目次
「大豆田とわ子と三人の元夫」とは
とわ子を忘れられない、元夫の三人とのロマンティックコメディ―。
フジ 火曜 21:00 4月13日~
脚本:坂元裕二
『カルテット』、『最高の離婚』、『Mother』、『花束みたいな恋をした』
「大豆田とわ子と三人の元夫」キャスト
「大豆田とわ子と三人の元夫」第1話 あらすじ
大豆田とわ子(松たか子)は、これまでに3回結婚して3回離婚した、いわゆる“バツ3”。注文住宅『しろくまハウジング』の社長に就任し、最初の夫・田中八作(松田龍平)との間に生まれた中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と暮らしている。
社長就任と同時期に亡くなった母親のパソコンを開こうとしたとわ子は、パスワードが設定されていることに気付く。別れた夫のうちの誰かが設定したらしい。唄はすぐに確認するよう促すが、面倒なことを避けたいとわ子は気が重い。
元夫のうち、今でも定期的に顔を合わせるのは3番目の夫・中村慎森(岡田将生)。とわ子の会社の顧問弁護士で、甘いマスクに似合わない、理屈っぽいひねくれ者だ。2番目の夫はファッションカメラマンの佐藤鹿太郎(角田晃広)。業界では有名で腕もいいが、とにかく器が小さい。そして最初の夫である八作は、会社を辞めてレストランのオーナー兼ギャルソンになっていた。
意を決し、一人ずつ元夫のもとを訪ねていくとわ子。元夫たちは離婚してもなお、とわ子に対して何らかの思いを抱えている。
徹夜明けに穴に落ちているところを、八作に救われ、家でうどんを作って貰い食べる。八作の膝枕で横たわり「母の葬儀の日に布団が吹っ飛んだのを見た」と話しながら朝まで寝入ってしまう。
慎森と鹿太郎がとは子を探しに八作のマンションに来る。3人の元夫会議を始める。議題はとは子のことをどう思っているか。とは子は隣室で盗み聞きしている。
3人ともとは子とよりを戻したがっていた。
とは子は3人の前に現れ、4回目の結婚はあなたたちではないと宣言する。
とわ子のパスワード(最後のペットの名前)は解決し4人で墓参りに行く。
3人の元夫達には新しい恋人の出会いの予感が・・。
全篇に、40女とは子の悲哀が醸し出されている。
「大豆田とわ子と三人の元夫」第2話 あらすじ
八作(松田龍平)のレストランで慎森(岡田将生)と鹿太郎(角田晃広)が出くわしたところに、さらに偶然とわ子と唄(豊嶋花)もやってくる。
周囲に憎まれ口を叩く慎森は、とわ子に近づこうとする鹿太郎に、うらやましさを感じる。慎森は、公園で会った小谷翼(石橋菜津美)に対して「僕には人を幸せにする機能が備わっていない」と弱音をもらす。
鹿太郎は仕事で出会った女優の古木美怜(瀧内公美)から自宅に招かれ、いい雰囲気になる。
八作の店には、親友の出口俊朗(岡田義徳)が恋人の三ツ屋早良(石橋静河)を連れてやってくる。
唄の発案により、とわ子は元夫たちを招いて5人ですき焼きパーティーを開催する。こだわりの食材や道具を持ち寄って3人が訪れたとわ子の部屋に集まる。
慎森は結婚当時のソファーが処分されていることに気づき、ショックを受ける。とわ子にその理由を問いただす慎森だったが、徐々に胸に秘めていた思いがあふれていく。慎森は未練を捨てきれないで部屋を離れるが、気を取り直して戻る。
4人で鍋を囲んでいると、悲鳴が聞こえる。階上で家族が暴れパトカーが来る。とわ子はノコギリを持ち出して外に出ると警察に連行される。
唄や元夫たちの目の前でとわ子はパトカーに乗せられ、警察に連れられていく。突然の出来事にあっけに取られる慎森は警察に引き取りに行く。
とわ子は慎森に社長になったいきさつを語る。慎森はとわ子はいつも頑張って輝いていると言う。
鹿太郎、八作、慎森は、それぞれ美怜(瀧内公美)、早良(石橋静河)、翼(石橋菜津美)と好意を寄せあう。
