以来、気まずい関係の光に身構える空。喫茶店に空を誘い出した光はコミケで空に会っていたと打ち明ける。光は隠れ二次元オタクだった。
光は一緒に漫画を描こうと持ち掛ける。
家に帰った空は光の話を碧に報告。碧は漫画を描く挑戦を促すが空は母のように成功する自信がないと反発し、頭を冷やすため家を飛びす。
空は、立ち寄ったカフェで公園で出会った偶然渉に会う。渉は慎重190で高い、コスメカワウソを見に行こうと空を動物園に誘う。
空を探しに来た碧は、カフェの外から親しげに話す空と渉を見かけ、衝撃を受ける。
碧はおだやのゴンちゃん(沢村一樹)と俊一郎(中村雅俊)のもとへ行きおでんを食べる。お宅の空がデートしているのが心配だと話す。
漱石が碧の提案について心配で小説家・松山に電話で相談し励まされる。
空はデートについて碧に訊く。碧はモデルためのリスト63項目を書いて渡す。「一杯半で酔ったフリ、満員電車で寄りかかる、手袋忘れポケットに手を入れる、リアクション大きめ、最後にテラミスを食べる・・・」。男は皆かわいこちゃんが好きだとアドバイスする。
空はゼミの飲み会を中座しようとするが光に呼び止められ、漫画のストーリーを渡されようとするが、その気がない空はしつこいと言ってその場を去る。
空に追いついた光は「物語禁止令」のストーリーを話しだす。空は興味を示すが受け取らない。デートで忙しいと言い、これから彼ができると言い去る。
漱石は碧を訪ねカップヌードルを食べながら「整体師の話」は終わったと報告し、老いて書けないことをグチながらウソ泣きする。漱石が碧に近づこうとするときに、女・沙織(福原遥)が駆け込んでくる。沙織は漱石と同棲するストーカー体質だった。
光は漫画に囲まれた自室で漫画のストーリーを描きながら行き詰る。
沙織が目覚めると碧のベッドの中。鎮静剤を呑んで休んでいたのだ。沙織は、漱石への想いが強すぎる不安を話す。空はその様子を見て、恋愛意欲を掻き立てられる。
空が渉が待つ上野動物園に着く。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第3話 娘は人生初!母は幼なじみとデートへ!
はりきって整体師・渉(東啓介)とのデートに向かった空(浜辺美波)。上野公園の入り口で待ち合わせた渉の鼻毛を発見し、萎える。意気消沈して碧(菅野美穂)に、もう先はないと報告する。
おだやでは、ゴンちゃん(沢村一樹)のもとに見合い話が持ち上がる。26歳の美人で、仕事ぶりを見て惚れこまれた。写真を持って碧の家に行き、結婚式での友人挨拶を頼む。空は「見せびらかしに来ただけじゃん。ゴンちゃんが結婚すれば今までのように気軽におだやに入り浸れなくなる」と言う。
ゴンちゃんは若いときパリでパティシエの修行をしていたが今はタイ焼き屋。
碧は新作小説がはかどらず仕事もスランプに。漱石(川上洋平)にゴンちゃんの結婚話をすると、ボブディランのコンサートのチケットを渡し、碧をゴンちゃんとデートさせる。
空がバイトするおだやに、ガールフレンドとデート中の光が偶然訪れる。ガチャガチャで当たったビー玉を何気なく空に渡す光。その帰り、光にもらったビー玉越しに見えるサカサマの景色は、空の目にいつもより綺麗に見える。
光(岡田健史)は、元家庭教師の未羽(吉谷彩子)に想いを寄せ、年上であるが連絡を取り合っている。エリート一家の中で、一人だけ落ちこぼれの自分が認められていないことにコンプレックスを感じている。空の働くおだやに行くが、空は順調に彼との交際が進んでいると言われてしまう。
漱石はストーカー気質の恋人・沙織(福原遥)の異常なまでの執着に手を焼いていた。同じ出版社でバイトまで始めた沙織は、漱石を24時間監視する。
空は廃校となって壊される、すずらん小学校の前で光が渡したビー球を排水口に落としてしまう。
家に帰り、象印が見れるマンションに住めれることを碧に感謝する。碧は「人のために生きれる幸せ」と言いいいセリフだと言われ携帯にメモする。
