目次
ドラマ『特捜9』第8話
かねてより検討をしていた妻・倫子(中越典子)の独立問題だったが、夫である特捜班班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)が見守る中、無事に物件の契約を完了させることに。ほっとしたのもつかの間、二人にお茶を出そうとした不動産会社アルバイトの一色成美(佐々木史帆)の不手際で、契約書に飲み物をこぼしてしまう事態に。しかし、逆に倫子は成美の濡れた洋服を気にし、成美は彼女の優しい気遣いに恐縮する。
ある私立高校で定時制の教師・椿原祐佳(仁科咲姫)の遺体が発見される。何者かにカーテンのタッセル(束ねるバンド)で絞殺されたようで、遺体の周辺には数珠のブレスレットの玉が転がっていた。防犯カメラに外部からの侵入者は映っていなかったため、直樹を筆頭に、村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真(深川麻衣)ら特捜班メンバーは、当日補習を受けていた阿久津英司(丈太郎)、三枝幸生(水野直)ら3人に聞き込みをする。
直樹は、補習を受けていた3人のうちの一人である女性生徒宅を訪れるが、なんと姿を見せたのは不動産会社で飲み物をこぼしたあの成美だった。しかも、玄関先のシューズボックスの上にはタッセルが置いてあった。成美はその場で「私が先生を殺しました」と自供する。
早期の事件解決に、残業を覚悟していた三ツ矢翔平(向井康二)も直樹を称えていたところ、三枝に聞き込みに行っていた志保と由真から犯人は三枝だったとまさかの報告が! 上着のポケットからはタッセルも見つかっていた。さらに、青柳と矢沢によると、遺留品の数珠を持っていた阿久津も犯行を自供した。三ツ矢は3人のスマホの解析を急ぎで頼まれるハメに。そして、成美の殺害動機は「先生が怖かった」ことで、三枝は祐佳に300万円をだまし取られた経緯があり、阿久津は祐佳にフラれた腹いせだったと語る。
ドラマ『特捜9』第7話

4年前に起こった現職議員襲撃事件の犯人である百合岡久伸(水野智則)が刺殺体で発見される。班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)、村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真(深川麻衣)ら特捜班メンバーが捜査にあたると、凶器に使われた包丁はプロが使うメーカーのもので、犯行時刻に近隣住民がバイクの走り去る音を聞いていたことが分かる。また被害者の部屋のカレンダーには、次の都議選の告示日に丸が付けてあって…。百合岡は再び議員を襲うつもりだったのだろうか。そして、10年前に妻を亡くして、今年二十歳になるひとり息子と離れて暮らしていることも発覚する。
志保と由真の聞き込みから、水道工事会社勤務の被害者が、作業に入った店で突然のキャンセルを受けていたことが明るみに。彼女たちはキャンセルをした小料理店に出向き、店主の中崎幸生(西村和彦)に話を聞くと、その日は百合岡を呼んだものの、自力で水漏れを直したと説明。そのうちに、店を手伝っている中崎の息子であるレント(福松凜)が配達先からバイクで帰宅する。殺害現場の近隣住民が聞いたバイクの音のことを覚えていた由真は彼に犯行時刻のアリバイを尋ねるが、志保はその時のレントの様子に不信感を抱く。すると、店の常連客の庄田雅樹(伊東孝明)からレントにまつわるある重要な情報が寄せられるのだった。また、直樹は殺害される3日前に、ギャンブル好きだった百合岡が急に賭博を辞めると宣言したという情報を入手。「謝りたくなった…まっとうな人間にならないと」と語っていたらしいが、いったい彼に何があったのか? 一方で、4年前の襲撃事件の動画を観直していた青柳と矢沢は、ある違和感に気付く。
ドラマ『特捜9』第6話
目出し帽を被った二人組がIT会社社長・茂木邦彦(小久保寿人)の家に押し入り、邦彦を撲殺。妻の涼子(森迫永依)の首を絞めて気絶させるという強盗殺人事件が発生する。近隣の防犯カメラに映っていたのは傷害致死事件の前科がある夕川樹(福山翔大)で、涼子によると樹は生き別れた実兄だと言う。その前科も、被害者は涼子の当時の彼氏だった。幼少期、貧乏な自分と相反して、裕福な家に引き取られた妹への復讐? やがて、夕川は特捜班によって逮捕されるが、黙秘を貫き、真相はまだ藪の中。
