『能公演』の動画をユーチューブで無料で鑑賞する方法







能の舞台を ユーチューブ動画で観る

古典芸能の『能』は、おうちでもNHKの「古典芸能番組」などで観ることできます。
最近では、NHK以外でもYouTubeでノーカットの動画が公開されています。
能の愛好者だけでなく、これから能を観ようとしている人に嬉しい動画配信です。

能楽堂で見た能、見逃した能、チケットがとりにくい能の実演をおうちでゆっくり鑑賞できます。

能の最初から終わりまで全編を通して、YouTubeのユーチューブ動画で公開されている能公演のノーカット動画およびダイジェスト動画の一覧を紹介します。

能の舞台公演 ユーチューブ動画 ノーカット版 

能の舞台で最初から最後まで録画されたものです。

大槻能楽堂 ユーチューブ動画チャンネル

能 翁(おきな)の動画 動画 『翁』 シテ 大槻文蔵

能 神歌(かみうた)・岩船(いわふね)の動画 『神歌・岩船』 シテ 大槻文蔵

能 羽衣(はごろも)の動画 『羽衣』 シテ 大槻文蔵

能 巴(ともえ)の動画 『巴』 シテ 大槻裕一

銕仙会 ユーチューブ動画チャンネル

能 松風(まつかぜ)の動画 『松風』 シテ 西村高夫

能 富士太鼓(ふじだいこ)の動画『富士太鼓』 シテ 谷本健吾

能 葛城(かつらぎ)の動画 『葛城』 シテ 柴田稔

能 景清(かげきよ〉の動画『景清』 シテ 清水寛二

 林宗一郎 ユーチューブ動画チャンネル 

能 小鍛冶(こかじ)の動画 『小鍛冶』 シテ 林宗一郎

能 一角仙人(いっかくせんにん)の動画『一角仙人』 シテ 林宗一郎

能 舟弁慶(ふねべんけい)の動画 『船弁慶』 シテ 林宗一郎

能 土蜘蛛(つちぐも)の動画 『土蜘蛛』 シテ 林宗一郎

能 邯鄲(かんたん)の動画『邯鄲』 シテ 味方團 

能 巴(ともえ)の動画 『巴』 シテ 味方團

能 菊慈道(きくじどう)の動画 『菊慈童』 シテ 樹下千慧

能 鉄輪(かなわ)の動画 『鉄輪』 シテ 樹下千慧

能 舎利(しゃり〉の動画 『舎利』 シテ 松野浩行

観世九皐会・矢来能楽堂 ユーチューブ動画チャンネル

能 土蜘蛛(つちぐも)の動画 『土蜘蛛』 シテ 駒瀬直也

能 竹生島(ちくぶじま)の動画 『竹生島』 若竹能

能 羽衣(はごろも)の動画 『羽衣』 若竹能

Minakata Kunio ユーチューブ動画チャンネル

能 邯鄲(かんたん)の動画 『邯鄲』 シテ 観世喜正

能 高砂(たかさご)の動画 『高砂』 シテ 金春信高

能 羽衣(はごろも)の動画 『羽衣』 シテ 井上裕久

能 七人猩々(しちにんしょうじょう)『七人猩々』 シテ 大坪喜美雄

能 竹生島(ちくぶじま)の動画『竹生島』 シテ 高橋章

能 敦盛(あつもり)の動画 『敦盛』 シテ 小倉敏克

能 喜界島(きかいじま)の動画 『喜界島』 シテ 粟谷菊生

能 内外詣の動画 『内外詣』 シテ 金剛永謹

能 通小町(かよいこまち)の動画 『通小町』 シテ 後藤得三

能 葵上(あおいのうえ)の動画『葵上』 シテ 當山孝道

能 俊寛(しゅんかん)の動画 『俊寛』 シテ 観世寿夫  2   3 

能 フル動画 ユーチューブ動画

能 舟弁慶(ふねべんけい)の動画 『船弁慶』 シテ 野村四郎

能 翁(おきな)の動画 『翁』 シテ 金剛永謹

