2022年6月12日、アメリカ政府は入国時に義務付けていたPCR検査による陰性証明書の提示を撤廃しました。
ハワイを含むアメリカへ渡航する際は、ワクチン接種完了証明書(海外渡航用の新型コロナウイルスワクチン接種証明書)のみ提示が必要となります。
目次
1. 英語で記載された「ワクチン接種完了証明書」を取得
PCR検査による陰性証明書の提示は撤廃されました。
ワクチン接種完了証明書(海外渡航用の新型コロナウイルスワクチン接種証明書、2回可)のみ提示が求められます。
渡航する際はワクチン接種完了日から14日間以上の経過が求められ、該当しない方は航空機への搭乗が認められません。
2. 日本への帰国・入国時に求められる措置を確認
アメリカから日本へ帰国・入国する方はワクチン接種の有無を問わず、2022年6月1日より空港での抗原検査や自宅等での自己隔離が不要となりました。以下の措置をご確認ください。
ファストトラック利用のためMy SOS(入国者健康居所確認アプリ)へ登録
日本へ帰国・入国する方は「ファストトラック」の利用と健康状態や居場所の確認を目的として、My SOS(入国者健康居所確認アプリ)への登録が求められます。
厚生労働省は、帰国・入国前にスマートフォンへMy SOSをダウンロードするよう要請しています。日本へ帰国・入国する際の注意事項とMy SOSに関する詳細は、「アメリカから日本へ帰国・入国する際の注意点」をご確認ください。
帰国・入国後に自己隔離を行う方の公共交通機関の使用について
帰国・入国後に自宅等で自己隔離を行う方は、24時間以内に目的地へ到着する場合に限り公共交通機関の使用が認められます。公共交通機関を使用する際は、最短距離での移動が求められます。
米国渡航を検討される方へ
アメリカ政府は日本を含む国外からの渡航者は州や地域で行っている規制の遵守が求められます。
アメリカ全州では屋内でのマスク着用が不要となりましたが、公共交通機関や医療機関では引き続き着用が求められます。
施設へ入場する際にワクチン接種証明書や陰性証明書の提示を義務付けている場合がありますので、渡航を予定している方は事前に確認をお願いします。
入国・帰国に関する注意事項
1. アメリカ入国時における陰性証明書の提示義務が撤廃
アメリカ政府は入国時に義務付けていたPCR検査による陰性証明書の提示を、2022年6月12日に撤廃しました。今後はワクチン接種完了証明書(海外渡航用の新型コロナウイルスワクチン接種証明書)のみ提示が必要となります。
2. アメリカから帰国・入国する際は現地にて陰性証明書を取得
日本政府は国内の緊急事態宣言の発令に伴い、国外から日本へ帰国・入国する全ての方を対象に出発前72時間以内に行ったPCR検査による陰性証明書の提示を義務付けています。アメリカから帰国・入国する際は出発前に現地で検査を行い、厚生労働省が指定する書式にて陰性証明書の取得をお願いします。
3. 日本へ帰国する際は3回目のワクチン接種の有無を問わず自己隔離が不要に
これまで3回目のワクチン接種を行っていない方は帰国後に7日間の自己隔離が必要でしたが、2022年6月1日より同措置は解除されました。
帰国後3日目に行う自主的な新型コロナウイルス検査と陰性報告も不要です。(いずれも入国翌日より起算)
詳細は「アメリカから日本へ帰国・入国する際の注意点」をご確認ください。
ハワイへの渡航
日本からハワイへ直行便またはアメリカ本土を経由して入国する方は、英語で記載された以下の証明書が必須となります。
- ワクチン接種完了証明書(海外渡航用の新型コロナウイルスワクチン接種証明書)
※セーフ・トラベルズ・プログラム(トラベル&ヘルスフォーム)のなどの登録は2022年3月25日を以て撤廃されました。
ハワイから帰国する方は「アメリカから帰国する方へ重要なお知らせ」をご確認ください。
ニューヨーク州(ニューヨーク市)への渡航
ニューヨーク州はワクチンの普及と感染者数の減少を受け段階的に経済活動を再開しました。
多くの規制措置が撤廃され屋外でのマスク着用が免除されました。