「大豆田とわ子と三人の元夫」第3話 あらすじ
とわ子(松たか子)の部下で、優秀な若手建築士の仲島登火(神尾楓珠)が大学図書館の設計を手掛ける。デザイン案を見たとわ子は、その素晴らしいセンスに同じ建築士として感動を覚えるが、採算度外視のプランを会社の商品として採用するわけにはいかず、その案を不採用にする。
社長として苦渋の決断だったが、そのことがきっかけで一部の社員から不満の声があがり、とわ子を悩ませる。
鹿太郎は、自分の部屋に飾ってあったとわ子の写真についてアシスタントに聞かれ、ゴシップカメラマン時代にダンス教室でとわ子と出会ったときから、プロポーズまでの思い出を語る。
離婚の理由を聞かれた鹿太郎は、「しゃっくりを止めてあげることが出来なかった」と答える。
離婚してもなお、とわ子に未練がある。
自分に好意を寄せてくれている美怜(瀧内公美)の存在も気になる。
新しい恋をするべきか悩む鹿太郎は、八作(松田龍平)と慎森(岡田将生)に相談するが、それぞれ早良(石橋静河)、翼(石橋菜津美)のことが気にかかり、相手にされない。再び美怜の部屋を訪れるも、車の中で男とキスをしているのに遭遇し、落ち込む。
依然として社内に不穏な空気がただよう。仲島は依願退職する。とわ子は慣れない社長業に悩む。
皆が帰宅した夜のオフィスでひとり仕事をしていたところ、入り口から不審な物音がする。鹿太郎が大きな花束を持ってきてとわ子に渡す。鹿太郎は「器を小さくすればいい。愚痴をこぼしていい。」といい。二人でダンスを踊る。
美怜は本命の不倫相手を助けてくれと鹿太郎に頼む。
八朔は親友の俊朗(岡田義徳)から早良との関係がうまくいっていないことを相談され、板挟みになる。
「大豆田とわ子と三人の元夫」第4話 あらすじ
とわ子(松たか子)の30年来の親友・かごめ(市川実日子)が、とわ子と同じマンションに住むオーケストラ指揮者の五条(浜田信也)から食事に誘われる。2人の相性の良さや、五条の態度からかごめに好意を抱いていることを確信したとわ子は、親友の幸せを願い、面倒くさがるかごめの背中を押す。しかし、当のかごめは目の前で鳴っているスマホの着信を無視したり、夜道で誰かにつけられたりと、最近何か隠し事がある様子。そんな中、とわ子は、偶然かごめの“ある過去”を知ってしまう。
八作(松田龍平)は、親友の俊朗(岡田義徳)の恋人・早良(石橋静河)からの猛烈なアプローチに頭を悩ませていた。さらに、早良の浮気を疑い始めた俊朗から3人での食事に誘われた八作は、つくづく自分のモテ体質が嫌になる。なんとか早良に嫌われようと試みる八作だったが、早良の行動はより大胆になる。
早良は八作の部屋に来て囲碁を始める。
かごめが祖母の遺産1億を施設に寄付したと連絡がくる。
八作と道で出会ったかごめ、「会ったことをとわ子に内緒ね」という。とわ子は道でかごめを見つけ手をつないで帰る。かごめはまた漫画を描くことにする。
翼(石橋菜津美)の嘘に憤りを感じていた慎森(岡田将生)だった。翼が「まだわたしが誰なのかわからない?私から大切なものを奪った」言う。
鹿太郎(角田晃広)は、美怜(瀧内公美)に交際相手と会って欲しいと頼まれる。
八作は早良抱き付かれるが拒否する。八作が思う人は、「恋はしない人」だと言う。
「大豆田とわ子と三人の元夫」第5話 あらすじ
とわ子(松たか子)の誕生日が近づくある日、唄(豊嶋花)が開業医の息子である彼氏と18歳になったら結婚することを宣言し、とわ子を困惑させる。
かごめ(市川実日子)に相談してみたものの、いつしか話題は八作(松田龍平)との離婚のことに。「わたしも意地張ってたし、若さ故だね」と当時を振り返りながら、とわ子は離婚の原因を語る。
しろくまハウジングでは、話題のイベント会社からアートイベントの仕事が舞い込み、普段の住宅設計とはひと味違う華やかな仕事に社内は盛り上がりを見せていた。
