建築サミット2019/山梨知彦/木材活用日経BP総研







建築サミット2019が日建設計の山梨知彦の基調講演をはじめに開催された・木材活用トラックも昨年から継続

主催:日経BP総研 社会インフラ ラボ/日経アーキテクチュア/日経ホームビルダー

2018年6月29日(金)@ホテル雅叙園

建築デザインの可能性とみらい

山梨知彦(やまなし ともひこ)日建設計 常務執行役員 設計部門プリンシパル

1984年東京芸術大学建築科卒業。1986年東京大学大学院修了。日建設計に入社。
代表作に「木材会館」「ホキ美術館」「ソニーシティ大崎(日本建築学会作品賞)」「桐朋学園音楽大学(日本建築学会作品賞)」ほか。

~学会賞再受賞への進化、そしてこの先~

ICT、BIM(3次元コンピューターモデル)を利用して設計している。

2009年の木材会館はコンピュータで木材を加工して、時間を1/100に短縮した。

2011年のホキ美術館では、絵画を壁に磁石で固定させた。

2011年のSONY City Osakiでは、雨水をためて外周のパイプに回し気化熱を利用して建物表面の温度を下げた。

2014年の桐朋学園音楽大学では、多種のレッスン室をコンピュータでランダムに配置させた。

2階建てコンクリート打ち放し

 

ランダムなレッスン室

開放的なレッスン室

「建設業界におけるデジタル・トランスフォーメーションの可能性について」

インテル インダストリー事業本部
エンタープライズ事業統括部 統括部長

糀原 晃紀 氏

インテルはPCの半導体メーカーからデータ半導体にシフトしてきたが、今後総合力で勝負する。
機械メーカー、建設業、金融業にICT投資を促していく。
スマートグラス、do!book、ドローン撮影などを紹介。

木材活用トラック

戦後植林した日本の人工林は収穫期を迎えている。

「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」や、防火規定の緩和などの 法令改正により、木材利用のしやすい環境への国の整備が進んでいる。

「木でつくる懐かしい未来
~木造建築の潮流を読み解く~」

ビルディングランドスケープ 共同主宰
芝浦工業大学 教授

山代 悟

パネル化したLVLを鉄骨外周部に取付けて外壁を構成するシステム

「地域工務店による木造建築のススメ」

JBN・全国工務店協会
中大規模木造委員会
委員長

青木 哲也

中大規模木造プレカット技術協会

パネルディスカッション『木造』を選択肢に加えるには?

山代 悟氏
青木 哲也氏
三菱地所 海老澤渉 氏
竹中工務店 木造・木質建築推進本部 副部長 小林 道和

林野庁 林政部 木材産業課 木材製品技術室長 齋藤 健一

 

3階までの住宅は木造が多いが、非住宅ではS造、RC造が多い。

非住宅の木造は、はじめてやるとテマヒマがかかり、コスト高になる。

非住宅低層木造はトラスのプレカット工法、耐震・耐火の基準など利用環境は整備された。

国は、SDGsの持続可能な都市・地域づくりの観点から木造の需要を伸ばす。

当面、低層非住宅建築の木造化を後押ししていく。

関連リンク

建築サミット2018へ