「8月17日:ニューヨーク市 屋内施設の利用者にワクチン接種証明書の提示を義務化へ」の同措置は2022年3月7日に撤廃となりました。
ニューヨークから帰国する方は「アメリカから帰国する方へ重要なお知らせ」をご確認ください。
カリフォルニア州(ロサンゼルス郡)への渡航
ロサンゼルスを含むカリフォルニア州は、2021年1月に州内全域を対象に外出禁止令を解除しました。同年6月15日、ワクチンの普及により15か月ぶりに経済活動を再開。しかし、デルタ株の蔓延に伴う新規感染者の急増を鑑みて州政府は再び制限措置を強化。ロサンゼルス郡およびサンフランシスコ市郡では8月より屋内施設の利用者に、州が定めるワクチンパスポート(ワクチン接種完了証明書)の提示を義務付けました。また、全ての公務員や公立・私立学校に通う12歳以上の生徒にワクチン接種を義務付けるなど、国内で最も厳しい措置を施行しています。
カリフォルニア州から帰国する方は「アメリカから帰国する方へ重要なお知らせ」をご確認ください。
グアム・サイパン(北マリアナ諸島)への渡航
グアム準州は店舗や飲食店における制限や集会に関する規制が解除となりました。
屋内外の施設利用者にワクチン接種証明書の提示を義務付けています。
グアムでは入国後10日間の自己隔離を義務は、ワクチン接種完了証明書(ワクチンパスポート)の提示が可能な方は免除されます。
日本の「海外渡航用新型コロナウイルスワクチン接種証明書」も有効と認められ、渡航する際は接種完了日から15日以上の経過が必要となります。
また、サイパンを含む北マリアナ諸島へ渡航する方は、PCR検査による陰性証明書の提示とオンラインによる入国申請が必要です。渡航者はワクチン接種の有無を問わず到着時にPCR検査が求められ、陰性と判断された方は入国後の自己隔離が免除されます。
グアムから帰国する方はアメリカから帰国する方へ重要なお知らせをご確認ください。
MySOS(入国者帰国時の健康確認アプリ)
日本に帰国する際、事前にMySOS(入国者健康居所確認アプリ)でワクチン接種歴やPCR検査結果を電子登録しておくことで、日本到着時の入国審査がスムーズになります。この仕組みは「ファストトラック」と呼ばれています。
MySOSには「通常モード」と「帰国者モード」の二つがあり、単純にインストールして起動すると「通常モード」が表示されます。通常モードでは入国情報の登録はできません。必ず「帰国者モード」で行いましょう。
アメリカからの帰国の場合、72時間前のコロナ陰性証明があれば、MySOSは無くても(入国手続きに時間はかかりますが)入国可能です。
「ファストトラック」とは
ファストトラックとは、厚生労働省によるMySOS(入国者健康居所確認アプリ)を使った空港での検疫手続きの事前登録の仕組みです。ワクチン接種証明書やコロナの検査証明書などの情報を事前登録しておくことで、空港でのチェックインや日本帰国時の検閲がスムーズになります。
成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港より入国する方がファストトラックを利用可能です。
「ファストトラック」の疑問と答え
ファストトラックに関する疑問と、ハワイからの帰国時に実際使って分かったことをまとめました。(私個人の経験に基づいています)
いつから事前登録を始めれば良い?
MySOSの事前登録は、海外の出国3日前くらいから始めればOKです。
いつまでに事前登録を完了すれば良い?
海外の出国の3日前~前日に登録作業を完了させるのがおすすめです
厳密には、MySOSの登録は日本の到着予定日時の6時間前までに完了させればOKです。
「ワクチン接種証明書」や「検査証明書」は審査が必要で、審査完了まで数時間かかります。
海外に行く前、日本で事前に準備することはある?
日本で事前にやることは特にありません。日本から出国できれば、必要な書類は揃っているはずです。
強いて言えば、ワクチン接種証明書が必要なので、紙で準備している人はワクチン接種証明書を捨てないようにしましょう。
日本の帰国前、海外の現地で準備することはある?
