2020年元旦の主要全国紙の一面と社説

日本経済新聞

一面:さびつく成長の公式

競争・革新新たな挑戦

デジタル化により富の源泉はモノから情報に移った。

富の配分の2極化が経済成長を鈍らせ高金利となった。

株主第一主義から従業員地域社会を重視するようになった。

地球温暖化ガスを削減し、環境に配慮する。

中国の統制経済は長期的に続かない。

社説 次世代に持続可能な国を引き継ごう

企業は人事改革を急げ

社会保障を維持する国の体力を維持するには働き方改革をして、競争力を上げなければならない。

高齢者も応能負担必要

団塊の世代が75歳以上になると社会保障制度が限界になるので、高齢者の負担を増やさざるを得ない。

原子力、火力発電の転換

再生エネルギーを使った発電に切り替え、環境負荷を低減させる政策が求められる。

boss
★★

読売新聞

一面:中国製機器制限へ新法

5Gなど ファーウェイ念頭 日本製優遇

政府は次世代通信網(5K)やドローンの製品を企業が購入するとき中国製品を締め出す税制上の優遇措置を導入する。

5Gは自動運転、遠隔治療サービスを支える新技術。安全保障上の懸念から米国と歩調を合わせる。

(去年の1面も中国の情報技術対応だった:中国サイバー警戒 政府「電力や水道」14分野に要請へ 海外保管にリスク)

社説 平和と繁栄をどう引き継ぐか ー変革に挑む気概を失うまいー

自信は勇気を生み出す

日本の総合的「豊かさ」に自信をもつべきだ。

中国に素直にただせ

政府は、米中の覇権争いでは、米国につきアジアの安定に関与させるよう働きかける。中国には問題があれば、素直にただす。

イノベーションの時代

5G、AI、ロボットが活用されるデジタル化社会では、新領域で知識を握った勝者に利益が集中しがちだ。(日経も同じことを書いている)

政府はデジタル化に伴う産業に対して国際的なルールを作る必要がある。

「働く機会」保障せよ

老若男女問わず働く機会を公平に与える政策が必要だ。(外国人は含んでいない)

問題解決の道を歩もう

民間企業の留保金460兆、家計の預貯金1864兆円を掘り起こして政策に活用できるのではないか。

boss
★★

毎日新聞

一面:日米で月面着陸

NASA長官が提案 「宇宙強国」中国を牽制

日米の宇宙飛行士が肩を並べて月面に立つ計画。安倍首相は合意したが、米国は中国を牽制する狙いと、資金を日本から引き出す意図がある。

社説 あきらめない心が必要だー民主政治の再構築ー

トランプ大統領に対する弾劾訴追を共和党は重く受け止めようとしないのは問題だ。

ポピュリズムのうねり

ポピュリスト政治家であるトランプは、国際秩序、地球環境の保全に価値を認めない。

20世紀初頭に近い

民主主義は決定に時間がかかり合意されたものにもあいまいさが残る。中国のように人権は抑圧されても、統制した政治経済の運営は効率的である。しかし日本は民主主義を忍耐強く続けていかなければならない。

boss
内容に乏しい★

朝日新聞

一面:「国会議員5人に現金」

IR汚職 中国企業側が供述 検察、符合するメモ押収

元旦感ない紙風。

社説 2020年代の世界「人類普遍」を手放さずに

国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」は、貧困、差別、気候変動など17の普遍的目標を掲げている。
2030年までの達成を目指して4年たつが進み具合は思わしくない。

リベラルめぐり応酬

ロシア、ヨーロッパでは自由、人権、寛容、多様性を尊ぶリベラルな政治が危機に瀕している。

固有の文化、伝統?

安倍政権のふるまいは、世界の憂うべき潮流と軌を一にしている。

予断許さぬ綱引きへ

SDGsはこううたう、「われわれは貧困を終わらせる最初の世代になりえる。同様に、地球を救う機会を持つ最後の世代になるかもしれない。」
高く掲げる理念は、差し迫った眼前の危機を乗り越えるためにこそある。

boss
安倍政権を批判したかと思えば脈絡なくSDGsに、・・論旨が飛躍しすぎ。★

東京新聞

一面:銀座の高架道路廃止へ

30年にも路地に空中公園

日本橋の青空を取り戻す「再開発」が銀座に波及した。

社説 誰も置き去りにしない

次世代と約束のゴール

国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」は、貧困、教育、気候変動など17の普遍的目標を掲げていて、その達成期限は2030年。

その合言葉は「誰一人も置き去りにしない」。

賑わう子供食堂に光

貧困家庭の子どものための子ども食堂は全国に3700で3年で12倍に急増した。成功の理由の一つは多世代が頼りあう地域交流の場として必要とされていることだ。

政治が無関心であれば

NPO法人でやってきたが、より広げるには国の施策が必要である。

「われわれは貧困を終わらせる最初の世代になりえる。同様に、地球を救う機会を持つ最後の世代になるかもしれない。」

boss
朝日も同じSDGsの一節で最後を締めていたが、分かりやすさでこちらに軍配。★★

 

2019年元旦の主要全国紙の一面、社説