光は実家の法事で、母から医学部に入れなかったので肩身が狭いので来る必要がないと断られる。
沙織がGPSを手掛かりに漱石を追い、おだやに来る。俊一郎に不満をぶちまけ、気が落ち着き、ハグする。
空は教室で光にビー玉がなくなったことを報告する。デートが鼻毛でダメだったと打ち明ける。母が作家だと言うと光はよく知っていて、うち溶ける。
碧とゴンちゃんはコンサートの帰り母校のすずらん小学校ではしゃぎまくり、子供の頃を思い出す。碧は「嫁に行くのを止めませんか」と。ゴンちゃん「えっつ?」。母ちゃんが大事なところでセリㇷ間違えた。
ゴンちゃんは、「見合したので結婚は止められない」と、完全に断られた。
フラれて頭にきて悔しがる碧を漱石は「ほんの少しでも好きな気持ちがあったのでは?恋愛は下手なのでは?」といい慰める。
光は未羽が結婚することを知らされ、ショックを受ける。
空は俊一郎のつけ鼻毛が渉の整骨院で知ったモノだと教えられる。
碧の旧作「私を忘れないでくれ」の映画化が決まる。碧は気に入っている若いミュージシャンが主演することが分かり張り切る。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第4話 小説の映画化&恋の大混乱
碧(菅野美穂)の小説『私を忘れないでくれ』が、人気バンドのボーカル・ユウト(赤楚衛二)主演で映画化されることが決定。碧はファンであることを隠し、気合いを入れて打ち合わせに臨むが。
小西(有田哲平)は原作の内容を勝手に変えようとするユウトの言いなりになっていた。
空(浜辺美波)は、デートに「つけ鼻毛」をしてきた渉(東啓介)にその理由を聞く。渉は「忘れられない人」がいるのでわざとデートを失敗させようとしたと言い詫びる。空は渉に、見くびられたように感じ「さよなら」と言って席を立つ。
その夜、何かを思いついた空はペンを手に取る。
映画化される碧の原作は、別の脚本家が全面的に書き変えて不本意なものだった。憤慨する碧。漱石(川上洋平)は、作品を守るためにできることを考える。
空は象の広告を見えるマンションの自室でスケッチブックを手に取る。
ゴンちゃん(沢村一樹)の見合いの相手は、金目当てだった。その相手はより良い候補が見つかり断る。俊一郎(中村雅俊)は、ゴンちゃんが碧と再婚することを望んでいる。
憤慨する碧に、漱石は「僕を忘れないでくれ」の脚本を書き直して見せるが拒絶される。
碧は漫画編集部員だった漱石が過去に盗作スキャンダルに巻き込まれて文芸に異動してきたことを知る。漱石は潔白だったが、作者を庇い、自ら責任を取った。
空は光(岡田健史)の作った物語をイメージした絵を見せるため、光おだやへ誘う。光が書いた「物語が禁止された国」のイメージボードを見せると、光は創作意欲を掻き立てられる。空は光に、渉に昔の彼女がいたことを話す。
そこに碧が現れ、光は感激する。
さらに渉が現れる。
光は渉に「鼻毛問題、忘れらえない彼女」を追求する。渉は「小学校3年生のときウサギ小屋で出会っい結婚の約束をした彼女がいた。転校したあと会っていない」と言って去る。空は渉を追いかけ再デートを申し込む。光は傍らからその様子を覗う。
光は、未羽(吉谷彩子)から結婚式に招待されるが断り、縁を切る。
漱石は、映画の脚本家に「僕を忘れないでくれ」に修正を頼もうとすると他人に書かしていたことが分かる。客を馬鹿にする態度に腹を立てる。
漱石は碧を守るためユウトに直談判にに行く。ユウトはプロダクションの社長と曲のアレンジについて喧嘩している。
漱石は駐車場でユウトと話す。ユウトは碧のファンだったことを告白しわがままを主張したことを謝る。映画の脚本は書き直すことになった。
空は光に渉からデートの誘いがあったことを電話する。
漱石は碧のマンションに行き報告する。さらに、昔からファンだったことを打ち明ける。ムードが高まり、抱き合いキスしようとする。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第5話 キスのお詫び、また失恋!?