現地で出国前72時間以内に受けた新型コロナウイルスの検査証明書を入手する必要があります。ハワイ(アメリカ)の場合、他に準備は不要です。
「出国前72時間の検査」って、いつ検査を受ければいいの?
とりあえず「出国の2日前~前日に受ければOK」と思っていれば大丈夫です。
なお、ハワイで安く検査を受けたい場合は「2日前」の方が良いかもしれません。
厳密には、出発時間は搭乗予定の航空機の出発予定時刻、検査時間は検体を採取する時間とされています(在ブリスベン日本国総領事館サイトより)。そのため、例えば「帰りのフライトの出発時刻が13:00」であれば「検査証明書に書かれる『検体採取』の日時が、出国3日前の13:00以降」であればOKです。
MySOS(ファストトラック)は利用しなくても大丈夫?
MySOSの登録無しでも入国はできます。その場合は「ワクチン接種証明書」や「出国72時間以内の検査証明書」などを到着時にそれぞれ見せる必要があります。
可能ならMySOSを利用するのがとてもおすすめです。出発時の空港のチェックイン・到着時の手続きがスムーズでしたし、何より入国書類に不備がないことを事前に確認できるので安心です。
日本到着時、空港では「MySOSの登録が完了しているか」で列が別れています。
利用にお金はかかる?
利用料金はかかりません(ただし、インストールや登録時に通信することがあるため、その通信費はかかります)
海外出発のチェックイン時に気をつけることはある?
MySOSの画面とコロナの検査証明書を見せる必要があるので、Wifiなど通信環境を確保しましょう。
Wifiが使えない時に備えて、あらかじめMySOSの登録完了画面(QRコードが出て緑色になってる画面)、ワクチン接種証明書、コロナの検査証明書のスクリーンショットやデータダウンロードをしておくと良いです(紙でもOK)
PDFの電子データをスマホ画面で見せるだけでOKです。。
それでは、ここからは実際の使い方です。
手順1. MySOSのインストール & ファストトラックの開始
アプリのインストールを行います。App StoreやGoogle Playから検索してインストールをするだけでは事前登録が始まらないので、以下の手順に従ってインストールを行なってください。
こちらのURLをタップします(または画像のQRコードを読み込みます)
インストール完了後、「開く」をタップします
以下の「利用規約」画面が表示されればOKです。
そのまま初期設定に進んでください
こちらのURLをタップします(または画像のQRコードを読み込みます)
MySOSアプリが開き、以下の「利用規約」画面が表示されればOKです。
そのまま初期設定に進んでください
手順2. 初期設定
準備するもの
パスポート番号「アカウント登録」で各項目を入力し、右上の「登録」をタップします
「姓」「名」は、パスポートに記載されたものを大文字アルファベットで入力します(小文字だと入力されません)
「マイクのアクセス」「カメラのアクセス」「位置情報の利用」を全て「許可」します
「日本入国前に〜こちらの機能を利用しますか」で「はい」をタップします
初期設定完了です。
各情報の事前登録を行います
手順3. 各情報の事前登録
準備するもの
日本行きのフライトの便名、座席番号
ワクチン接種証明書
出国前72時間以内に検体採取した検査証明書
「質問票」「誓約書」「ワクチン接種証明書」「出国72時間前の検査証明書」の登録を説明します。
1. 登録画面(QRコードの画面)の表示
トップ画面で、左下の「検疫手順事前登録」をタップします
登録画面が表示されます
(12歳以下の同行者がいる場合)登録対象者の名前(②)をタップして、登録手続きをする人を選択できます
続いて「審査票WEB」の登録を行うと、この画面でQRコードが表示されます
2. 「質問票WEB」の登録
登録画面で「質問票WEB」の文字をタップします
(文字をタップしないと反応しません)
ブラウザが開くので「次へ」をタップします
「入国情報」を登録します(画像は後からキャプチャしたので、実際の登録画面はちょっと違います)
便名は、例えばJALの「JL1234」だった場合、以下のように入力します
「航空会社名」:JL
「便名」:1234
座席番号は、例えば「50K」だった場合、「50」「K」をそれぞれ入力します
座席番号は、いったん空欄でも先に進めるようでした