能 清経(きよつね)の動画 『清経』 シテ 金剛 永謹

能公演 ユーチューブ動画 ダイジェスト版

能公演のハイライトを編集したダイジェスト版です。

国立能楽堂 ユーチューブ動画 

能 藤(ふじ)のダイジェスト動画 『藤』 シテ 今井清隆 

能 葛城(かつらぎ)のダイジェスト動画 『葛城』 シテ 津村聡子

能 泰山木(たいさんもく)のダイジェスト動画 『泰山木』 シテ 観世清和

観世能楽堂 ユーチューブ動画 チャンネル

能 屋島(やしま)のダイジェスト動画 『屋島』 シテ 坂口貴信

能 紅葉狩(もみじがり)のダイジェスト動画 『紅葉狩』 シテ 清水義也

梅若会- Umewaka Noh Academy –

能 紅葉狩(もみじがり)のダイジェスト動画 『紅葉狩』 シテ 梅若長左衛門

能 弱法師(弱法師)のダイジェスト動画 『弱法師』 シテ 川口晃平 

能 松山天狗(まつやまてんぐ)のダイジェスト動画 『松山天狗』 シテ 角当尚孝 

能楽の教育向け動画

小早川修の ユーチューブ動画チャンネル

わかりやすい能の解説とお稽古ができます。
英訳付きで、完成度の高いチャンネルです。

『葵上』 解説 小早川修

『隅田川』 解説 小早川修

『敦盛』 解説 小早川修

『羽衣』 解説 小早川修

能楽協会の教育向け映像

『能楽を通した 日本の美・心 映像本編

教育目的の能楽入門映像です。能楽の成立から歴史や魅力、能楽堂の基本構造などを分かりやすく、美しい映像で収録。
能楽の代表演目も数多く紹介し、小学校・中学校・高校の授業で使える。

ナビゲーション 草彅 剛
ナレーション 沢木郁也

資料提供 春日大社/中尊寺/白山神社/嚴島神社/正法寺/大膳神社
協力 国立能楽堂/矢来能楽堂/株式会社CULEN 素材提供 NHK

NOH SOCIETY 

能 「巴」の動画 『巴』 シテ 味方玄

「巴」は『平家物語』にも描かれる女武者、巴御前と主君木曾義仲の最後の凄絶なドラマを描いた演目。巴の義仲への揺るぎない忠誠心と情愛、主君と最後を共にできなかった巴の執心、戦乱の中翻弄されながらも主君との絆を一途に信じ、一人毅然と戦う女武者の姿が絵巻物を巻き進むように舞台上に鮮明に描写。

The Japan Foundation国際交流基金

『蝸牛(かぎゅう)』『清経(きよつね)』 シテ 金剛永謹

狂言/大蔵流 茂山千五郎師『蝸牛(かぎゅう)』
能/金剛流 金剛永謹師『清経(きよつね)』
(能・狂言とも、あらすじの英語字幕付)

狂言『蝸牛(かぎゅう)』

<あらすじ>
大峰山葛城山で修行を終えた山伏は、故郷の出羽国羽黒山を目指して旅をしていました。しかし、途中で眠くなったので、道端の竹藪の中に入って昼寝をしてしまいます。
場面が変わり、長生きの祖父を持った主人が、もっと長生きをしてもらいたいが、それにはカタツムリを取ってきて食べさせることだと聞いたので、太郎冠者に取って来るように命じます。しかし太郎冠者はカタツムリを見たことがありませんでした。そこで主人より「頭が黒く、腰に貝を付けていて、時々は角を出す。大きいものは人間ほどある」というカタツムリの特徴を教えてもらい、村外れの竹藪へ探しに行きます。
そこで太郎冠者が見つけたのは、先ほどから寝ていた山伏でした。兜巾や法螺貝を見た太郎冠者は、山伏をカタツムリだと勘違いして、連れて帰ろうとします。