碧(菅野美穂)と漱石(川上洋平)の突然のキスは空(浜辺美波)の帰宅によって未遂に終わる。碧は、漱石から「2度としない」と誓われ気落ちする。
空は漫画制作を通し、光(岡田健史)に心を開いていく。作品のタイトルが決められず悩む空は、碧の作品『アンビリカルコード』が『臍の緒』を意味することを光から初めて知る。
碧にキスのお詫びに漱石が龍屋の羊羹を持ってくる。小説の新作を依頼される。
おだやでは、俊一郎しゅんいちろう(中村雅俊)が新しい恋人を連れて皆の前に現れる。
その相手は、なんと漱石のストーカー彼女だった「サリー」こと沙織(福原遥)。漱石との苦しくなるような恋に疲れた沙織は、年の離れた俊一郎といるとふんわりした気分になると語る。
沙織は空に漱石への愛は完全に冷めていたと語り、空は母と漱石が中が良いと伝える。空と沙織は友達になる。
碧は空が寝静まった家で、一人鍵のかかった引き出しを開ける。木箱の中の“臍の緒”をしげしげと見る。
空は渉(東啓介)との仕切り直し本格デートに挑む。映画、ボートを楽しみ幸せな空。そこに光から電話がかかってくる。デートをしていると答えると「しくじるなよ」と言って切る。
表面上は空の恋を応援する光だが、心の内では空への思いが募っていた。
新刊企画の締め切りに追われる碧へ、ゴンちゃん(沢村一樹)が訪れる。ネタが浮かばず苦しむ碧に、自分で書いた習字を壁に貼って励ます。ゴンちゃんは大好きな「空のこと」を書くべきだと勧める。訳あって一人で空を育ててきた碧には、空には言えないある秘密があった。いつかは話さないといけないと思っている碧。
デート中、空は何を食べたいかと聞かれ、光に電話で相談する。
俊一郎は紗里と水族館のデートから帰る。
碧は母と娘の小説を書き始めたことを漱石に伝える。
空はフレンチレストランで食事すると、突然お腹が痛くなる。
渉は背負って空を自分の整体院に運びマッサージする。光は空の携帯に電話すると、渉が出てすぐ切る。
渉が多忙にになり会えない空はイライラする。
光は空の家で作業を始め、話を聞くうちにO型の碧からからAB型の空が生まれる可能性がないことを気付く。
碧の小説の題は「真夏の空は、夢」で決まる。
漱石は高熱を出して仕事を休んでいると、紗里から別れの電話を受ける。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第6話 母娘に衝撃の事実!
沙織(福原遥)から突然の別れを告げられ車を飛ばした漱石(川上洋平)は、熱にうなされる中、あわや事故の大ピンチに。
電話で異変に気付いた碧(菅野美穂)は病院へ駆けつける。ベッドの漱石にキスをしようとすると、軽い感じを見透かされ「続きは3カ月待とう」と漱石に言われるが持続する自信がない。
碧は漱石に“母と娘”を描く新作小説『真夏の空は、夢』の成功を誓い、執筆に没頭する。
空(浜辺美波)は渉(東啓介)との順調な交際に浮かれる一方で、将来親離れすることにセンチメンタルな気持ちを抱いていた。それは碧も同じ気持ちだ。
光(岡田健史)は空への切ない想いを隠しながらも、碧と空の血液型が親子ではありえない組み合わせであることが気にかかり、さりげなくおだやで探りを入れる。しかし、何かを察した俊一郎(中村雅俊)と酒を交わす。酒が入ったことで、それまで隠していた光の恋心が爆発する。
空もまた、自分と碧の血液型に疑問を持ち始める。空の行動に気づいた碧は、本当は血が繋がっていないことが空に知られたら「みんな終わりだ、空がどっかに行っちゃう」と、パニックになる。
光から空と血液検査のために病院にいると電話がある。碧は検査を止めさせようとするが、それもできず、「空をお願いと」と頼む。
いきさつを知るゴンちゃん(沢村一樹)は碧にスープを拵え慰める。