妻・倫子(中越典子)の独立にモヤモヤが募る班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)は、彼女と言い争いに。謝ることもできずに気まずい雰囲気のままソファで眠るが、なんと目覚めるとそこには捜査支援分析センター副所長の村瀬健吾(津田寛治)の姿が。足が不自由なはずの村瀬は自分の足で歩いており、しかも「事件だ、行くぞ」と直樹を連れ出す。事態の把握が追いつかないまま彼に付いていくと、そこは昨日訪れた涼子の家。家の中には監察医ではなく刑事の早瀬川真澄(原沙知絵)がおり、しかも被害者は邦彦ではなく涼子になっていた。直樹は気になることがあり、現場を飛び出して倫子が働く洋菓子店に行くも、彼女は直樹を他人を見る目で見る。直樹は《パラレルワールド》に迷い込んでいた。
直樹は、ボクシングジム会長の青柳靖(吹越満)、タクシー運転手の矢沢英明(田口浩正)、看護師の村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、家事代行サービスの高尾由真(深川麻衣)らと遭遇。挙句の果てには三ツ矢翔平(向井康二)は《サイバーセキュリティエンジニア》を名乗りチャラ男となっていた。異世界での《特捜班メンバー》たちの協力で、樹と涼子の複雑な兄妹関係の真相が明らかになっていく。
ドラマ『特捜9』第5話
息子の福太郎(木村風太)が彼女の花村萌(丸山純怜)を妊娠させてしまったために、妻・早苗(畑野ひろ子)らとともに花村家へお詫びに出向くことになった矢沢英明(田口浩正)は、特捜班内でも心ここにあらずで…。そんな中、とあるアパートに空き巣に入っていた男・小澤晃一(田口浩正/二役)は、自宅に戻った際に犯行現場に手袋を忘れてきてしまったことに気付く。手袋を回収するべく、昨夜忍び込んだアパートに出向いたところ、たまたま青柳靖(吹越満)と遭遇。容姿が矢沢とソックリだったため、彼と勘違いした青柳は、忘れ物の矢沢の警察手帳をあろうことか小澤に渡してしまう。やがて殺人事件が発生し、青柳は困惑する小澤を連れて、現場に向かうのだった。
事件現場で班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)、村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、高尾由真(深川麻衣)らと合流した青柳、そして落ち着かない小澤。被害者は服飾専門学校生の紙谷栞(内海誠子)で、後ろから殴られて財布の中の現金とスマホを盗まれていた。強盗の仕業だろうか。なんとかその場を取り繕う小澤は青柳と組まされて栞のバイト先に聞き込みに行くが、道中でトイレに行くふりをして逃げ出してしまう。
事件後に聞き込みをしていた栞の同級生・熊谷文香(優希美青)から緊急のSOSをもらった直樹は、彼女のアパートに向かう。なんとそこは、昨夜、小澤が空き巣に入った部屋。手袋を取りに戻った小澤もそこに居合わす。
小澤は矢沢の警察手帳を使って大胆な行動にでる。
ドラマ『特捜9』第4話
遠くに富士山の見える自然豊かなある村で休暇を楽しむ高尾由真(深川麻衣)。しかし、あろうことか出張帰りの青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)とばったり遭遇。しかも、彼らの乗る車のガソリンが足りなくなりそうで、二人は村で一泊することになったのだが、なんと宿泊する旅館まで同じで由真は「休暇を楽しめない」と心底がっかりする。
青柳と矢沢は温泉に向かうが、そこでクラウドファンディングで村おこしを行っている東京からの移住者・福元正志郎(尾関伸次)の遺体を発見する。彼らの泊まる旅館の女将・山下奈緒子(西原亜希)らと共に、廃れた温泉を復活させるプロジェクトの代表を務めていた福元は、有毒な硫化水素が発生しやすい場所である浴槽の中で溺死体となり見つかったため、村の駐在・鶴見(星田英利)らは事故ではないかと言うが…。青柳と矢沢が刑事だと知った村人たちは警戒して非協力的となったことで、二人は由真に観光客のふりをして捜査するよう頼むのだった。
東京の浅輪直樹(井ノ原快彦)班長と村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)も事件現場へと向かっていた。首に刺し傷のある鬼頭晃(阿部遼哉)の遺体が海からあがったのだ。彼の遺留品からは乾燥大麻が見つかり、過去に同じく大麻での逮捕歴があったことから、麻薬関係のトラブルに巻き込まれた可能性が浮上する。
由真は村に住む唯一の子どもである小林芳雄(森優理斗)と出会う。探偵を自称する彼は《怪人のアジト》と呼ぶ空き家に由真を案内するが、そこで彼女は驚くべき光景を目にする。
直樹と志保は被害者の家に向かうが、屋根裏に大量の大麻と共に隠されていたファイルの中に、なぜか由真の名前があった。
ドラマ『特捜9』第3話