<狂言とは>
狂言とは、室町時代に能と共に形成された滑稽なお芝居です。平安時代末期から日本各地で起こった「猿楽」が元になっております。その後、能と狂言を合わせて「能楽」と呼ばれるようになります。能が悲劇的な歌舞劇なのに対し、狂言は喜劇的なセリフ劇です。観て笑って楽しむ芸能で、観客に緊張を与える能の間で、まるでサーカスの道化師のような役割を担ってきました。また生活の中の失敗談であったり、夫婦喧嘩を笑ってみたりと、現代でも変わらないものが笑いのテーマになっています。昔から伝わる普遍的な笑いの芸能が狂言なのです。

能『清経(きよつね)』

<あらすじ>
平清経の家臣・淡津三郎が形見の髪を持って帰都します。敗戦が続く平家の前途に絶望した清経は豊前の柳が浦(大分県)で入水自殺しました。討ち死にか病死ならともかく自死と知った清経の妻は怨み、「見るたびに心づくし(筑紫)の髪(神)なれば憂さ(宇佐)にぞ返すもとの社に」と受け取った髪を手向け返しますが、夢の中でも会いたいと願う妻の枕元に清経の霊が現れます。妻は夫の自死をなじり、夫は返された形見の恨みをこぼす。二つの世界に分かれ愛し合う二人の愚痴の言い合いです。
怨みを晴らすために清経は平家の落ちのび、宇佐の神にも見放されたいきさつ、入水の様子を語ります。平家の小船を浮かぶ紅葉に例える比喩の美しさ、白鷺の群れを源氏の旗と身間違う不安、月光の船上で横笛を吹いた後に入水するという詩情や無常の感が溢れています。
修羅道の戦いの様を見せますが、最後には入水の時に唱えた「南無阿弥陀仏」のおかげで成仏しました。

<能とは>
能は室町時代に観阿弥と世阿弥親子によって大成し、現在まで何度も繰り返し演じられる舞台芸能です。仮面劇ですが、登場人物の全てでなく、主役(シテ)とそれに準ずる人(ツレ)だけがつけます。主役が仮面をつけない場合も、仮面をつけているように無表情です。能舞台には他の演劇の背景や道具類のような物はありません。時々、何かを象徴するような簡単な作り物が出されます。仮面や簡単な作り物、更に演目の中心の舞は観能者に想像力で能の世界に浸りこませる要素です。能には対話劇は少なく、一人の主人公に焦点を当てます(詩劇的)。源流が宗教儀式でしたので、それらは神能(脇能)として能の演目の一つのジャンルになっています。また仏教の影響で戦いに携わった者が修羅の世界に堕ちて苦しむ修羅能、王朝文芸のヒロインなどが登場する鬘物(世阿弥が志向した「幽玄」の世界)、雑能、切能(鬼能)という五つのジャンルが演目にはあります。

収録した無観客舞台の公演映像を2022年12月24日まで無料配信。

NHKの能楽番組を録画する

NHKテレビの古典芸能番組では、「古典芸能への招待、NHK総合 日曜 後9:00」と「にっぽんの芸能、NHKEテレ 金曜 後11:00」で能の公演を放送しています。
家で録画して後から観ることができます。

古典芸能への招待 NHK総合 月末 日曜 21:00

4月24日(日) 狂言「袴裂」/復曲能「岩船」

「袴裂(はかまさき)」
文芸 小田幸子
シテ(舅)/野村又三郎  
アド(太郎冠者)/野口隆行  
アド(聟)/野村信朗

復曲能「岩船(いわふね)」
監修 天野文雄・梅若実・福王茂十郎
龍神/梅若紀彰  
天探女/観世喜正  
供女/角当直隆
臣下/福王茂十郎   
随臣/福王和幸・村瀬慧  
浦人/山本凜太郎

笛/杉信太朗  
小鼓/大倉源次郎  
大鼓/亀井広忠  
太鼓/大川典良

主後見/小田切康陽  
地頭/山崎正道

国立能楽堂の特別企画公演「能・狂言を再発見する」シリーズから(今年3月26日収録)

