文藝春秋9月号拾い読み 菅義偉×小泉進次郎対談

菅義偉×小泉進次郎<初対談>

令和の日本政治を語ろう 司会・田﨑史郎

令和おじさん:進次郎がTPP交渉で党内の雰囲気を変えてくれた。

憲法改正

菅:国会で2/3以上の賛成がなければ発議できないので、野党と分断できない。

小泉:憲法9条の「陸海空の戦力は、これを保持しない」は国際社会で通用しない。

社会保障改革

菅:医療費がかかりすぎ。健康寿命を延ばす取り組みをする。

小泉:社会保障の負担割合を、これまでの年齢でなく経済力に応じるようにシフトする。
年金の受給開始年齢を70歳以上に広げる。

日韓関係

菅:日本政府としては、国際法の原理原則で行く。

小泉:国際世論を味方につけ、日本の利益を守る。

ポスト安倍……

菅:次の総裁選(2年後)、進次郎さんはポスト安倍の有資格者だと思う。早すぎるということはない。

小泉:総理というものは、”天地人”が全て揃わないと辿り着けない。

福島第一原発は津波の前に壊れた 木村俊雄

元東京電力「炉心専門家」が決意の告発

元東京電力福島第一発電所で2001年まで20年間「炉心を管理」していた技術者。

損害賠償の訴訟の証人として、データ分析の結果、津波の前に地震動で原子炉が破損していると証言した。地震動は想定外でないので東電は、免責できないという主張。筆者の耐震対策に従えば、費用面からみて、原発はいっさい稼働できなくなる。

ヤクザとタピオカ 鈴木智彦

昨年から始まったタピオカドリンクの大ブームは、キャッサバという芋のデンプンを黒砂糖で味付けした黒タピオカが原料。原価はミルクティ一杯で15~50円のを500円で売る。都心でも家賃を含め200万円程度で開業できる。タピオカ売りはブームの間は、一攫千金の商売になっている。

[有働由美子対談] 美輪明宏

安倍首相

有働:しばらく安倍首相で変わらないのでしょうか。

美輪:他に適任者がいないんですよ。政治力はともかく、安倍首相はお坊ちゃんゆえの押し出しがきく。それだけでもほかの政治家よりは、「まけとくか」という気分になりますね。

吉本興業の闇営業

美輪 吉本興業の闇営業問題は、まだそんなことあったのかと思いました。戦後すぐのころは、政財界から芸能界まであらゆる業種に暴力団が幅を利かせていました。その時代の残滓ですよ。暴力団も今回のように自分たちの存在をあからさまにクローズアップされたら嫌でしょう。今後は芸能人を呼んで自分の顔を立てようということもなくなるのではないでしょうか。

ジャニーさんは偉大な人だった

美輪 ブロードウェイのミュージカルのようなアメリカの華やかな出し物を少年たちにやらせたことでしょう。あれをそのまま日本に持ってきて、大人の役者がやろうとしても難しい。でも、少年なら演技や歌でも伸び代がいっぱいあるし、踊りも仕込めばいいものになる。なにより、サーカスのようなアクロバティックなことにも対応できて、本家以上にオリジナリティあるものを作れる。

日本の行く道は文化しかない

美輪:フランスのデザイナーが、「日本の能装束や歌舞伎の衣装の材質や縫製や色のバランスを見た時、とても日本にはかなわないと思った」。

美輪:日本の色の種類は3000ぐらいある。

美輪:和食のお皿の種類が多い。

第161回 芥川賞発表 むらさきのスカートの女 今村夏子

ストーキングする女とされる女――時代を描く傑作小説

ジャニー喜多川「少年を愛しすぎた男」 木田佳和

不世出のプロヂューサーの語られざる一生。

真似できない審美眼

オーディションは独特で、自分の立場を隠して選抜会場で雑用係として働く。素直な子が選ばれ、ポイントは子供らしい無邪気さ。好みはちょっと寂びしげで、陰りのある不良ぽい少年。

明らかになった性的虐待

1999年、週刊文春が、ジャニー氏の性的虐待を14週キャンペーン記事にした。それに対しジャニーズ事務所は文芸春秋に性的虐待は虚偽であるとして損害賠償を提訴した。2003年、東京高裁ではジャニー氏の性的虐待行為をはっきり認定し、最高裁は上告を棄却した。

テレビは「何もできなかった」

海外メディアは問題視するも、日本のメディアはだんまりをきめこみ、司法当局も動かなった。

ジャニー氏は少年たちを愛していた。だがその愛は、ジャニー氏の性的な昏い欲望と表裏一体だった。


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