「日本滞在情報」を入力します。日本の自宅の住所を入れればOKです「滞在情報」を入力します。過去14日間に滞在した場所を入力します
ハワイに滞在した場合
「地域1」をタップします
検索ウィンドウに「アメリカ」と入力し、「アメリカ」を選択します
「アメリカ」の下に表示された「州・地域」をタップします
検索ウィンドウに「ハワイ」と入力し、「ハワイ」を選択します
「体調情報」を入力します。書いてある質問に素直に答えればOKです
最後に「回答入力確認」で「回答完了」をタップします
登録画面のトップに戻ります。QRコードが表示され、WEB質問票が「登録済み」になっていればOKです。
3. 誓約書の登録
登録画面(QRコードのある画面)で「誓約書」の文字をタップします
(文字をタップしないと反応しません)
誓約書内容(①)をスクロールし、「同意する」(②)にチェックの上、「次へ」(③)をタップします
確認画面で「登録」をタップします
「トップへ」をタップします
登録画面のトップに戻ります。誓約書が「登録済み」になっていればOKです。
4. ワクチン接種証明書の登録
ワクチン3回目を接種済みの方
登録画面(QRコードのある画面)で「ワクチン接種証明書」の文字をタップします
「証明書の有無」で「有」を選択し、「次へ」をタップします
ワクチン接種の情報を入力します
①:お持ちの接種証明書を確認して回答します(「接種証明書アプリ」をお持ちの場合は、「はい」を選択します)
②:各接種のワクチン名を選択します
③:3回目の接種日を入力します
④:「Browse」をタップして、ワクチン接種証明書をアップロードします
【紙の証明書をお持ちの場合】
証明書を写真に撮り、その写真をアップロードします
【「接種証明書」アプリをお持ちの場合】 ←私の場合
「接種証明書」を起動します
「詳細を表示」をタップします
QRコードのある画像をスクリーンショットします
スクリーンショットの画像をアップロードします
(※これで正しいのかわかりませんが、私はこれで問題ありませんでした)
⑤:「はい」を選択します
確認画面で「登録する」をタップします
「トップへ」をタップします
登録画面のトップに戻ります。ワクチン接種証明書が「審査中」になればいったん完了です。
しばらくすると、審査完了の通知がきます。画面が黄色になり、「審査完了」となっていればOKです。
ワクチン3回目を未接種の方
以下は、厚生労働省のマニュアルのSTEP20を参考に記載しました
登録画面(QRコードのある画面)で「ワクチン接種証明書」の文字をタップします
「証明書の有無」で「無」を選択し、「次へ」をタップします
「登録する」をタップします
5. 検査証明書の登録
登録画面(QRコードのある画面)で「出国前72時間以内の検査証明書」の文字をタップします
「検査証明書事前登録の有無」で「有」を選択します
各情報を入力します
①:検査証明書に記載の「検体採取」の日時を入力します
②:入力なし(自動入力されます)
③:検査の種類を入力します。PCR検査であれば、「拡散増幅検査(RT-PCR法)」を選択します
④:検体採取法を入力します。検査が唾液だった場合は「唾液〜」みたいなのを選択します
⑤:検査結果を入力します
⑥:検査証明書をアップロードします
【紙の検査証明書を持っている場合】
紙の検査証明書を写真に撮り、その写真をアップロードします
【電子データ(PDFなど)の検査証明書を持っている場合】 ←私の場合
検査証明書のスクリーンショットを撮り、その写真をアップロードします
「登録する」をタップします
「トップへ」をタップします
登録画面のトップに戻ります。検査証明書が「審査中」になればいったん完了です。
しばらくすると、審査完了の通知がきます。画面が緑色になり、「審査完了」となっていればOKです。
アプリ全体が緑色になれば準備は完了です。
この後は、空港でのチェックイン時に画面を見せればOKです。
チェックイン時に見せる画面は、「検閲手続き事前登録」をタップし、QRコードの画面を見せればOKです。
なお、QRコードの画面を出すには通信環境が必要です。
また、日本の入国時にもアプリの画面を見せることになります。
入国審査の途中で案内されますので、案内に従っていれば大丈夫です。
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