文藝春秋10月号拾い読み







<朝ドラ>「なつぞら」は役者冥利に尽きる 草刈正雄

大河ドラマ『真田丸』で演じた真田昌幸にも通じますが、一面的ではない、さまざまな側面を持っている人物を演じることができる、そうした素晴らしいホン(脚本)に出会えるというのは、役者冥利に尽きますね。いやあ、もう思いっきり楽しみましたよ!」

至るところにある妄想 バイロイト日記 村上春樹

この夏、ドイツでワーグナーと向き合って考えたこと

ドイツの新聞社の依頼でワーグナーのオペラを観劇して原稿を書く依頼があった。

真夏にタキシードとブラックタイでバイロイト祝祭劇場で観劇した。

ローエングリーンとニュールンベルグのマイスタージンガーを観た。

バイロイト音楽祭は常に試み、新しくなっていく。

「神聖ローマ帝国が雲散霧消しようともわれらには神聖なドイツ芸術が残るでしょう」というオペラのエンディング。

「ドイツのマイスターを敬えば良き魂が得られるであろうと」ヒトラーが語っていたのを思い起こした。

渋野日向子<全英女子ゴルフ優勝>「笑顔の秘密」 渋野伸子

母が明かす“スマイルシンデレラ”の育て方

夫と私は筑波大の陸上競技部だった。ふたりともゴルフの経験はない。

日向子がゴルフを始めたきっかけは、近くのゴルフの子供向け体験会。

小中学生のとき週2回の練習で、塾やサッカーと同じくらいの費用だった。

3姉妹の次女。負けず嫌いの性格。

マナーを含めて、すこしずつ上達した。

周りの支さえもあり全英で優勝できた。

AIでくずし字を読む カラーヌワット・タリン

日本には1億点以上の文字資料があり、世界的な稀な量である。

その大半がくずし字で書かれているため、翻刻されているのは、ごくわずか。

くずし字を解読するAIを活用することで新たな歴史的発見が生まれる。

ダルビッシュ有「僕は日本へ提言を続ける」 鈴木忠平

「日本はみんなが同じ意見でないとダメというか、議論を避ける文化だと思うので、自分としては議論を起こすきっかけになればいいなと思っているんです――」

物議をかもす発言のバックボーンには異端の高校球児として苦悩した過去があること。

日本でもアメリカでも、昔も今もダルビッシュは賛否の狭間で生きているということ。

そして、やはり彼は甲子園を愛する、高校野球改革の中心人物なのだということを。

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目次

日本と韓国「国家の品格」 藤原正彦

「軍事協定破棄」文政権は外交戦に敗れた 佐藤 優

韓国を覆う危険な「楽観論」の正体<前釜山総領事独占手記> 道上尚史

◎韓国政府高官が覚悟の告発
文在寅では大韓民国が地球から消える 韓国高官Ⅹ


私の北朝鮮外交<訪朝33回>すべてを語ろう アントニオ猪木

亡国の陸上イージス<血税1兆円の無駄> 南村梟郎

香港動乱<現地ルポ>「天安門」へのカウントダウン 安田峰俊


◎トリックスターか、令和日本の革命児か
れいわ新選組・山本太郎の研究 常井健一

<山本太郎独白>「安倍さんの選挙区でも私は闘う」


日本郵政に「経営者」はいない 生田正治

「Suica」が最強のキャッシュレス決済だ 成毛 眞


◎上皇から天皇に継承された宝物リスト初公開
天皇家「御由緒物」を鑑定する 磯田道史/大熊敏之

昭和天皇「拝謁記」<Nスペ>は超一級資料か 保阪正康/原 武史


がん医療の新常識 2人に1人ががんになる時代

<統計が教える>本当に価値ある「検診&薬」 徳田安春

「全ゲノム解析」でここまで治せる 宮野 悟

すい臓がん「尾道方式」で早期発見できる 長田昭二

<日本人に急増>前立腺がんは食事で防ぐ 堀江重郎/奥野修司

三木谷浩史が<167億円>出資した「光免疫療法」 大西康之

◎映画撮影直前に発覚したステージIVの肺がん
大林宣彦「余命3カ月宣告から3年生きた」


人はなぜ「あおり運転」に走るのか 中野信子

買ってはいけない投資信託&保険 山崎 元

誰もがはまる相続の「落とし穴」[国税OBが教える2] 坂田拓也

少額でも税務調査は来る

税理士を探すのは難しい

相続税「払い過ぎ」に注意

相続税対策を過信するな

不動産売却は簡単ではない

◎母が明かす“スマイルシンデレラ”の育て方
渋野日向子<全英女子ゴルフ優勝>「笑顔の秘密」 渋野伸子

ダルビッシュ有「僕は日本へ提言を続ける」 鈴木忠平

<ラグビーW杯>日本は本気で優勝を狙え! 廣瀬俊朗/畠山健介

<朝ドラ>「なつぞら」は役者冥利に尽きる 草刈正雄


【特別寄稿】村上春樹
◎この夏、ドイツでワーグナーと向き合って考えたこと
至るところにある妄想 バイロイト日記


[令和の開拓者たち5] 佐々木聖子(出入国在留管理庁長官) 村山 治

[有働由美子対談9] 山中伸弥 「iPSより人間関係の方が難しい」

[地方は消滅しない37] 京都府京都市 葉上太郎


知られざる国父 古風堂々5 藤原正彦

映画の答え 柄本 明

戦後思想を動かした男 岸 俊光

誇りの強さ 柚月裕子

藤澤清造生誕一三〇年 西村賢太

災い転じて首脳外交 岡村善文

今こそ湛山の気骨に学ぶ 佐高 信

AIでくずし字を読む カラーヌワット・タリン

「最後の男」の常習犯 日本人へ196 塩野七生

 

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