先方の社長・門谷(谷中敦)は、とわ子と同じ“バツ3”ということで、互いの離婚歴や結婚観で意気投合する。
とわ子は自分のバースデーサプライズを社員たちが準備していることに感づいてしまう。余計なことを知ってしまい仕事に手がつかないとわ子だったが、追い打ちをかけるように、突然門谷からプロポーズをされて大きく動揺する。
唄からそのことを聞いた八作、鹿太郎(角田晃広)、慎森(岡田将生)は、3人そろってとわ子のマンションへ行く。四度目の結婚を阻止すべく、珍しくタッグを組んで必死の説得を試みる鹿太郎と慎森を横目に、八作はとわ子にプレゼントとして靴下を差し出す。
門谷は時代錯誤的な男女差別論者で、とわ子はあきれる。
八作は離婚のきっかけとなった、「他に女を作っていたと言う」とわ子の26歳の時の勘を全面否定する。
誕生パーティーで門谷から追加発注を認められず1億円の損失が発生する。
元夫パーティーで41歳のとわ子の誕生祝の動画を作成する。
とわ子は門谷の車に載せられ契約の交渉に行く。
とわ子が見つからず3人で探す。
「大豆田とわ子と三人の元夫」第6話 あらすじ
誕生日当日の夜、取引先の説得に向かったとわ子(松たか子)との連絡が途絶えた。とわ子の誕生日を祝うため、オペレッタに集まっていた八作(松田龍平)、鹿太郎(角田晃広)、慎森(岡田将生)は彼女の身を案じるが、そこへ早良(石橋静河)、美怜(瀧内公美)、翼(石橋菜津美)が偶然来店し、さながら合コンのような飲み会が始まる。
元義父の旺介(岩松了)から半ば強引に呼び出された八作たちは、とわ子のマンションへ。早々に酔いつぶれて寝てしまった旺介をよそに、主不在の部屋で、なぜかギョーウザを作り始めることになった元夫たち。その傍らで、女性陣はそれぞれの恋愛の愚痴で意気投合し始める。
名前こそ出さないものの話題は明らかに八作、鹿太郎、慎森のことで、3人は動揺を隠せず、ギョーザ作りが乱れる。
男たちは寛容だったとわ子を見直し、和気藹藹で6人で会食する。女たちはわがままだったと言って謝り、相手の魅力を語る。
男たちはそれぞれの女に対して煮え切らない態度なので、愛想をつかされ見捨てられてしまう。
門谷のプロジェクトの契約は社長同士の話し合いで白紙に戻る。
とわ子は八作と病院の待合室でかごめの遺体を待ち、葬儀を手伝う。
かごめが描き残した漫画を出版社に送る。
1年後、公園で早朝体操に参加する。
「大豆田とわ子と三人の元夫」第7話 あらすじ
かごめ(市川実日子)の一件から1年、とわ子(松たか子)は自宅で一人暮らしを始めていた。高校に進学した唄(豊嶋花)が、通学しやすい旺介(岩松了)の家に引っ越したからだ。娘がいない寂しさを抱えながらも、生活を楽しもうと試行錯誤するとわ子は、ある日、公園で“謎の男”(オダギリジョー)と出会う。
とわ子はしろくまハウジングのオーナーが外資系ファンドに会社の株を売却しようとしていることを聞かされる。もし会社が外資の傘下になって利益重視の経営に変わると、コスト削減のために人員整理が行われるかもしれない。
会社としてのこだわりや職人気質の社員たちを守るためにどうすればいいか悩むとわ子を心配し、慎森(岡田将生)、鹿太郎(角田晃広)が続けざまにとわ子のマンションを訪れる。一方、八作(松田龍平)はレストランの仕事を休み、一人で旅に出ていた。
唄への届け物のために外出したとわ子は“謎の男”と偶然再会する。夢中になれることや仕事についての会話で徐々に打ち解けていく2人だったが、ひょんなことから話題はかごめのことに。すると、とわ子の口から、ずっと胸に秘めていた親友への思いが止めどなくあふれる。
しろくまハウジングが外資系ファンド・マディソンパートナーズに買収されてしまった。さらに、その責任者で“企業買収の悪魔”と呼ばれる人物が、最近親しくなったばかりの大史だと分かり、とわ子は驚く。