2月27日▽能 金春流「関寺小町 古式」

シテ(小野小町):本田光洋 
子方(関寺の稚児):中村千紘 
ワキ(関寺の僧):森常好  
笛:一噌庸二 
小鼓:観世新九郎 
大鼓:國川純 
後見:金春安明 
地頭:髙橋忍

11月28日 ▽友枝昭世 「三輪 神遊」

「三輪」
シテ 友枝昭世 ワキ 森常好 山本泰太郎

10月31日 ▽観世宗家の初挑戦「五番能」

松岡心平

「卒都婆小町 一度之次第」
シテ 観世清和
「石橋 大獅子」半能
シテ 観世清和、観世三郎太ほか

8月29日 ▽観世流「恋重荷」

能「恋重荷」
シテ=大槻文藏、ツレ=大槻裕一、ワキ=福王茂十郎、アイ=茂山逸平、笛=杉市和、小鼓=成田達志、大鼓=山本哲也、太鼓=三島元太郎、地謡=浅井文義ほか

狂言「二人大名」
大名甲=茂山忠三郎、大名乙=茂山千之丞、道通りの男=茂山逸平

  ▽金春流 能「船弁慶」

5月30日(日)能(金剛流)「山姥 白頭」

山姥 白頭
金剛永謹、金剛龍謹、森常好、善竹十郎、杉信太朗、大倉源次郎、亀井広忠、小寺真佐人

狂言(蔵)「柑子」
善竹十郎、善竹大二郎

狂言「柑子」大蔵流/能「山姥 白頭」金剛流 – 古典芸能への招待 – NHK

Eテレ 2月28日 日曜 21:00 

2月7日国立能楽堂,士乃武能(しのぶのう)

能「船弁慶 」遊女ノ舞 替ノ出
(シテ)髙橋忍
中村優人、殿田謙吉、野村裕基

仕舞「八島」
(シテ)金春憲和

仕舞「吉野静」
(シテ)金春安明

仕舞「船弁慶」
(シテ)本田光洋

仕舞「船弁慶」
(シテ)山井綱雄

 にっぽんの芸能   NHK Eテレ 金曜21:00(再)月曜12:00

2022年3月11日 ▽梅若実玄祥 不滅の花をもとめて
~能楽舞踊劇『鷹の井戸』~

能楽舞踊劇「鷹の井戸」
 老人:梅若実玄祥(能楽師観世流シテ方・梅若家56世当主)
鷹の精:上野水香(東京バレエ団プリンシパル) 
クーフリン(若者):大貫勇輔(コンテンポラリー・ダンサー)

鬼の滅し方 4月16日 金曜 21:00 /(再)19日 月曜 12:00

神楽「塵倫」

歌舞伎『大江山酒呑童子』 市川猿翁、市川右團次ほか

能(喜多流)『鉄輪』 香川靖嗣、森常好、山本泰太郎ほか

ゲスト/小松和彦

350年ぶりの復曲能・「篁」ほか

2022年3月12日(金)/15日(月)

能「葵上」
(シテ)河村晴道
大江信行、片山伸吾

能「菫(たかむら)」
(シテ)味方玄 (後鳥羽院)片山九郎右衛門
宝生欣哉

2015年10月3日▽喜多流 道成寺

能「道成寺」
(シテ)塩津圭介

まとめ

古典芸能の『能』はNHKの「古典芸能への招待」、「にっぽんの芸能」で観ることできます。
しかしNHK以外でも古典芸能の能を普及させるため、Youubeでノーカットの動画が公開されています。

能公演のハイライトを編集したダイジェスト版も参考になります。

能の愛好者だけでなく、これから能を見ようとする人には参考になります。

初心者が能を楽しむためのトリビア (phity.net)

FM能楽堂 NHK古典芸能番組予定 (phity.net)

能・観世流公演 2022年 国立能楽堂 観世能楽堂 宝生能楽堂 (phity.net)