建築サミット2018 内藤廣・腰原幹雄が講演




主催:日経BP総研 社会インフラ ラボ/日経アーキテクチュア/日経ホームビルダー

2018年6月29日(金)@ホテル雅叙園

 

目次

「建築における建材や設備の可能性」建築家・東京大学名誉教授 内藤 廣 氏

日本の底力、原動力は、

     外力   ―>   対応   —>  制度化・細密化

のサイクルがうまく回っているから。

外力は「モノと、エネルギー」が中心だったが、「情報と、環境」が追加

その対応として、

  • 国産木材の活用
  • 流通革命
  • センサーリング
  • 気象シミュレーション
建設の好景気は新たな外力でクラッシュする

現在の好景気はバブルでそのうち破綻する

内在する外力として

  • 進行する超高齢化
  • 超巨大都市化

自然外力として

  • 南海トラフ地震
  • 首都直下地震
  • 富士山噴火
期待される対応

大人の情報技術・エコ技術。

豊富な話題がちりばめられ、聴衆を飽きさせない絶妙トーク。話が飛びまくり、最後は予定調和。

冒頭の日本サイクルは、どこの国でも同じような気がした。

「デジタル野帳が拓く業務プロセスイノベーション」MetaMoJi 代表取締役社長 浮川 和宣 氏

野帳をデジタル化した「eYACHO」を大林組との共同で開発した。
建設現場での「eYACHO」をベースにした業務プロセス改善の成功例を、デモを交えて説明。

「省エネ建築から、健康建築へ」

国立大学法人 千葉大学大学院 工学研究院創成工学専攻建築学コース  CASBEE研究開発委員会 幹事 スマートウェルネスオフィス研究委員会 幹事 林 立也 氏
次世代のオフィスビル「スマートウェルネスオフィス」の考え方を説明
  • CASBEEコンソーシアムで開発中のCASBEE-ウェルネスオフィスによるその評価・認証方法
  • 最新の国内外の状況

「いま使える木質材料 〜素材から加工、組立、構造まで〜」東京大学生産技術研究所 教授 腰原 幹雄 氏

森林資源の有効活用から、無垢の製材だけでなく集成材、LVL、CLTなどさまざまな木質材料が開発整備されている。
木質材料の特徴をおさえながら、製造、加工、組立、構造を通して建築への活用について。

「林業・木材産業の成長産業化の実現に向けて」林野庁 林政部 木材産業課 木材製品技術室長 齋藤 健一 氏

戦後造成された人工林の多くが利用期を迎える中で、これらの森林資源を循環利用し、林業の成長化を図ることが重要。原木生産の集積・拡大、木材需要拡大・利用促進、流通全体の効率化等、林業・木材産業の成長化の実現に向けた林野庁の取り組みを説明。

パネルディスカッション「木材活用の事例と今後の展望」

【パネリスト】
三菱地所 住宅業務企画部 兼 新事業創造部 主事 柳瀬 拓也 氏
竹中工務店 木造・木質建築推進本部 副部長 小林 道和 氏
東京大学生産技術研究所 教授 腰原 幹雄 氏
林野庁 林政部 木材産業課 木材製品技術室長 齋藤 健一 氏
【モデレーター】

日経BP社 日経BP総研 社会インフラ ラボ 上席研究員 小原 隆

柳瀬

  • 国産木材価格は、もっと安くなる方向性が見えてきた。
  • 規格が整えられば、S造、RC造に匹敵する構造材となる

斎藤

  • 木材は国際マーケットに開かれた産業。戸建て住宅の国産材シフトは、価格と性能が見合っていて成功した。
  • 森林の整備は、国の補助で70%賄っている。
  • 3階建て戸建ては、一般流通材として量産できている。
  • 経済界からも木造対するエールが送られている。講習会も盛況だ。
腰原
  • 国産木材は、環境面、余った木がもったいないから使うので、中高層に適用するのには価格的にはRC,Sと競争できない
  • 国の補助が必要。
  • 3階までは規定が確立され、誰でも考えずに設計できる。
  • 4階以上は2時間耐火のハードルが高い。
  • 4階以上でも初心者でも設計できるようにすべき。