「大豆田とわ子と三人の元夫」第8話 あらすじ
大史(オダギリジョー)はとわ子(松たか子)に退任要求を突きつける一方で、ビジネスとプライベートは別だと言い切る。仕事以外では、今までと変わらずとわ子と親しくしたいという。
とわ子もまた、大史と過ごした楽しい時間を忘れられず、その申し出を受けることにする。
元妻の恋心を敏感に察した慎森(岡田将生)は、鹿太郎(角田晃広)をけしかけ、2人でとわ子のマンションへ。「好きな人、できた?」という直球質問する。
大史は自社の社長からの「ある命令」に従うため、とわ子に社長の娘との縁談の相談をする。恩義を感じている相手からの指示とはいえ、あまりにも“自分”がない大史の姿勢に納得できないとわ子は、大史をマンションに招いて「人生は楽しんでいい」と説得する。
慎森と鹿太郎、さらには八作(松田龍平)もやってくる。大史はベランダに隠れる。
3人が帰った後、大史はとわ子を抱きしめる。
「大豆田とわ子と三人の元夫」第9話 あらすじ
ビジネス上は敵対関係にありながら、心を通わせるとわ子(松たか子)と大史(オダギリジョー)。ところが、社長からの恩義に縛られることなく生きることを選んだ大史は、かねてから誘われていたマレーシアの会社に転職することを決断する。
現地では建築士としてとわ子の仕事も見込めるとして、とわ子に「人生を一緒に生きるパートナーになってくれませんか」とプロポーズをする。
そのことを八作(松田龍平)に伝えた唄(豊嶋花)は、「取り乱すから」と慎森(岡田将生)には内緒にしておくようお願いするが、運悪くそこへ慎森が現れ知ってしまう。
バッティングセンターで大史と待ち合わせていたとわ子の元に、八作、慎森が現れる。慎森いわく、八作がプロボウラーと結婚することになった、と。困惑しながら結婚報告する八作の話を聞いていたとわ子だったが、そこに遅れてきた大史が現れる。
唄の応援もあり、四度目の結婚や新天地での生活に期待をふくらませつつも、一方では社長として会社と社員たちの行く末も気になるとわ子。
そんな彼女に対して、元夫たちはそれぞれの思いで結婚に反対する。
とわ子は大史からのマレーシア行きのプロポーズを断る。
八作の店に立ち寄り、大史と別れたことを報告する。
二人の結婚生活の回想—―—
「大豆田とわ子と三人の元夫」第10話(終) あらすじ
「好きになれる自分と一緒にいたいし、一人でも幸せになれると思うんだよね」。考えた末、四度目の結婚には踏み切らず、一人で生きていく道を選んだとわ子(松たか子)。
八作(松田龍平)や鹿太郎(角田晃広)、慎森(岡田将生)ら3人の元夫との関係は相変わらずで、しろくまハウジングも買収前の平穏な日常を取り戻していた。
オペレッタでとわ子は初恋の相手・甘勝岳人(竹財輝之助)と偶然再会する。親しげに思い出話に花を咲かせる甘勝に嫉妬した鹿太郎は、抑えきれない感情を共有するために慎森に電話をかける。
とわ子は自宅に置いていた亡くなった母の荷物が詰まった段ボール箱を偶然見つけ、中から旺介(岩松了)と離婚する前の母が書いた一通の手紙が出てくる。
母の思わぬ一面に動揺するとわ子だったが、同時にこの手紙を出せなかった胸中を思って複雑な気持ちになる。すると、同じく手紙に気付いた唄(豊嶋花)が、送り先の人物に会いに行こく。母のラブレターの相手、“まー”こと國村真は、女性(風吹ジュン)だった。
とわ子は甘勝とレストランでデートするが、不調に終わる。
心配する三人の元夫はとわ子にプロポーズし、4人でキャンプに行くことになる。
(エンディング)
とわ子の後を3人の元夫がついてくる。「なんでついてくるの」ととわ子が訊くと三人は「こっちが帰り道だから、ねっ、ねっ、ねっ」。
「ついてこないで」と言い走って逃げだすと3人が追いかける。
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