隈研吾最終講義 第9回「世界と日本」

隈研吾最終講義第9回「世界と日本」ゲスト バリー・バーグドール、ボトンド・ボグナール

2020年2月16日(日)17時〜19時40分
@東京大学本郷キャンパス安田講堂

バリー・バーグドール(建築史学教授、コロンビア大学)
ボトンド・ボグナール(建築評論家、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校建築学部教授)
隈研吾

隈研吾の講演

海外で手掛けた作品の紹介

中国の竹屋は、地元の建材である竹を使ったボイド空間で自然とつなぐ。

フランス、ブザンソン芸術文化センターもパーティクルを使ったボイド空間で自然をつなぐ。

マルセイユの現代美術センター、サンドニ駅、ポスターのスコットランドの美術館、未着工のグラナダのオペラハウス、ポートランドの日本庭園、トルコの美術館、オーストラリアダーリン港、デンマーク美術館などの建築作品を説明した。

ミラノのCASAアンブレラ、MOMAのポリタンク、竹わ、ナマコなどのパビリオンについて説明した。

バリー・バーグドールの講演

続いてバリー・バーグドールが講演した。

1950年代、吉村順三はアメリカで作品を残し、日本建築が注目された。

1954年吉村順三が46歳の時に設計した和風建築、松風荘。ニューヨーク近代美術館(MOMA)の中庭に建てられた書院造り。

松風荘はフィラデルフィアに移築されている

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ボトンド・ボグナールの講演

最後に、ボトンド・ボグナールが村野藤吾と隈研吾の類似と相違について講演した。

隈さんは伝統を意識しつつ、技術的なイノベーションに挑戦している。

隈さんとゲストの対談

K:丹下健三の1964年オリンピックの代々木の体育館を小学生の時に見て感動した。がそのあと、大阪万博のお祭り広場、シンガポールの計画に失望した。

村野藤吾、吉村順三の70年代の作品から伝統的な建築のヒントを得た。

村野は早稲田出身で民間の仕事が多かった。ライバルの丹下は東大で官の仕事が多かった。

BOTOND:隈さんはバブルがはじけた後に登場したポストバブル建築家だ。

日本の建築業界

BARRY:日本の住宅メーカーの質が悪く、イノベーションせずに停滞している。

K:日本は1964年が建築的にはピークで、1970年代は公害問題で後退した。

K:メタボリズムはプレハブが理想形だった。大手企業がプレハブビジネスに乗り出し成熟した。

パビリオンに固執するのは、大企業のエンジニアリングと違う次元の夢をかなえられるからだ。

BOTOND:日本のゼネコンはエンジニアの質が高い。木の伝統に関しても強度を上げるなどのイノベーションが最近活発だ。現場の職人も技術力が高い。

中国の建設業界

K:中国の市場は大きいのでこれから重要だ。セン先生は、中国の事情に詳しいので少し話していただく。

セン・クアン(ハーバード大学):ハーバード大学で20世紀の日本の建築家に関する授業をしているが、選択する学生が60人以上いて人気だ。

ハーバードの建築の学生の50%がアジア人(中国、韓国、インド)で日本人はいない。中国人の学生が多い。中国は勢いがあり、建築が成熟するのは時間の問題だろう。

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次回の最終講義10

2020年3月14日17:00~19:30
コンピュテーショナルデザインとクラフト
マリオ・カルポ(建築史家、ロンドン大学バートレット建築スクール教授)
廣瀬通孝(VR研究者、東京大学教授)
隈研吾

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