爆笑問題・太田光 TBSテレビ選挙速報 特番で吠えまくる!







お笑いコンビ、爆笑問題の太田光(56)は11月31日のTBSテレビの選挙速報でメインキャスターを務めた。

主な政治家とのやり取り

岸田文雄(64)広島1区当選

「成長、成長というが何なのかピンとこないんですけど説明してもらえますかね」
ー「現代の成長とは何かといえば時代とともに成長のエネルギー、タネは変化していきます、科学技術、イノベーションであると思いますし、グリーン、デジタル、話題になっている課題をエンジンにして成長していくことを考えていかなければいけない。民間と政府が協力しながらいかに盛り上げていくのか、それが問われている」

「岸(信介)さんが安保やって、池田(勇人)さんが出てきて今と似てるんですよ、安倍さんが集団的自衛権やって岸田さんが出てきて、当時も東京オリンピックがあって大阪万博があって、今回も東京オリンピックがあって大阪万博がある。似てる気がするんですよ。それをやり直すのかなって気がするんだけど環境が随分変わってますよね」
「僕は昭和40年生まれなんです。そのころで言うとオヤジは持ち家を持ちました、会社も立てました、車を買った、電気製品を買った。欲しいものもいっぱいあったその結果が成長だったと思うんです。成長って結果なんじゃないですかね」
ー「まさに成長が分配を生んで分配が成長という意味では成長は結果だと思います。この両方が大事だと申し上げる。多くの皆さんに分配していく。それが消費につながっていく。(分配を)広げることがポイントだと思っています」
「人並みの生活をしようとした。ものづくりの人たちもみんな作った。今の人たちは何を作ればいいんですか」
ー「新しい価値観があります。原資がなければ消費につながらない。消費が成長につながるから成長が結果だということはその通りだと思います」

二階俊博(82)和歌山3区当選

「人相悪いんですけど、怒ってますか?」
ー「君よりずっとましだよ」

「福田達夫氏ら若手議員の間で党風一新の会が結成され、古い体質を自浄していく動きが活発化しているが?」
ー「政治はだんだん脱皮していく、変わって行くことが大事なんです。ただ、意味もなく変えたい変えたいと口先だけで言ってるのはだめなんだよ。政治は実行力だよ。立派な政策を打ち出して、この政策でどうですか?というのを問わなくちゃだめだ」

「我々の側から憲法を変えようとばかり騷ぐ必要はない」
ー「じゃあ安倍さんのことは気に入らないということですか?」
「いやいや、安倍さんは立派な総理として今日までずいぶん活躍されました。気に入ってますよ。失礼ながら」

「いつまで政治家続けるおつもりですか?」
ー「それは選挙民の皆さんが決めることで、君が決めることではない」
「俺は決めないですよ。死ぬまでやるということですか?」
ー「だいたいね、今日は当選したばっかりで、いつまで政治やるんだって失礼だよ。言葉を選びなさいよ。」
「失礼じゃないよ。当然、国民の権利じゃん、そういうの聞くの」

甘利明(72) 神奈川13区落選→比例当選

「甘利さん、お元気そうに見えませんね? 何かあったんですか?」
「どのへんが原因だと思いますか? 甘利さん、負けたら戦犯ですよね、これ」
「勝ったとしても(岸田文雄)総裁に任せるんですか? 総裁がOKと言えば、自分からは身を引かないってこと?」
ー「そういう状況になったら、しっかり相談したい。そういうことを聞く番組ですか?」
「そういう番組なんですよ。ギャハハハハ」
「俺は甘利さんの政治家としての資質にがっかりした。ご愁傷様でした」

石破茂(64)鳥取1区当選

「石破さん、かっこ悪かったですね、総裁選」
ー「そう。いいんだよ別に。人の評価は。かっこいい、悪いでやってることじゃないから」
「石破さんと河野さんと小泉さんとで連合組んで、という動きを見て、石破さんは『強い野党が必要だ』と言ってたけど、その強い野党に、石破さんを中心にして、なっちゃえばと思う。自民党は変わらないじゃないですか?」
「石破さん、冷や飯食わされて、変わらないまま、このまま総理になる見込みないんだから。小泉さん、河野さん、福田(達夫)さんを引き連れて、みんな国民からの人気あるから、小泉さんの親父さん(純一郎元首相)なんて、『自民党ぶっ壊す』と言ってたんだから、自民党を割って出ちゃえば、政治的には劇的におもしろいと思う」
ー「劇的におもしろいが、それが続かなければ、その時だけの大騒ぎで終わる」

高市早苗(60)奈良2区当選

「1個だけ僕が個人的に聞きたいのは、森友学園についてなんですけれども。高市さんは、公文書改ざんについては遺族の方がいま訴え中だからコメントは控えるって言ってたんですけど、それどういう意味ですかね」
ー「やっぱり民事訴訟になっていることですから、私が軽々に口にすべきことじゃないと」
「それは司法に任せるってことですか?」「でも日本て三権分立じゃないですか。つまり司法は司法、行政は行政、っていうことですよね。それ、責任逃れじゃないですかね」
ー「これは、役所のなかで調査をされて、それで報告書が出ている。そして司法の調査も入っている。それに対して、役所はしっかりと応じている。そしてなおかつ、いま訴訟が起きている、というなかで、介入すべきことではないと思っています」