病院で検査結果を知った空は、母と自分が“他人”であるという証拠を突きつけられる。ショックで家に帰れなくなる中、渉とのデートも早々に引き上げ、光の部屋に行く。光は部屋を開けて空を残して漫喫に行く。空は寂しさに耐えかね漫喫に行き、「母ちゃん」と寝言を言いながら涙を流す。
朝、駅で別れるとき光はガチャガチャでキラキラボールがあたる。空はそれを持って家に帰る。
コーヒーを淹れている碧に「母ちゃん、私は母ちゃんの娘じゃないの」と問う。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第7話 あなたのお母さんはかつての私の恋敵でした
「かーちゃん、誰?」親子の血の繋がりがないことを知られ、空(浜辺美波)から問い詰められた碧(菅野美穂)は、それまで空に隠していた“真実”を語る。
かつて心から愛した男性がいたこと。その人に裏切られたこと。死を決意して訪れた樹海で置き去りにされている小さな空に出会い、一緒に生きようと思ったこと。
空は光にこのことを話す。
碧の話を聞き、今まで以上に母娘の特別な“絆”を感じる空。しかし二人の間には、それまでとは違うぎこちない空気が漂うようになっていた。
空は光にこのことを話すと、光は「寄り添う気持ちがあれば形が変わってもいいんじゃない」と言う。
碧は漱石に空は本当の子供でないことを話す。
沙織は空はかぐや姫だったといって元気づける。
新作小説に取りかかっていた碧は再びスランプに悩まされる。
碧の小説『アンビリカルコード』を読んだ光(岡田健史)は、あることに気づく。小説の内容が、空から聞いた碧と空のなれそめとそっくり同じだったのだ。
空は、碧の引き出しの奥に“臍の緒”が隠してあるのを見つける。臍の緒を見つけ光に見せる。自分が拾われた子なら、なぜ臍の緒があるのか、疑惑を抱きおだやに行く。
空と光は、本当のことを知るであろう俊一郎(中村雅俊)とゴンちゃん(沢村一樹)を問いただすが、二人はお茶を濁す。碧がなおも自分に嘘をついていたことを知り憤る空は、今度こそ本当のことを聞き出すため、光と沙織(福原遥)、ゴンちゃんと俊一郎を連れて、碧の元へ行く。打ち合わせに訪れていた漱石(川上洋平)も巻き込み、碧が空に話したくなかった本当のことをただす。
疎遠になっている空からフラれることを怖れる渉わたる(東啓介)は、ダイビングに訪れた海で、流木を集める謎の男に出会う。怪しげでありながらどこか雰囲気があるこの人物は空の写真を撮る。
碧は話し出す。「雷に打たれたような恋をした。今でも好きだ。名前は一ノ瀬風雅(豊川悦司)。下北沢の駅下劇場に何回も通う。恋に落ちて1週間後姿を消す。
一ノ瀬の家行くと、同じ劇団の鈴さんがいて身重で身体が弱いが出産した。碧は産まれた子供を引き取った」。
空は産んだ母を責めると、碧は産んでくれた母に感謝しろと頬を叩く。空は泣き出す。
碧は本当のことは言いたくなかった。父は生きていて空が取られることを心配したからだ。
おだやで沙織は空に津軽から出てきたとき妊娠して子供を堕ろしたことを話し産んだお母さんはえらいと言う。空は「母ちゃんの娘だよー」と叫ぶ。
碧はおだやで空とヨソヨソしくなったと話す。
空は光と自転車に乗りながら赤ん坊を引き取った碧の決心の大きさを語り合う。
空は気持ちの整理がつき、碧のベッドルームにいき「育ててくれて、ありがとう」と言う。
碧はすずさんの写真を見せ、育児のときの苦労を思い出し涙ぐむ。
二人ですずさんの墓参りをする。空は一ノ瀬に鉄拳をくらわしてやりたいと言う。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第8話 母と娘、運命の男の元へ!一方、光は渉とバチバチ!?