新郎の高村裕樹(時任勇気)と新婦の泉絵里奈(能條愛未)の結婚式に列席予定だった広瀬大介(髙野光希)が刺殺体で発見される事件が発生。特捜班班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)は、彼らの結婚式を担当するウェディング・プランナーの星野七美(加藤夏希)に確認するが、名簿には広瀬の名前はなかった。しかも、七美によると二日前に《式を中止しろ》との脅迫文が届いていたが、絵里奈の父親が県議会議員でこのような脅迫のイタズラは日常茶飯事であったため、式はそのまま敢行されることになったという。その後、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)の捜査で、被害者が未解決の強盗・放火事件の犯人である可能性が浮上。結婚式で何かが起きる不穏な雰囲気を察知した直樹は七美に、式に村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、高尾由真(深川麻衣)を含めた特捜班の参列を要請する。
ウェディング・プランナーに扮した直樹だったが、サプライズ演出のために式場を訪れた芸人・ドリアン野々宮(芋洗坂係長)を確保してしまったりと、たびたび七美と衝突する。そのうちに、この日のためにシンガポールから来日した新郎の先輩・瀬戸口和也(渡部秀)らも集まり式は開始されるが、新郎・新婦の馴れ初めを紹介するVTRに、例の強盗・放火事件の動画が流れる。なんと、2人の出会いはこの事件現場だった。やがて、七美の同僚である小川静香(天野はな)からの連絡で、敷地内に不審者がおり、ウェルカムボードが無残にも引き裂かれていたことが発覚。逃げ出す怪しげな男を直樹は取り押さえるが、そのことで新郎・新婦にまつわる思わぬ真実が浮き彫りとなる。
ドラマ『特捜9』第2話
頭から血を流しふらふらと交番にやってきた男・市ノ瀬悠人(東ヨシアキ)の腕には男の子の赤ちゃんが抱かれていた。その後、村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真(深川麻衣)らの捜査で、絶命した悠人は他殺の可能性があり、抱いていた赤ちゃんは彼の子どもではないことが分かった。青柳によると、悠人には恋人がいたらしいが、子どものいる女性と付き合っていたということだろうか。
特捜班に向かう道中、班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)はレディースクリニックの前で取り乱している女性・奥原杏里(映美くらら)と遭遇する。杏里は「子供が誘拐された」と騒ぐが、盗まれたのは自身の凍結卵子だった。犯人は人材派遣会社の経営者である杏里に対して、後から伝える要求に従わなければ卵子はどうなるか分からないと脅迫してきたという。直樹は、由真の後輩である品川東署・盗犯係の南双葉(富田望生)と行動を共にするが、卵子を持ち出したのはクリニックの事務員・長谷部恵奈(玉井らん)である可能性が浮上。2人は恵奈のもとへと向かうも、直樹らが訪れると彼女は小学生を突き飛ばし逃走を図ろうと試みるのだった。双葉は「市民を危ない目に遭わせてまで守らなければならないものなのでしょうか?」と、凍結卵子は《命》なのかどうかを、直樹に問いかける。
悠人が抱いていた赤ちゃんの母親が判明し、そのことを機に、事件は思わぬ事態に発展する。
ドラマ『特捜9』第1話
班長となり《管理職研修》を受けている浅輪直樹(井ノ原快彦)は、同じく研修中の刑事・近藤由紀夫(駿河太郎)と出会う。居合わせた国木田誠二(中村梅雀)によると、近藤は特命捜査6係の係長で、同じリーダーでも直樹とは真逆のタイプだという。
直樹をはじめ、村瀬志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真(深川麻衣)らの電話が一斉に鳴る。観覧車のある公園のベンチで、胸に折れた薔薇の花束を抱いた女性の刺殺体が見つかった。所持品のスマホの着信履歴やメッセージアプリなどから4人の怪しい人物が浮かび上がり、直樹以外の刑事たちはそれぞれ容疑者のもとへ向かう。
直樹は、少し前に被害者と接触があったという男の事情聴取に立ち会うが、その人物は、なんと今朝会った刑事・近藤。 普段から駒としてしか接してこなかった部下からの信頼は薄く、誰一人として近藤をかばう人物はいない。直樹は、おととい被害者と食事をし、自宅前まで送ったと語る近藤に、彼女の家まで案内してほしいと申し出る。直樹と近藤は2人で被害者の自宅の部屋を訪ねるが、直樹はそこであることに気付く。
ドラマ『特捜9』 キャスト 相関図

ドラマ「特捜9」
特捜班班長・井ノ原快彦が難事件に挑む ーfinal seasonー
テレビ朝日 水曜 21:00 2025年4月9日~
脚本:徳永富彦 ほか
