能のウンチク

能楽師インタビュー

薪能は芸の原点
「芝居に行く」は、芝のある屋外で能、神楽を見に行く意。薪能のように自然の空気と添いながらやるのが芸の原点。

午前は低音、午後は高音
「東から太陽が上がるのは神の心」。午前中は晴れ晴れとして低音でやる。「西に太陽が沈むのは、仏の心」で高音になる。

感動した能は3日忘れない
「能は分からなくてよい」、「感じろ」といつも言っている。昔から「感動した能は3日忘れない」と言われている。体に感動が残っているっていう3日っていう言葉を使って、昔の人は言ってました。

裏っ側が能を支えている
観世寿夫は、「もう僕はシテ構えなくなったら地謡だけでいいんだ」と言う説を唱え「地謡に命をかけるんだ」って。能演劇は地謡、囃子方が重要な位置にある。

橋掛かりが歩ければその能は成功だ
元狂言師であったから、宝生流の先輩からも教えられた。

「地謡が回してやるよ」と言われた
宝生流の大先輩がいて「お前はただ動いていればいい。回してやる」って言われ。「はい分かりました」って言って(演じた)。

謡が謡えれば、型はできるよ
「型ばっかりやるな」って言う。

「囃子方、何年、何年」って。「謡一生」って言うんですよ。

能楽

平安中期の滑稽な寸劇「猿楽」を基に、14世紀の室町初期に観阿弥・世阿弥が今日の形を作り上げて、江戸時代に完成をみた。

能は、謡(うたい)と舞(まい)を中心に構成され、亡霊や生身の主役が能面をかけて演じるものが多い。

狂言は「笑い」を基調とし、庶民の日常や民間説話を素材としている。

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謡十徳

  1. 不行而知名所』 行かずして名所を知り
  2. 『無薬而散欝気』 薬なくして欝気を散ず
  3. 『在旅而得知音』 旅に在りては知音を得る
  4. 『不習而識歌道』 習わずして歌道を識り
  5. 『不望而交高位』 望まずして高位に交じる
  6. 『不詠而望花月』 詠せずして花月を望む
  7. 『不老而知古事』 老いずして故事を知り
  8. 『不触而知仏道』 触れずして仏道を知り
  9. 『無友而慰閉居』 友無くして閉居を慰め
  10. 『不恋而懐美人』 恋せずして美人を懐き

 

能の舞台・・・小さな宇宙

能舞台はひとつの哲学を持っています。
「無」の空間にさまざまなドラマが生まれ、それがま「無」に戻って鎮まるということです。
これは「禅」の精神と共通するものではないでしょうか。

最初に能楽堂に入ると、屋根の下にまた屋根のある能舞台があり驚きます。
能舞台は、もとは野外で建ててられていたのを留めているためです。背景の老松の絵も能が野外で上演されていた名残でしょう。

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地頭の位置

観世流での仕舞の地頭の位置は

二人地謡ー客席から見て右
三人地謡ー真ん中
四人地謡ー客席から見て右から2番目
五人地謡ー真ん中

六、八人の地謡ー後列の上記

扇子の持ち方

写真の説明はありません。

素謡の扇子の持ち方          能の扇子の持ち方

地謡は謡う前に扇子の竹の部分を舞台に付け(写真右)、謡い終わると扇子を置き、手を袴に入れます。
素謡や仕舞、舞囃子の時は、要(かなめ)を持って斜めに構えます(写真左)。
要元を立て方は家によって違い、写真のように扇子の親骨を横に向る、親骨を正面に向ける、斜めに向ける3通りあります。
家の混成地謡では、地頭もしくはシテの家の持ち方に合わせます。

【関連リンク】

2020年に東京の主要能楽堂で開催される観世流の「能」番組です

能・謡のNHK放送スケジュール