「空は今日はどんな顔をしているかと思うんです」と言いながら海辺で寝転がって写真を撮る一ノ瀬風雅(豊川悦司)。
生みの母と育ての母、二人の母を捨てた実の父・一ノ瀬風雅の存在を知った空(浜辺美波)は、まだ見ぬ父に鉄拳を食らわせたい。
渉(東啓介)は空から風雅の写真を見せられると、島で流木を拾っていた男だと言う。
風雅の居所を知った碧(菅野美穂)は、空と風雅の暮らす島へと向かう。
長い時を経て、運命的な恋をした風雅との再会を果たすが・・・風雅は碧のことを覚えていなかった。
碧は風雅に23歳の時1週間付き合っていたこと、星野すずの話もするが覚えていない。
空が風雅の娘だと伝える。
風雅は海岸で空に流木拾いの仕事について、役者を辞めた理由をなどを語る。
一緒に夕食用の魚を釣る。
空の人生の一大事に自分だけが蚊帳の外だったことを知った渉(東啓介)は、空が光(岡田健史)には悩み相談をしていたと知りショックを受ける。
光をライバル視する渉は、おだやに光を連れ出し、空を諦めない、と恋の宣戦布告するも「自分から好きだといえばよい」と逆にアドバイスされる。
おだやには珍しく漱石(川上洋平)が訪れ、ゴンちゃん(沢村一樹)と酒を酌み交わす。二人は、風雅に会いに行った碧に想いを馳せる。碧が風雅に忘れられていたことを知ってゴンちゃんは喜ぶ。漱石はゴンちゃんが碧を好きなことを知る。
碧と空は風雅の元に泊まることになる。実の父に怒りを感じていたはずの空だが、屈託のない風雅の態度を前に、いつの間にか“親子”のように順応していく。
二人の間に流れるただならぬ空気を感じ取り、釈然としない思いを抱く碧。
沙織はおだやで酔いつぶれた漱石に寄り添いながら、島にいる空に電話する。
眠れない空は外で焚火をしている風雅に誘われ二人で話す。
風雅は、「絶頂期で俳優を辞めたあと、お金を捨て、家を捨てた。10年前から流木を始めるまで、世界を放浪していた。お金がなくても人がいれば生きていける」と言う。
楽しそうに話す空を碧は寝室の窓の隙間から見て「ヤバ、このままじゃ私子離れできないー」と言い寝付く。
ジャニスイアンの will you danceの曲に合わせて、空と風雅は踊る。
碧の夢:空が幼児のときからの思い出。かぐや姫姿の空が絨毯に乗って月に帰っていく。
朝起きると、横で寝ていた空はいなく、「カーちゃん、空はしばらく旅に出ることにする。風雅とな。達者でな」と言う書置きを残す。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第9話 母娘の街に、あの男が!!その目的とは…?
碧(菅野美穂)に書き置きを残し、空(浜辺美波)が風雅(豊川悦司)と姿を消して4日。おだやを訪れた碧は、ゴンちゃん(沢村一樹)と俊一郎(中村雅俊)の前で取り乱すが、そこに、空がケロッと帰ってくる。
風雅と一緒に沖縄旅行に行っていたという空は、なぜかすずらん町まで風雅を連れ帰って来る。部屋に流木を飾り、持ち前の人たらしぶりを発揮して地域に馴染んでいく風雅。その“生きていく力”に興味を持つ空に、碧は少し面白くない気持ちを抱く。
歩いていると下宿の2階から風雅に声をかけられた碧はなぜか二人で酒を飲む。風雅はゲームをしながら碧のことを忘れていなかったことをばらす。
碧が忘れたふりをしていた理由を聞くと。風雅は、空が生みの母・鈴(矢田亜希子)とよく似ていたのでためらったと言う。碧は子供ができなかったのが悔しかったと言い涙を流す。置き去りにした風雅に鈴の代わりにビンタする。
空は碧と風雅と共に鈴の墓参りへ行くことを提案する。
碧は風雅を鈴の墓に連れていき、温泉に入ると何か大仕事を終えた気がしていた。
風雅に微妙な気持ちを抱く碧だが、空が潤滑油となって親子のように歩く3人。