「そんなことないじゃない。たとえばね、国会で安倍さんが自分が関係していたら政治家を辞めるって言ったのは(森友問題の)前半の部分なんだけど。後半、公文書改ざんに関していえば、昭恵夫人の名前を消したわけだから、安倍さんは完全に関係しているわけじゃないですか。あの、ようするに、政府と官僚がどういう力関係があったのか。これ、再発防止って言うけど、そこを解明しないことには、再発防止なんかできるわけないわけで。いまどき、民間企業だってパワハラに関していろいろ責任を取らされるわけですよ。だから、国がまず見本を見せないと、国民は納得しないんじゃないですかね」
「そこには、必ず力関係、パワーバランスがあったわけでしょ。それがどういうパワーバランスだったのか、我々は知りたいわけですよ」
「高市さんの政治信条である「公僕は国民に忠誠を誓う」
「主権者の代表である政治家は公僕にちゃんときちんとした仕事をしてもらう」っていうのを、踏みにじった行為が起きたわけじゃないですか」
「わかります? 言ってること。高市さんから聞いた話なんですよ」「自分で立ち上がってそれを調査するってするべきだと思うんですけど、どうでしょう?」

小泉進次郎(40)神奈川11区当選

「・・・自民党を割って出ちゃえば、政治的には劇的におもしろい・・」
ー「自民党を変えるのが一番早いと思いますね。太田さんは自民党を外から…という発想だと思いますけど、自民党は縦横無尽に融通無碍に、自分自身を変える政党ですから」

枝野幸男 埼玉5区当選

「かつて僕は、枝野私案という、集団的自衛権と言っちゃいけないのかもしれないけど、枝野さんの考え方でいうと、個別(自衛権)ということでクリアできるということを、何年か前に読んで。安部さんが集団的自衛権をやったときに『民主党は集団的自衛権に賛成なんじゃないか?』つったらものの数秒で民主党から抗議が来てね、生放送で」
「『お前のところなにやってるんだ! BPO(放送倫理・番組向上機構)に訴えるぞ!』とまるで脅迫のようなね、俺はすごい圧力を感じたんですよ」「俺は不満で、あれは訂正させられたんですけど」
ー「私は集団的自衛権を認めたことはありません」

「僕はあの、今回立憲民主党に入れたんですけれども」
ー「ありがとうございます」

志位和夫(67)比例南関東 当選

「日米安保条約は反対?」
ー「日米安保条約は廃止する。憲法9条では集団的自衛権は許されない。」
アメリカから押し付けられた沖縄の米軍は、安倍さんが憲法9条を押し付けたと言っているのと同じでは?
ー「同じでない」
安保法制を見直すなら東京裁判からやりなおす必要があるのでは?
ー「東京裁判で侵略戦争を裁いた意義は合理的だった」

山本太郎(46)東京比例当選

「メロリンQ」
  ・・・・・
「あいつ態度悪いね」

『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)での反省

「二階(俊博)さんに『人相悪い』って言ったのまずかったな。『妖怪みたい』って言っちゃった。まいったよ」
「家に帰ると社長(妻・太田光代)から『あんたは態度が悪い。口の利き方、気をつけなさいよ』とさんざん怒られた」

「まぁ、日本中が怒っているね。とにかく燃えている。選挙特番って難しいな」
「ネットの書き込みを見てもう罵詈雑言。『言葉遣いが悪い』とか、おっしゃるとおり。何も反論できない」

「二階さんとのやり取りは、自民党に関して言うと憲法9条に対してのらりくらりとしながら、アメリカともうまくやりながらやってきた。それが安倍(晋三)さんは憲法改正ではっきり決着をつけようとしている。二階さんは平和主義の人だから、安倍さんとはちょっと違うんじゃないか、って聞きたかった」
「二階さんに『いつまでやるんですか?』と聞いたが、俺としては、二階さんは日本を運営しているじゃない? やっぱりそこは俺が聞きたいところだった。いつまで運営できる自信があるのか」
「俺は二階さんは楽しんでいるように見えた」

「甘利氏へ告げた『ご愁傷様』は、かわいそうで、あまりにしょんぼりしていたから」

「確かにテクニック不足は否めない。政治家全員がムッとする選挙速報って見たことない」
「特番のCM中に、周りのスタッフから『もっと政治家の話を聞いてください。言葉遣いに気をつけてください』と注意された」

「TBSのキャスティングミスかわからないけど、『選挙特番って、そんなに神聖な場所だったの?』って思っている。オレの態度は悪いんだろうけど」

「岸田(文雄)さんに言った言葉が一番のメインイベントだった。『今の日本でこれ以上どうやって成長するんですか?』って聞けたのが所得倍増を謳う岸田首相に対していまさらそれはないだろう。日本人が望んでいるのは安心できる住居とか自然とか、そこなんじゃないかと進言したかった」

「それぞれ受け取り方があるから仕方ない。決してオレは怒らせる意図はない。人を怒らせるのは得意ですが、かと言って怒らせようとは思ってない。本当に全員に真摯に向き合ったつもりです」

「TBSがBPOから判断してもらって、『俺のことを許せない』ってなったらテレビから消えるしかない。そのときは『ご愁傷様』」

まとめ

メインキャスターに太田光を登板させた選挙速報の特番。
持論を一方的に展開して独演会の様相を呈した。

TBSが次の選挙特番にも太田光を起用したら盛り上がること必至だ。
太田光も進退をかけて必死になるだろう。