偶然その様子を見たゴンちゃんは、初めて見る風雅の姿に心穏やかでない。
散英社では、漱石(川上洋平)が小西(有田哲平)からニューヨークへの転勤の通達を受ける。
風雅は空を思って空の写真を撮り続けていた。空は思わず「父ちゃん」と呼んでしまう。
空は「父ちゃん」言ってしまったことを光(岡田健史)にぶちまける。
鈴は空を生んだことを手紙で伝えていた。鈴は風雅よりも碧を頼ったのだった。
風雅の下宿に鈴の亡霊がでてきて、「あなたを信用できなかった、この世のことはお約束よ」と言って消える。
碧の新小説は評判が良い。漱石は碧を励まし続ける。
渉は空に風雅と過ごす時間が長くなるように仕事を頼んでいた。
風雅は碧に沖縄料理を食べさせながら向日葵の様だったと言い、作品を全部読んでいた。碧は恋をしたが風雅を和すられなかったと言う。
空と光は悪ガキに絡まれメガネが割れる。光は非常事態だからと言って空の手をつなぐ。友達でも恋人でもないようなお互いの存在を意識する二人。
風雅は碧に「やり直せませんか、もしくは始められませんか」と問う。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第10話(終)
風雅(豊川悦司)から一緒に沖縄で暮らそうと誘われ、心揺れる碧(菅野美穂)。
仕事では、映画化が話題となり小説家として再び脚光を浴びる。
碧はニューヨークへの異動を告げられた漱石(川上洋平)からも、自分と一緒にニューヨークに来ないかと誘われる。
突然のモテ期の到来に浮かれる碧だが、空(浜辺美波)からは沖縄にもニューヨークにもついて行かないと言われ、母娘の間には微妙な距離が生まれる。
ゴンちゃん(沢村一樹)は地元の銭湯で風雅と鉢合わせる。来週末には沖縄に行くと言う風雅に対し一方的に対抗心を燃やすゴンちゃん。
大学では、お互いを意識する空と光(岡田健史)の間にぎこちない空気が流れていた。
光は、碧と離れることが淋しいと思っている空の気持ちを感じ取り、碧に空が寂しがっていると伝える。
碧は沖縄に行くか、ニューヨークに行くか迷う。
空は渉(東啓介)に別れを切り出す。「他に好きな人、出来た?」という質問に、空の心には光の顔が浮かんでいた。渉は空に新しい恋を励ます。
おだやには転勤前におでんを食べに来た漱石が現れ沙織に転勤を伝える。
碧と空を自分の物のように話す風雅の態度にイラっとするゴンちゃんは怒りが沸点に達し、勢いよく風雅に殴りかかる。修羅場と化すおだや。タイミング悪く現れた空は、風雅に向かって碧と空の気持ちを代弁するゴンちゃんが最後に「碧と空はオレのモノだと言う」のを聞く。
空は殴られて笑っていた風雅に理由を聞く。殴られても仕方ないと思ったからだった。
漱石は碧がニューヨークに行く気がないことを悟り、一人で赴任すると伝えに来る。碧は励ましてくれた漱石によって書けるようになったと感謝を述べ、抱擁して別れる。
碧は「自分のことは自分で決める女になっている」と自分に言い聞かせる。
空と光は完成した漫画を新人賞に応募するため出版社に持っていく。光は「俺は東京にいるからな」と言う。
風雅は、碧に明日まで沖縄に行くかどうか決めてくれと頼む。
空は「風雅は碧とゴンちゃんと結びつけるためにおだやに殴られに行った」と碧に語る。
碧はいつも見守ってくれていたゴンちゃんとの緩い関係がかけがえのないことに改めて気づく。
碧は風雅の誘いを断る。風雅は「本心は半分以上碧とよりを戻したかった。この街に来て救われた」と言う。
空は風雅と碧と記念写真を撮り手を振って風雅を見送る。
空と光の漫画は新人賞の努力賞に入選し、皆で喜ぶ。
母と娘の賑やかな生活がまた始まる。
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